モチベーションの技術

「やる気がなんか出ないんだよね~」
このように思ったことは、一度や二度ではないですよね?
勉強はもちろん、部活動、他にも家事のお手伝いなど、やる気が出なくてなかなか取り掛かれない。
最悪の場合は、結局取り掛かれずに終わってしまうこともあると思います。
しかも、
「しなくちゃいけないのは分かってる!」
にもかかわらずです。
この“やる気”のことを、モチベーションといいます。
“モチベ”と省略する人もいると思います。
そして、Re受験に挑戦するときには、この“モチベーション”が大きな敵になってきます。
マラソンを最初から最後まで全力疾走できないように、Re受験の約1年間、毎日睡眠以外の全ての時間を、全力で勉強することはできません。
しかし、
「全然勉強に手をつけられないわ……」
という状態が長く続いてしまう、言い換えると、勉強へのモチベーションが全く出ないという事態は、避けることができます。
モチベーションは、ある程度維持したりコントロールしたりすることができるのです。
このページでは、Re受験中にモチベーションとどう向き合っていくべきかを、紹介します。
Re受験に必要なマインドセット

「マインドセット」
このワードを聞いたことはありますか?
インターネットで何かを調べていたり、SNSを見ていたりするときに、見かけたことがある人もいるかもしれませんが、学校ではほとんど聞かない言葉だと思います。
もしかしたら、ここで初めて聞いたという人もいるでしょう。
「マインドセット(Mindset)」とは、アメリカのスタンフォード大学の心理学者、Carol Dweck(キャロル・ドゥエック)氏が提唱した、もともとは心理学の用語です。
「マインドセット」の意味は、「人々が行動を起こしたり、言動をとったりする際の思考パターン」です。
平たく言うと、「ものの考え方」です。
その当時、ドゥエック氏が「マインドセット」という言葉を提唱した際には、「Growth mindset」と「Fixed mindset」という二つのマインドセットを対立させるように紹介していました。
「Growth mindset」とは、「自分の能力や性格は、努力することやよい手段をとること、また他者から学ぶことなどを通じて、今よりも向上させられる」と考えている思考のパターンで、一方「Fixed mindset」はその反対、「自分の能力や性格は、向上せず変わらないものだ」と考えている思考のパターンです。
そして「Growth mindset」を持った人の方が、「Fixed mindset」を持った人よりもよいパフォーマンスを発揮することも、実験では確認されました。
Re受験生の息抜き

Re受験は約1年にもわたる長期戦です。その1年間、勉強に注力するというのは、なかなかハードなものです。
「たまには気分転換したいよ……」と思うことは、もちろんあります。
しかし、“勉強”こそがRe受験生の本分であるため、「息抜きなんてしてもいいのか?」
と、勉強以外のことをして息抜きすることに、罪悪感や引け目を感じてしまう人もいるでしょう。
まずはじめに、「Re受験生って息抜きしていいの?」という疑問に答えたいと思います。
結論から言うと、「息抜きはしてよい」です。
もちろん、息抜きのしすぎは問題となってきますが、適度な息抜きなら大丈夫ですし、むしろ適切に息抜きをするとよい効果があらわれることも分かっています。
したがって、「Re受験中なのに休憩してしまった。自分は怠け者だ。」というように罪悪感を抱く必要もないですし、
「趣味を再開するのは、絶対にRe受験終わってからだ!」と、勉強以外のことに時間を費やすことを頑なに拒否する必要もありません。
Re受験期間によい息抜きの仕方を身に付けることができれば、それは今後の人生でも活かすことができるといえます。
「息抜きをする=勉強に集中し、Re受験を乗り越えるための準備をしている」
と、認識を改めてみてください。
Re受験生の支え方

「子どもがRe受験しているんだけど、どうやって支えてあげればいいんだろう……」
「本当にRe受験に成功できるのかな?」
そのように悩んでいる、お父さんやお母さんをはじめとした、Re受験生と一緒に暮らしているご家族の人もいるでしょう。
Re受験に挑んでいる当の本人も、精神的にストレスを抱えていることが多いですし、「成功しなくちゃいけない」と重圧を感じている人もいます。
そのような状態にある人には、どう接すればよいのか、大変気を遣うことかと思います。
このページでは、そのようなRe受験生をどう支えればよいのかについて、紹介します。
このページのメインの対象は、Re受験生のご家族の人や、Re受験生を近くで支えている周りの友人や先生方にはなりますが、Re受験生の皆さんも、読んで役に立つ情報があれば、一緒に生活している人に共有できるかと思います。
また、Re受験生を支える人たちだけでなく、Re受験生本人にも当てはまる情報や、大事なポイントも紹介しているので、Re受験生本人であっても、このページをぜひご覧ください。
それでは、「Re受験生の支え方」を見ていきますが、本題に入る前に、一つ大事なことを念押ししたいと思います。
それが、“大学”がゴールではないということです。