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大学受験はどんな流れで進むの?受験の種類や日程など大学受験の仕組みを徹底解説!

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「さぁ受験だ!頑張るぞ!」と思っても、敵を知らずして戦うことはできません。

まずは受験そのものについて知っていきましょう。

どんな入試形式があるのか?そもそも共通テストとは何か?など、合格の確率を少しでも高めるためには、受験勉強だけでなく受験自体の知識も必要です。

このコラムを読めば、なんとなく理解したつもりになっていた“大学受験”がよりはっきりと見えてきますよ。

大学受験の種類は?

大学受験と一言で言っても、入試の形式や科目数など大学によってさまざまです。今回は、一般選抜、学校推薦型選抜、総合型選抜の3つに分けて解説していきます。

「一つの大学に一つの入試形式」というのではなく、複数の入試形式を採用している大学も多くあります。最終的には、どの大学をどの入試形式で受験するのか一つ一つ決める必要があるので、まずは入試の方式を理解するようにしましょう。

一般選抜

一般選抜とは、大学入試の中でも標準的な入試形式です。

国公立大学と私立大学では異なるので、分けて解説していきます。

国公立大学の一般選抜

国公立大学の多くの学部では、一次試験として共通テストを採用し、二次試験として各大学ごとの独自の試験を実施しています。二次試験は共通テストと異なり、筆記問題が出題されることもあり、また大学が独自に作成した問題のため難易度にはかなりの幅があります。さらに、同じ大学内でも学部によって問題が異なることもあります。

合否は共通テストと二次試験の成績を合計して判定されることが多いです。ただし、共通テストと二次試験の得点配分は大学や学部によって異なります。

また、国公立大学の二次試験の多くは前期と後期に分かれています。公立大学のみ、前期と後期の間に中期日程がある大学もあります。特徴は、前期の方が募集人員が多く、後期の試験は少ない枠を取り合うため倍率が高くなることです。そのため、より志望度が高い国公立大学は前期日程で受験することをおすすめします。

私立大学の一般選抜

私立大学の一般選抜は、大きく2種類に分かれます。1つは大学独自の入試問題で行う試験です。私立大学の入試問題は、大学の出題傾向が強く表れがちです。

そして学部ごとにも入試問題の特徴が違ったりします。

比較的易しい問題で合格ラインが高得点になることが予想される学部や、その逆で問題の難易度が高い学部もあるため過去問などで特徴をつかむようにしましょう。

例えば、私立の最難関と言われる早稲田・慶應・上智大学の学部ごとの英語の入試傾向を、栄光ゼミナールがまとめていますので参考にしてください。

参考:早慶上智現役合格のための必勝学習法(英語)

他の入試形式でもいえることですが、過去問を解いて大学の出題傾向に合わせて対策することが重要です。また、学部によっても入試問題が異なる大学も多くありますので、学部ごとの対策が必要になる場合もあります。

2つめは、共通テストを利用した入試形式です。この入試形式では私立大学は試験を行わず、受験者は共通テストの成績のみで出願・合否の判定を受けることができます。国公立大学を受験する場合の多くは共通テストを受けることになりますので、併願する私立大学を共通テスト利用方式で出願しておくことは非常に効率的です。

学校推薦型選抜

学校推薦型選抜は、筆記試験のみで選考する一般選抜と違い、受験生の人間性も重視されており、大学の求める人物像と合致した受験生が選抜されます。書類や面接、小論文で選考されることが多いですが、一部の大学では筆記試験を実施することもあります。

学校推薦型選抜は、大きく分けて指定校推薦と公募推薦に分けられます。それぞれ解説していきます。

指定校推薦

指定校推薦は、通っている高校の学校長から推薦を受け大学を受験する形式です。各大学から高校へ出願枠が割り振られており、希望者が多い場合には高校内で選考されて出願することになります。高校へ割り振られている出願枠は数名ずつなうえ、希望する大学の出願枠がないこともあるため、成績が良くても必ず出願できるわけではありません。

また、原則として「高校卒業見込みの者」という出願条件があるため、Re受験生は使用することができない入試形式です。

公募推薦

公募推薦は、指定校推薦とは異なり、大学の提示している出願要件を満たしていれば誰でも出願することができます。また、「出身学校の学校長」から推薦を受ければ出願できるため、Re受験生でも出願が可能です。

多くの大学でこの入試形式を採用していますが、誰でも出願できるため競争率が高く指定校推薦よりも難易度が高くなる傾向があります。

学校推薦型選抜については、より詳しく解説しているコラムがありますので、こちらもぜひ参照してください。

Re受験生でも推薦入試は受けられる?推薦入試の特徴や利用できる大学を調べてみた | Re受験バイブル “浪人”あらため“Re受験”へ。受験の再挑戦を応援。

総合型選抜

総合型選抜とは、2020年度まではAO入試と呼ばれていた入試形式です。自己推薦型のため、出身校の推薦も必要ありません。大学や学部によってはRe受験生も受験が可能です。

基本的には志望理由書などの書類、面接や小論文で選考を行うため筆記試験は不要なことが多いですが、総合型選抜と呼ばれるようになってから、学力を含めて総合的に合否を判断するようになりました。

総合型選抜について、より詳細に知りたい方はこちらのコラムも参照してください。

Re受験生でも総合型選抜は受けられる?AO入試との違いや特徴を調べてみた

共通テストとは?

共通テストとは「大学入学共通テスト」のことで、大学入試センターという法人と各大学が共同で実施する試験のことです。毎年1月中旬の土日に2日間かけて行われます。試験は7教科21科目全てで実施され、自分が必要な科目を選択して受験することになります。解答はマークシート方式で記述はありません。

共通テストは大学ごとに問題が異なるようなことはなく、全国で実施される共通の試験です。各大学はこの共通テストの得点を選考に利用します。

国公立大学の一般選抜受験者は、原則共通テストを受けることになりますが、私立大学のみを受験する場合は共通テストを受けないという選択肢もあります。

ただし、私立大学の共通テスト利用方式は共通テストのみで選考されるため、試験日が他大学の試験日とバッティングすることなく複数の大学を受験することができる点が大きなメリットなのでおさえておきましょう。

また、筆記試験で受ける一般選抜と共通テスト利用方式は併願できる私立大学がほとんどです。合格の可能性を広げるために、共通テストを受けるのは有効な手段といえるでしょう。

国公立大学と私立大学で受験の違いは?

志望校を考えるときに、まず頭に浮かぶことのひとつが、「国公立にしようか、私立にしようか?」ということだと思います。国公立大学と私立大学のさまざまな違いを押さえて検討しましょう。

国公立大学 私立大学
受験料 共通テスト18,000円
(3教科以上)
二次試験17,000円
30,000~35,000円
(医歯学部等除く)
入学金・学費
(初年度の費用)
817,800円(国立)
910,562円(公立)
1,200,011円
受験に必要な科目数 5教科7科目が一般的 3科目など
偏差値 全体的に高い 多岐にわたる
その他 教員1人あたりの学生数が私立より少ない 学校数が多いため選択肢が増える

参考:国公私立大学の授業料等の推移

表からわかるように、かかる費用は私立大学のほうが一般的に高いことがわかります。

受験に必要な科目数や選べる科目は大学や学部によって大きく異なります。国公立は科目数が多いうえに一次試験(共通テスト)と二次試験の両方の対策が必要になるため、幅広く勉強しなければいけません。私立は3科目など少ない科目で受験できますが、学部や学科によって選べる教科が違うなど条件があるため早めに確認することが大事です。

受験料などの費用については、より詳細なコラムがあるので参照してください。受験に必要なのは受験料だけではありません。受験生必読です。

参考:大学入試にかかる費用は?受験料やそれ以外の費用はいくら必要?

実際の大学受験の流れは?

前述のように、大学入試試験は複数の方式があり、全体のスケジュールを把握することが大事です。おおまかにまとめると、以下のような日程で進んでいきます。

出願 試験 合格発表
9月 総合型選抜
(国公立・私立)
10月 大学入学共通テスト 総合型選抜
(国公立・私立)
11月 学校推薦型選抜
(国公立・私立)
学校推薦型選抜
(国公立・私立)
総合型選抜
(国公立・私立)
12月 私立大学
一般選抜
学校推薦型選抜
(国公立・私立)
1月 国公立大学・
私立大学
共通テスト利用入試
大学入学共通テスト
2月 私立大学
一般選抜・
国公立大学二次試験
前期
中期
後期
私立大学
共通テスト利用入試
/ 一般選抜・
国公立大学二次試験
前期
中期
後期
3月

参考:Re受験の1年間

以下にて、全体スケジュールにおけるポイントを紹介します。

国公立大学の出願は共通テストの後

上の表を見ても分かる通り、国公立大学の二次試験の出願は共通テストより後です。つまり、共通テストの自己採点結果をもとに出願校を決めることができます。第一志望を狙う気持ちは大事ですが、「○点を下回ったら△△大学に出願しよう」などと決めておくと直前に迷うことなく出願できます。

私立大学の一般選抜は日程が近い

私立大学の一般選抜は、各大学間で日程が近いことがほとんどです。志望度の高い順番に日程を埋めていき、無理のないスケジュールを組みましょう。とくに遠方の大学を受験する場合は、前泊することもあると思います。長距離の移動は心身ともに負担が大きいので、より余裕をもった日程にしましょう。

合格発表の日程も押さえる

合否の結果で、その後のアクションが変わってきますので、試験日だけでなく合格発表の日程も押さえておきましょう。

合否の結果次第で受験する大学を変えることもあるでしょうし、志望度の高い大学に合格した場合はその時点で受験が終了します。

志望度の高い大学に合格すると、入学手続きを急いで進めなければいけない場合もありますし、遠方の大学に進学が決まったら一人暮らしの準備も必要です。

合否の結果によって何をすべきかを事前に考えておくとスムーズに動けるでしょう。

そのためには、合格発表の日程もしっかりと把握し、志望順位も明確にしておくことが大事です。

まずは志望校を決めよう!

ここまでさまざまな受験方式や、国公立大学と私立大学の違いについて解説してきました。しかし、大学ごとに受験方式にも細かな違いがあるため、まずは受験する大学を決めてから詳細を調べることがもっとも重要です。

では、志望校はどうやって決めたらよいのでしょうか。まずは行きたい大学や学部を考え、さらに日程や受験費用などを考えながら受験する大学を絞っていかなければいけません。

どうやって志望校を固めればよいか、ポイントを解説していきます。

大学で学びたい学問を1~3個に絞る

大学受験に合格したらそれで終わりではありません。合格後には、大学に入学し、基本4年間かけて特定の学問を学んでいくことになります。純粋に「学びたい」と思える学問を選択できると実り多い大学生活を過ごすことができるでしょう。

数学や英語などと違って、今まで学んだことのない分野に興味がある場合は、入学後のミスマッチを防ぐために予め調べたり、オープンキャンパスなどで実施される模擬授業を受けたりするとなおよいでしょう。例えば、心理学や法学、観光学、農学、看護学など、今まで経験したことのない未知の分野に触れることができるのも大学進学の醍醐味の一つです。

学びたい分野が決まったら、その学部や学科がある大学を探してみると自ずと志望校が固まってくるでしょう。

もし、学びたい学問が絞れない場合は、入学後に専攻分野を決められる大学を選択する方法があります。大学によって「学部は決まっていて学科のみ後から決められる」場合と、「学部も後から選択することができる」場合があります。まずは大学に入学し、幅広く学問に触れてみてから進路を決めるのもミスマッチが起こりにくいでしょう。

憧れの大学を狙い撃ちする

興味のある学部・学科で考えるのではなく、「通いたい大学はどこか?」で考えるのもよいでしょう。

大学には複数の学部、学科があるので、もし、「学びたい学問」よりも「通いたい大学」への憧れが強いのであれば、同じ大学の複数の学部、学科を受験することもできます。

ただし、国公立大学は前期、後期のみ(公立のみ中期も含む)で、中には後期試験を行わず前期試験のみの大学もあります。たくさん受験できるわけではありませんので注意してください。

立地を考慮する

大学のキャンパスまでの通いやすさなど立地的な側面を考慮することも忘れないようにしてください。4年間通い続けて卒業することが一番大切です。途中で通うことがつらくなったり、勉強についていけなくなる可能性があるようなら、再検討の余地ありです。

通学については、かかる時間だけでなく、乗る時間帯の電車の混み具合や大学の最寄り駅からの交通の便など、細かく確認しておくと安心でしょう。

大学は基本的には4年間も生活を送ることになる場所です。学業などの大学生活以外も充実した期間を過ごせるような場所なのか検討することも重要です。

友達と遊んだりご飯を食べに行ったりできるようなところはあるのか、将来のキャリアを見据えて仕事の経験をできるところはあるのか、人生のチャンスをつかめる機会があるのか。

大学以外の観点も考慮して志望校を決められると、より充実した大学生活を送ることができるでしょう。

受験科目を確認してみる

とくに私立大学では、2〜3科目など少ない科目で受験できる大学が多くあります。苦手な科目がある場合には、その科目以外で受験ができるか確かめてみるとよいです。この確認を早い段階でしておくと、少ない科目に注力して勉強することができます。

ただし、勉強する科目を早い段階で減らすことは、受験できる大学が減ってしまうことでもあるので、入念に調べたうえで決断するようにしてください。

志望校を決めることについて、「ゴールを設定する」という側面から解説したこちらのページもぜひ参照してください。

参考:Re受験生の志望校の決め方 | Re受験バイブル “浪人”あらため“Re受験”へ。受験の再挑戦を応援。

まとめ

今回は、大学受験の仕組みについて解説しました。

大学受験は、一般選抜、学校推薦型選抜、総合型選抜の3つに大きく分けられます。それぞれ入試の選考方法が異なり、自分の志望校がどの選考方法を採用しているか確認する必要があります。

また、共通テストについても解説しました。国公立大学の一次試験として利用される印象が強いかと思いますが、私立大学の入試にも使用できますので、共通テストを受けるかどうかは慎重に判断してください。

国公立と私立は入試形式以外にも違いがありますので、志望校を決める際の参考にしてください。

試験日が重なっている学部や学科は受験することが不可能なので、実際の大学受験のスケジュールを早く押さえることも重要です。

大学受験はかなり長丁場です。どのような流れで進んでいくのか、正しい見通しを持つことで安心して勉強に集中できると思います。このコラムの内容は各大学の平均的なものですので、志望校の入試情報は早めにチェックするようにしましょう。

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