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受験前日にするべきことやNGな行動は?

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受験が迫ると、受験生やその親はさまざまな不安や疑問を抱えるものです。受験前日は特に重要な日であり、どのように過ごすかが本番のパフォーマンスに影響を与えることも少なくありません。

この記事では、受験前日にするべきことや避けるべき行動について詳しく解説し、受験生が最高の状態で試験に臨めるようにサポートします。

受験前日は、準備が万全であることを確認し、精神的にも肉体的にもリラックスした状態で過ごすことが重要です。また、親のサポートも大きな助けとなります。親も受験生をサポートするための具体的な方法を知ることで、安心感を得られますので、必ずチェックしておきましょう。

受験前日にするべきこと

まず、受験前日にすべきことを紹介します。

全受験生に意識してほしいポイントは以下の3つです。

  • 持ち物の準備をする
  • 試験当日の流れを把握する
  • トラブルを想定しておく

持ち物の準備をする

受験前日に必ず行うべきことの一つは、持ち物の準備です。試験当日に必要なものを忘れると、大きなストレスとなり、本来の実力を発揮できないことがあります。

以下のように持ち物リストを作成して、準備をすることをおすすめします。

持ち物リスト

持ち物 備考
鉛筆・シャーペン 予備も含めて多めに
ボールペン 書類の記入に必要な場合があるので念の為
消しゴム 予備も含めて多めに
シャーペンの芯・鉛筆削り
時計 スマートウォッチは禁止されているので注意
受験票 家を出る直前も忘れてないかチェックする
防寒具 エアコンの効き具合によって室温が大きく異なるため、着脱できるものを
ハンカチ
ティッシュ

1つ注意したいのは「文字が印字してある筆記用具や衣類は禁止されている」ことです。もし持ち込んでしまった場合、カンニング扱いになり、他の筆記用具を使ったり、衣類を裏返して着用することになりますので、注意しましょう

参考:大学受験当日の服装は制服?私服?面接・宿泊の場合と持ち物についても解説

これらの持ち物は前日ではなく、もっと前から準備しておくことが望ましいです。前日には最終確認を行い、不足しているものがないかチェックしましょう。

試験当日の流れを把握する

試験当日の流れを事前に把握しておくことで、当日焦らずに行動できます。以下のポイントを確認し、スムーズに試験に臨めるように準備しましょう。

試験当日のシミュレーション

1.試験会場までの経路確認

  • 電車やバスの時間を調べ、最適なルートを確認します。予備の時間を持って行動することが重要です。
  • 天候や交通状況によっては、遅延が発生する可能性があるため、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。

2.各科目の時間や休憩時間の把握

  • 試験科目の時間割を確認し、休憩時間に何をするか計画を立てます。休憩中は軽食を取ったり、リラックスしたりする時間を設けましょう。
  • 各科目の試験時間を確認し、どのように時間を配分するか(例えば、大問1に20分、大問2に15分、のような配分)も確認しましょう。試験中の時間管理が重要です。なお、このような時間配分は直前ではなく、数か月前から考えておくようにしましょう。

3.試験日1日のシミュレーション

  • 起床から試験終了後までの流れを頭の中でシミュレーションし、イメージトレーニングを行います。脳は現実と想像の区別をつけられないといわれており、受験本番を想像し続けることで当日の緊張を軽減し、落ち着いて行動できるようになります。
    参考:成功するイメージを描けば描くほど、脳は現実化に向けて働く
  • 朝食のタイミングや試験前のリラックス方法も計画に含めるとよいでしょう。

また、受験前日の話ではありませんが、受験期に模試を受けることがあると思います。その際には、上記のポイントを意識したうえで受験当日をよりリアルに想定して模試を受けることをおすすめします。

模試を通じて本番の流れや雰囲気に慣れておくことで、実際の試験に対する不安を軽減でき、本番でパフォーマンスを発揮できることが期待できます。

トラブルを想定しておく

どんなに準備をしていても、トラブルは起こるものです。事前に対策を考えておくことで、トラブルが発生しても冷静に対処できます。

トラブル対策

1.当日体調が悪い場合

  • 予備の薬や栄養ドリンクを持参し、万が一の時に備えます。無理をせず、試験官に相談することも大切です。
  • 体調が悪化した場合は、試験官に相談し、必要なサポートを受けるようにしましょう。

2.電車が遅延した場合

  • 天候の影響で遅延が予測される場合は、早めに家を出ることも検討しましょう。
  • 電車遅延に巻き込まれた際は、遅延証明書を試験会場で提出する必要がある場合があります。遅延証明書の提出の有無、遅延証明書の取得方法など事前に確認しておきましょう。

3.受験票や筆記用具など持ち物を忘れた場合

  • 慌てずに、近くのコンビニや小売店で忘れ物を購入できるかどうか考えましょう。会場近くのコンビニなどを事前に把握できているとよいでしょう。
  • 事前に持ち物を確認した際にもし受験票を無くしてしまっていた場合は、大学側に問い合わせることで、対処方法を案内してもらえます。
  • もし受験票を試験当日忘れてしまったとしても、試験会場のスタッフに報告すれば、どうにか受験させてもらえる可能性があります。

トラブルを想定していると、不安を感じ始める人もいるかもしれませんが、感情を介入させる必要はありません。

淡々と、「~~になったら○○する。」とトラブルの対応方法を考えておきましょう。万全を期すことで受験当日の不安を払拭することができます。

受験前日にNGなこと

受験前日は、普段の生活リズムを崩さないことが重要です。以下に、受験前日に避けるべき行動を紹介します。

ここで紹介する内容は以下の通りです。

  • 徹夜して勉強する
  • 新しい参考書、問題集をやる
  • 普段しないことをする

徹夜して勉強する

受験前日に徹夜をして勉強するのは避けましょう。十分な睡眠を取ることが、当日のパフォーマンスを最大限に発揮するために必要です。

「前日はたくさん勉強した方が知識が詰め込めるから良いんじゃないの?」と思う人もいるかもしれません。

しかし、受験当日の睡眠不足は眠気によって集中力が低下してしまい、100%のパフォーマンスを発揮できなくなってしまいます。

受験前日に徹夜して詰め込める知識量も限られているので、当日持てる力を全て発揮できることを考えた方が賢明でしょう。

受験前日は早めに寝て体力を完全に回復させることが大切です。寝る前に温かい飲み物を飲んだり、軽いストレッチをしたりして、睡眠の質を少しでも上げられるとなおよいですね。

また、前日に勉強をしすぎてしまうことにも注意が必要です。

一度勉強を始めると「まだ覚えたいことがある」という気持ちになってしまい、どんどん勉強が止まらなくなってしまうこともあるでしょう。

気づけば夜遅い時間になってしまい、睡眠時間が足りないという事態になってしまうこともあり得ます。

そして、勉強をすることにも体力が必要なわけですが、前日に過度に勉強した結果受験本番まで疲労が残り、全力のパフォーマンスを発揮できないというようなことも考えられます。

そのため、前日はたくさん勉強したい気持ちをおさえて、勉強量は気持ち少なめにとどめるようにしましょう。

新しい参考書、問題集をやる

受験前日に新しい参考書や問題集など新しい内容に手を出すのは避けましょう。新しい知識はすぐに定着しないため、効果が低く、また「覚えられていない」ことが目につきやすいので自己肯定感の低下を招いてしまう恐れもあります。

受験前日の勉強は今まで勉強してきた参考書や過去問の復習をおすすめします。今まで使い込んできた参考書を使って、暗記事項を中心に知識の漏れがないか確認することが、受験前日の1番おすすめの勉強方法です。

自分の弱点やよく間違えるポイントを改めて確認し、受験当日は絶対に間違えないようにすることが重要です。

受験前日には新しい内容を勉強するのではなく、これまでの復習に時間をかけるようにすることをおすすめします。

普段しないことをする

受験前日は、普段しないことを避けることが重要です。例えば、やったことのない過度な運動をしたり、普段食べない食事を摂ることは避けましょう。

普段と異なることをすることで、体調を崩したり、ストレスを感じることがあります。

いつも通りの生活をして、いつも通りの体調を整えておくことで、当日、最大限のパフォーマンスを発揮できるようになります。

例えば、前日の食事も、いつも通りの量、いつも通りのメニューを心がけることが大切です。そうすることで、受験本番の朝をいつも通りのコンディションで迎えられるようになり、試験本番に最大限のパフォーマンスで臨めるようになります。

おすすめの過ごし方

受験前日は、普段通りに過ごすことが最も効果的です。緊張や不安を感じるかもしれませんが、落ち着いて行動することが大切です。

普段通りの1日を過ごすことで、比較的緊張することなく、いつもの体調で試験に臨めます。

どうしてもリラックスできないときのおすすめの過ごし方を以下に紹介します。

  • 軽いストレッチ:身体がほぐれるので、物理的に身体をリラックスさせられます。強くやりすぎてしまうと、身体を壊しかねないので注意が必要です。
  • 好きな音楽を聴く:好きな音楽を聴くことで、心が落ち着きます。
  • 家族と楽しく過ごす:食事の時間の何気ない会話など、楽しく過ごすことで気持ちがやすらぎます。

また以下では、他にもおすすめの受験前日の過ごし方についてさらに詳しく紹介します。

前日の勉強の仕方

受験前日は勉強に集中できないこともあるので、気張りすぎないことも大切です。いつも使っている参考書でいつもみているページを眺めて、ストレスになりすぎない程度に勉強するようにしましょう。

また、確認する内容は暗記事項がよいでしょう。何か問題に取り組んで正解できなかった場合、それが自信のさらなる低下につながってしまい、試験本番のパフォーマンス低下を招く可能性があります。

長く使ってボロボロになった参考書を見ていれば、今までの努力が感じ取れて、自信にもつながるはずです。

受験前日の食事

受験前日の食事は、とにかく「消化に良いもの」を心がけることが重要です。

受験に「勝つ」という願掛けで「カツ」を食べるご家庭も多いですが、普段から油物を食べない人にとっては、特にカツが胃に大きな負担を与えてしまい、翌日胃もたれをしてしまう可能性があります。

そのため、受験前日の食事は、とにかく胃に優しくて消化が良いものを選ぶことが大切です。

例えば「煮込みうどん」は身体も温まりますし、消化にも良いですし、受験前日の食事にぴったりですよ。

もっと具体的に受験前日や当日におすすめの食事を知りたい方は、こちらの記事をチェックしましょう。

よくある質問

受験前日はさまざまな不安が付きまといます。ここでは、よくある質問に対する回答を紹介します。

どれも受験生にとっては重要な内容なので、必ずチェックしておきましょう。

緊張して寝られない場合は?

受験前日は極度に緊張してしまったり、試験に対する不安が強くなったりして、なかなか寝付けないこともありえます。

緊張して寝付けない場合は、リラックスするための方法を試してみましょう。以下のような方法がリラックスする方法としておすすめです。

  • どうしても寝られないときは、一度ベッドから離れてリラックスする活動を行い、再度寝る準備を整えましょう。例えば、軽い読書や深呼吸を行うことで、心を落ち着けることができます。
    参考:快眠のためのリラックス法
  • また、目をつむるだけでも一定程度の休息効果があります。少しでも長く目をつむっていることで、気づけば眠りについている可能性もあるので、実践してみましょう。
    参考:頭が疲れたときには目を閉じよう!

前日に避けた方がよい食事は?

消化の悪いものや、なまものは避けるべきです。寝ている間にうまく消化できず、受験本番で胃もたれを起こしてしまっては、最大限のパフォーマンスを発揮できません。そのため、脂っこいものや辛くて胃に負担を与える食べ物は食べないようにすることをおすすめします。

なまものを食べて、翌日食中毒になってしまっては、受験会場に行くことすらできなくなってしまう可能性があります。

また、受験前日の食事は、食べるタイミングにも注意が必要です。

消化不良を起こさないためにも、遅くても寝る2時間〜3時間前までには食事を終わらせられるようにスケジューリングをすることをおすすめします。

当日は何時に起きた方がいい?

起床時間は、試験開始の3時間前がおすすめだといわれています。人間の脳は、起床してから3時間で活発に動くようになるといわれているからです。

いつも時間ギリギリで学校に行っている人も、受験当日は必ず早起きを心がけましょう。そうすることで、時間に余裕を持って行動できるようになり、その余裕は精神的なゆとりにもつながります。

もちろん、試験会場が遠い・朝のルーティンの時間が長いなどの理由で3時間前だと遅刻してしまう場合は、その限りではありません。しっかりと間に合う時間に起きるようにしましょう。

まとめ

受験前日にどのように過ごすかは、本番の試験でのパフォーマンスに大きく影響します。

持ち物の準備や試験当日の流れを把握し、トラブルを想定しておくことで、冷静に行動することができます。

また、徹夜や新しい参考書に手を出すことは避け、普段通りの生活リズムを保つことが重要です。受験前日はリラックスしながら過ごし、最高の状態で試験に臨みましょう。

この記事が、受験生やその親御さんにとって、少しでも不安を解消する手助けになれば幸いです。

親御さんや家族の方のサポートも非常に重要であり、受験生がリラックスした最高の状態で試験に臨めるように準備を整えていきましょう。

受験期の努力の成果を100%発揮できるよう、大切な受験前日を過ごし、受験を乗り越えてください!

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