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Re受験の1年間

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Re受験の1年の流れ

Re受験をするかどうか悩んでいる人や、Re受験生活を始めたばかりの人のなかには、

「Re受験するとしたら、1年間をどんな感じで過ごすの?」

と、先行きが見えず、若干不安に思っている人もいるのではないでしょうか。

あるいは、Re受験勉強に取り掛かっている人のなかには、

「今の時期はどれくらいの学力がないといけないのか、目安があるのかな?」

と、自分の学力レベルが遅れていないか気になっている人もいるでしょう。

1年間の基本的な流れについては、その人その人の状況によっても異なりますし、参考にしかなりませんが、見通しをある程度でも持てると、精神的に落ち着けたり、計画を立てやすくなったりします

後ほど、勉強内容に関する1年間のスケジュールを紹介しますが、その前に、受験までの大まかな流れをおさえておきましょう。現役高校生で受験を経験した人であれば、一部おさらいになります。

また、ここで紹介するのは、一般選抜を利用してRe受験する人に向けた内容になっています。

なお、下記スケジュールの「*」は、塾や予備校に通う人たちのみに該当します。塾や予備校に通いながらRe受験することを検討する人も多いので、参考にしてください。

3月 予備校を探す。春期講習。*
4月 予備校の前期授業が始まる。*
5月 私立大学の募集要項(入試要項)が出始める。
7月 夏期講習。*
9月 予備校の後期授業が始まる。*
10月 大学入学共通テストの出願締め切り(基本的に10月の第一週目、2022年は2022年10月6日が締め切りでした)。
12月 冬期講習。*
国公立大学の募集要項(入試要項)が出始める。
1月 大学入学共通テスト(基本的に1月中旬、2023年は2023年1月14日・15日実施)。
私立大学入試出願締め切り(早いところでは12月下旬から出願が始まる)。
私立大学入試。
2月 国公立大学入試出願締め切り(基本的に2月の頭、2022年度は2023年2月3日が締め切りでした)。
私立大学入試。
国公立大学前期試験。
3月 国公立大学中期試験、後期試験。

こちらがRe受験生の1年間の大まかな流れです。1年がどんな感じで流れていくか、イメージをつかんでください。

特に私立大学は、大学によって募集要項が出るタイミングも違えば、出願締め切り日も違ってきます。国公立大学に関してもいえることですが、年によってもスケジュールが微妙に異なってきます。一般選抜ではない、他の入試スタイルを選ぶ場合も、スケジュールは変わってくると思います。

ご自身できちんと、各大学や大学入試センターのHPを訪れて、正しい最新の情報を確認するようにしましょう。

手続きを忘れない

もちろんですが、出願などの手続きを決して忘れないでください。また、いざRe受験に成功して大学に合格できたとしても、それに浮かれて入学手続きを忘れてしまっていたなんてこともあります。

せっかく約1年間Re受験に向けて頑張ってきたのに、手続きができなかったためにRe受験に失敗してしまってはシャレになりません。

手続きのスケジュールはいち早く確認し、手続き期間が始まれば、「締め切りまでまだ時間あるな~」なんて余裕を持たないで、すぐ対応をしてください。

また、Re受験生の場合は「卒業証明書」という、現役受験時には準備していない書類が、大学受験に必要となります。

国公立大学、私立大学の出願に関しては「調査書」も必要になってくることがほとんどですが、こうした書類は在籍した高校に依頼して入手します。手続きに必要な書類が何かを、早めに確認しておいてください。

「卒業証明書」や「調査書」などの書類発行には、日数がかかりますし、願書を取り寄せなくてはいけない場合も、願書を入手するまでに時間がかかってしまいますので、やはり手続きには余裕をもって対応するようにしましょう。

手続きに関して、注意すべき点をもう一つ付け加えるなら、手続き期間が消印有効なのか、必着なのか、しっかり確認することです。

「消印有効だと思ってたら必着じゃないといけなくて間に合わない、、、」

などというようなことは避けたいですよね。いずれにせよ、早め早めで行動していればこのようなトラブルもないはずなので、手続きごとは余裕をもって、そして思い込みせずにしっかり情報を確認しながら、進めるようにしてください。

手続きを忘れない

勉強内容のスケジュール

Re受験生の1年間の大まかな流れを見てみました。

では、

「基礎は何月くらいまでにおさえれていたらいいの?」

というような、勉強内容の時期ごとの目安を紹介します。

3月(Re受験開始直後)~7月 基礎固め
8月~10月 応用問題演習
11月~12月中旬 過去問演習
12月中旬~1月中旬 共通テスト対策
1月中旬~ 大学試験対策、総復習

こちらが、一般的な勉強内容に関する年間スケジュールです。

ここで注意していただきたいのが、これはあくまで一般論であり、目安に過ぎません。

ご自身の学力や、志望校次第では、基礎固めにかける時間がさらに必要になる場合もあれば、もっと早い段階から応用問題、過去問に取り掛かって問題ない人もいるでしょう。

一般論だからといって、それに正確に則る必要はありません。

約1年間の、勉強内容の流れに関して、ざっくりとしたイメージをつかんでもらえたら幸いです。

1年間の勉強に関する
ポイント

それでは、約1年間に渡る勉強に関して、Re受験を成功させるためのポイントをいくつか紹介します。

スケジュールに囚われない

まず一つ目が、スケジュールに囚われないということです。

例えば、先ほど紹介した1年間の勉強内容の流れについて言うと、基礎固めを7月、または夏までに完成させる必要があります。

例えば、

「7月末までに基礎固めを終える」

という目標を掲げる人がいるとしましょう。

そこで、「まだ基礎固めの期間に余裕があるから」と悠長な態度を取る人もいるでしょうが、できることならなるべく早く基礎固めができた方がよいです。

スケジュールを立てることのデメリットとして考えられるのが、「進度が計画以上には早くならない恐れがある」ということ。

上の具体例で言うと、「基礎固めを7月末までにしよう」と思っていると、それより早くは基礎固めが終わらない可能性があります。

Re受験中も、さまざまな想定外のことが起こりえます

「おさえないといけないと思っていた基礎内容を少なく見積もりすぎてて、勉強を進めていたら、理解が全然できていない基礎内容がたくさん出てきた。。。」

ということもあるでしょうし、

「ひどい風邪にかかっちゃって2週間くらい勉強に集中できなかった。。。」

ということも起こりえます。

スケジュールの捉え方ですが、勉強計画を立てたら、それは「遅れてはならない最低ライン」と決心し、計画前倒しで勉強を進めるのがおすすめです。

それか、当初立てた計画よりも、1か月期限を早めた目標を設定することも効果があります。

例えば、「7月末までに最低でも基礎固めを終えたいから、6月末までに基礎固めを終える計画にしよう」という具合です。

ちなみにですが、このように「当初の目標は最低限達成できる」というような、「より難しいゴールを設定する」という計画・目標の立て方は、「認知科学」という脳のメカニズムを研究している学問をはじめとし、いくつかの学問分野でも、効果が認められています。

詳しくは、当サイト『Re受験バイブル』の「Re受験生の志望校の決め方」のページでも紹介しているので、合わせて参考にしてみてください。

また、万が一当初立てた勉強計画から、学力が身に着くのが遅れてしまうケースもありえます。

「7月末までに基礎固めをしようと思ってたけど、8月に入ってもまだおさえられていない基礎があるな。。。」

そういう場合は、焦らずに、しかしなるべく早く、基礎を固められるように尽力してください。

状況、状況に応じて、スケジュールを修正できることも必要なのです。

スケジュールを微調整できるために、自分の学力を正確に分析しながら、自分が立てたスケジュールでさえも、あくまでも目安として捉え、できる限り最速で学力を上げられるように努めましょう!

スタートに出遅れない

よくあるケースですが、Re受験生活が始まったばかりのころは、

「まあ次の受験までだいたい1年くらいあるしな~」

と、余裕を感じてしまい、Re受験勉強のスタートに出遅れてしまうことがあります。

確かに、Re受験は長期戦ですし、後から挽回することも可能なのですが、勉強する習慣が崩れてしまうと、それを戻すのに一苦労します。

「Re受験に望ましい勉強習慣をいち早く身に着ける!」という意味合いでも、スタートダッシュに出遅れないことが大切です。

また、予備校に通う人であれば、4月の予備校の授業が始まるタイミングでは、気を引き締めて勉強に対するモチベーションがみなぎっているかもしれませんが、5月くらいになると、勉強へのモチベーションが下がるような人が多いです。

3月、4月のスタートダッシュに上手く成功しても、それが継続しない可能性もあるので、気を抜かないようにしましょう。

また、そのためにはモチベーション管理が重要になってきます。

『Re受験バイブル』の「モチベーション」のページでは、モチベーションとの向き合い方について述べているので、合わせて参考にしてください!

スタートに出遅れない

模試を受ける

Re受験生は、模試を駆使して1年間を乗り越えましょう。年にもよると思いますが、だいたい月に1回はなんらかの模試が実施されています。

まず、模試を受けると1年間にメリハリがつきます。

「8月に○○模試を受けるから、それまでにこの問題集を完璧にしておかないとな。」

というような具合です。

そしてこのメリハリが、先ほども述べたモチベーションともつながってきます。

模試をベースに1年間の勉強計画を立てるのもよい案でしょう。

「7月の模試までに基礎を固めて、10月の模試までに過去問を完璧にしておこう。」

という感じです。

また勉強計画を微修正する大切さは先ほども言いましたが、そのために必要な「自分の学力の分析」は、模試を受けると格段にしやすいです。結果がより客観的に視覚化されるからです。

例えばの話ですが、模試を10月に初めて受けるとすると、いざ結果を見たら、

「基礎は大丈夫だと思い込んでたけど、全然だめだ。。今から基礎を固めないと。。」

というようなことが起こってしまうかもしれないですよね。

もし早い時期の模試を受けていれば、早い段階で勉強計画を修正して策を打てるので、こうした状況に陥りにくくなります。

模試を定期的に受けることは、約1年間のRe受験を乗り切るうえで、カギになってくるのです。

ちなみにですが、模試の結果に対して一喜一憂することはしないようにしましょう。

あくまでも、現状をより正確に把握し、解決策を考えるための手段、モチベーション管理のための手段、試験本番のトレーニングのための手段として模試を活用しましょう。

応用問題の演習や、過去問の確認は早めに取り掛かる

このことは、『Re受験バイブル』の「Re受験生の勉強」のページでも触れていますが、このページでも紹介しておきます。

「え、まず基礎を固めろって言ったやん?」

と思う人もいるでしょう。

確かに、基礎が何よりも重要で、基礎ができてなければ、応用問題や過去問をどれだけ解いても、身にはなりにくいです。

しかし、先に応用問題や過去問に触れておくことで、

「あ、基礎の内容が、実際にはこんな形で問題として出てくるんだ。てことは、これくらいのレベルまで基礎を理解しておかないといけないな。」

というように、勉強のゴール地点が見えるのです。

また、これは脳のメカニズムの話ですが、「脳が『重要だ!』と認識した情報は忘れにくい」という私たち人間の特徴があります。

例えば、基礎の内容が実際に過去問として出題されていると、私たち人間の脳は、「あ、この内容は試験でも出されているから重要なんだ!」と認識してくれるので、勉強の効率があがるということも期待できるのです。

「基礎が終わってから応用問題。それが終わってから過去問!」

と明確に区切るのではなく、

「まず基礎内容が中心で、応用問題や過去問も1周だけ確認しよう。」

「次は応用問題に特に取り組んでいるけど、基礎の内容で忘れてそうなところがあるので復習もしよう。」

というように、基礎学習、応用学習、過去問演習を適切にミックスしながら、勉強することをおすすめします。

このページで紹介した勉強内容のスケジュールは、「何に重点をおいて勉強をするのか」というものとして捉えていただくとよいでしょう。

まとめ

以上、Re受験の1年間を見てきました。

「Re受験したらどんな1年になるのか、先が見えなくてなんとなく不安だ。。」

という人も、なんとなく見通しが立てられたのではないでしょうか。

ただし、再三述べているように、ここで紹介している情報は参考に過ぎないので、これらの情報も念頭に置きながら、自分の学力や自分の置かれている状況もよく見ていただいたうえで、自分にあった計画を立ててください

そして、一度立てたスケジュールに囚われることなく、なるべく早く学力を上げられるよう努力しながら、一方、必要に応じてスケジュールの微修正を重ねながら、Re受験を乗り越えてください。

ちなみにですが、この計画を立てる能力も、そして計画を柔軟に修正していく能力も、Re受験のときだけでなく、今後の人生でも役に立ってきます

ぜひ、「Re受験だけでなく、その先の人生も見据えた能力を鍛えていくんだ!」という意識で、Re受験期間を実りある時間へとしていってください!

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