
現在Re受験を検討している方やRe受験勉強を頑張っている方は、人それぞれさまざまな目的を持っていることでしょう。
どのような目的だったとしても、その目的を達成するためには、少しでも簡単に合格できる方法で受験したいですよね。
多くの受験生は、一般選抜の対策をしていると思いますが、それよりもハードルが低い選抜方式として「学校推薦型選抜」と「総合型選抜」などがあります。
そのため、少しでも簡単にゴールに近づきたいと思う場合には、この2つの入試制度を利用するのも手ですし、さらに言えば、この2つの入試制度を導入している大学や学部を探してみるのも手です。
そこでこの記事では、2つの選抜制度のうち総合型選抜について紹介します。
「総合型選抜ってそもそもどんな受験制度?」
「Re受験生でも利用できるの?」
「Re受験生におすすめの総合型選抜が利用できる大学・学部はどこ?」
という疑問にもお答えしますので、ぜひご覧ください。
また、学校推薦型選抜についてはこちらの記事
Re受験生でも推薦入試は受けられる?推薦入試の特徴や利用できる大学を調べてみた
でも紹介しているので、気になる方はそちらも併せてご確認ください。
総合型選抜とは?

総合型選抜とは、ペーパーテストだけでは判断しきれない学生の学ぶ力を総合的に判断する受験方式のことを指します。
以前は「AO入試」という名称でしたが、2021年度の入試から「総合型選抜」という名称に変更されました。
また、AO入試では選考基準として学力を設けることが必須ではありませんでしたが、総合型選抜に変わったことで、学力も含めて総合的に合否を判断しなければならなくなりました。
しかし、大学によっては総合型選抜という名称を使用していないこともあるので、注意してください(立教大学の自由選抜、慶應大学法学部のFIT入試など)。
また、慶應大学総合政策学部や環境情報学部のように、現在もAO入試という名称を使用している大学や学部もあります。
選考方法は書類選考(志望理由書・調査書など)・面接・小論文のいずれかや全部であることがほとんどです。
一般選抜との違いは、5教科や3教科のペーパーテストが不要であることが多い点が挙げられます。
北海道大学や千葉大学、京都大学のような国公立大学を中心に、大学入学共通テストの受験が必要な大学もあり、明治大学の公募制特別入学試験のように、一部の私立大学でも大学入学共通テストの受験が必要なこともありますが、基本的にはペーパーテストが不要というのは大きな特徴です。
また、学校推薦型選抜とは、選考方法が書類選考や面接、小論文である点では共通していることが多いです。
一方、学校推薦型選抜では、高校の成績が重視されることが多いですが、総合型選抜では、大学や学部が求めているアドミッションポリシー(求める学生像)に沿って評価されるため、学校推薦型選抜と比較すると、高校の成績が最終的な評価に占める割合が低いことが多いです。
総合型選抜の実施割合は、文部科学省が2023年3月31日に発表した「大学入学者選抜の実態の把握及び分析等に関する調査研究」によると、一般選抜・学校推薦型選抜・総合型選抜で比較した場合、全体の19.3%でした。
前回調査(2020年度)の13.4%と比較すると、増加していることがわかるでしょう。
参考:学部入学案内 - AO入試:総合政策学部・環境情報学部:[慶應義塾]
参考:大学入学者選抜の実態の把握及び分析等に 関する調査研究
Re受験生でも総合型選抜を受けられる?

「総合型選抜って現役生だけが受験できるんじゃないの?」
と疑問に思っているRe受験生も多いかもしれませんが、Re受験生でも受験可能な総合型選抜を実施している大学や学部はあります。
Re受験生でも総合型選抜を受験できる大学や学部については、出願資格の欄に「高等学校を卒業している者」「〇〇年以降に高等学校を卒業している者」などのように、現役生以外でも受験可能である旨の記述がされています。
現役生とRe受験生では、総合型選抜の難易度や受験方法などに違いはありません。
違いを一点挙げるなら、Re受験生は高校生ではないため、制服を着用して試験に臨むことはおすすめできません。
そのため、Re受験生の場合はリクルートスーツなどの正装を準備しておくとよいでしょう。
総合型選抜を受けるメリット

大学・学部によっては、Re受験生でも利用可能な総合型選抜ですが、総合型選抜を受験するメリットを見ていきましょう。
合格のチャンスが増える
総合型選抜を受験することで、一般選抜以外にも大学合格のチャンスを増やせるようになります。
そのため、志望校が総合型選抜も採用していれば、少しでも志望校合格の可能性を高くするために、総合型選抜の受験を検討してみてはいかがでしょうか。
また、本当の志望校でなかったとしても、総合型選抜の制度を採用していて自分の目標に近づける大学・学部であれば、受験を検討してみてもよいかもしれません。
受験を早く終わらせられる可能性がある
総合型選抜は、一般選抜に比べて合格発表日が早い傾向にあります。
実際に2023年度の立教大学の総合型選抜(自由選抜)は合格発表日が12月4日、獨協大学は12月1日と、2月頃に合格発表がある一般選抜よりも早く受験が終わります。
そのため、もし総合型選抜で志望校に合格した場合は、一般選抜で受験する場合よりも、傾向として2ヶ月ほど早く受験が終了します。
多くのRe受験生は少しでも早く受験勉強を終わらせたいと考えていると思いますので「早く受験を終わらせたい!」と強く望んでいる方は、総合型選抜の受験を検討してみてはいかがでしょうか。
参考:総合型・学校推薦型・その他の選抜 – 獨協大学 入試情報サイト
単純な学力以外の部分で勝負できる
学力に不安があっても、面接や書類選考、小論文などの単純な学力以外の部分で勝負できる点は、総合型選抜の大きなメリットです。
総合型選抜において重視されるのは、大学入学共通テストで測られるような学力よりも、大学が求めている学生像に合っているかどうか、大学で学ぶ意欲が感じられるかどうかです。
そのため、自分の学力に不安があって偏差値的には合格しにくい大学だったとしても、総合型選抜なら合格しやすくなる可能性が高くなります。
倍率が低い
大学や学部によっては、一般選抜よりも総合型選抜の方が倍率が低いことがあり、倍率的に合格しやすいことがあります。
例えば、早稲田大学政治経済学部の2023年度の一般選抜合計の倍率は3.7倍でしたが、総合型選抜の倍率は2.7倍でした。
また、同年の日本大学経済学部の一般選抜合計の倍率は2.6であったことに対し、総合型選抜は1.4倍という結果でした。
しかし、なかには一般選抜よりも総合型選抜の方が倍率が高い大学・学部もあるので、自分の志望校の倍率はどうなのか、調べておくことをおすすめします。
総合型選抜を受けるデメリット

総合型選抜には上記のようなメリットがありますが、その一方でデメリットもいくつか存在します。
総合型選抜を受けるデメリットを紹介するので、総合型選抜の受験を検討している人は、必ず確認しておきましょう。
1人での対策が難しい
総合型選抜は、面接や小論文、プレゼンテーション、ディスカッションが選考方法として採用されていることが多いです。
これらは全て第三者からのフィードバックがないと1人で対策することが難しく、先生や友達などの協力が必要です。
単語の暗記や問題演習、過去問演習などいつでも1人でできることが多い一般入試の対策とは対照的です。
例えば、面接の対策は面接官役をしてくれる人の協力がないと成立しませんし、小論文も自分で添削してもどこに改善の余地があるか判断しづらいです。
1人で総合型選抜の対策をし続けることは、「何が正解かわからない状態で対策をし続けている」ということになりますし、誰かの協力を求めようとすると時間などの制約が生まれます。
そのため、一般選抜のように1人で対策することが難しいことが、総合型選抜のデメリットとして挙げられます。
合格したら必ず入学しなければならない
多くの大学の総合型選抜には、出願条件として「本学を第一志望として志す者」「合格した場合には入学を確約する者」のような旨の記述がされていることが多く、合格したら必ず入学しなければならない場合があります。
例えば、日本大学法学部の総合型選抜の入試要項には「合格した場合には必ず入学する者」、明治大学文学部の場合は「第一志望として入学を志す者」と出願条件が記されています。
そのため、このような出願条件を設定している大学や学部の総合型選抜は、同じ出願条件を設定している他の大学や学部の総合型選抜と併願することは不可能です。
また、個人的には第一志望と思っていなかった場合でも、このような出願条件を設定している大学の総合型選抜で合格した場合は、そちらに進学しなければなりません。
しかし、病気や怪我によって就学が難しくなるなどのやむを得ない理由で入学を辞退することは可能であったりします。
「第一志望ではなくなった」「やはり他の大学の方が良い」などの理由では入学を辞退できません。
第一志望ではない大学の総合型選抜を受験する場合は、合格した際の入学の確約が出願条件にあるかどうかを確認しておきましょう。
参考:総合型選抜 – 法学部
大学の授業についていけない
総合型選抜のデメリットとして、大学の授業についていけない可能性があるというものもあります。
総合型選抜の選考方法に一般選抜のような学力試験がないことが多く、一般選抜を受ける人たちと比べると学力が劣るというような事態があり得ます。
また、合格発表の時期は一般的に私立だと約2ヶ月、国公立だと約1ヶ月早く、一般受験で合格した人たちに比べて、総合型選抜で合格した人は、大学受験が終了するタイミングがその分早くなります。
そのため、勉強しなくなる期間が多くなり勉強習慣が崩れてしまう恐れがあります。
その結果、総合型選抜で合格した人は、大学入学時に大学の授業についていけなくなる可能性があるので、注意が必要です。
特に英語の授業のように高校で習った内容がそのまま必要になる科目の授業では、入学後にとても苦労しやすいです。
そのため、もし総合型選抜で一般選抜の受験生たちよりも早く受験が終わったとしても、入学してから授業についていけるように、勉強をしておくことをおすすめします。
採点・合格基準が曖昧
総合型選抜は、一般選抜とは異なり、自己採点が不可能であり、合格最低点も発表されていないので、自分の小論文や面接の評価がどれくらいだと合格ラインに達するのかわかりません。
そのため、どのように対策をしたとしても、
「これくらいのことができれば合格が確実だ」
「このままだと合格できない」
のような判断を下すことが難しいです。
「大学の求める学生像に合っているかどうか」という判断基準はあるものの、抽象的でわかりにくいため、対策を練りづらいです。
これは一般選抜にはない総合型選抜ならではのデメリットであり、この要素が総合型選抜の対策の難易度を上げています。
Re受験生におすすめの総合型選抜が受けられる大学

上記の通り、出願条件にRe受験生でも総合型選抜が受験できる旨の記載をしている大学や学部はあります。
ここでは、Re受験生におすすめの総合型選抜が受験できる大学を、私立・国立・公立それぞれ紹介します。
総合型選抜の受験を検討しているRe受験生は、ぜひ参考にしてください。
慶應大学
早慶上理の一角として人気の高い慶應大学では、Re受験生でも受験可能な総合型選抜を実施しています。
対象学部は、法学部(FIT入試)・総合政策学部(AO入試)・環境情報学部(AO入試)・看護医療学部(AO入試)です。
慶應大学の総合型選抜の場合は、実施している全ての学部においてRe受験の年数に制限を設けていません。
そのため、全てのRe受験生にとって慶應大学の総合型選抜はおすすめです。
慶應大学の総合型選抜は、それぞれの学部でA方式とB方式と分かれていて複雑であるため、詳しい選考方法については以下の表をご覧ください。
学部・学科 | 一次選考 (以下の書類にて選考) |
二次選考 |
---|---|---|
法学部 | ・共通:志願者調書、志望理由書 ・A方式:調査書、自己推薦書 ・B方式:調査書、評価書 |
・A方式:論述試験・口頭試問 ・B方式:総合問題・面接 |
総合政策学部 | ・志願者評価 ・活動報告 ・志望理由 ・入学後の学習計画 ・自己アピール ・調査書 ※日本数学オリンピックなど、 対象コンテストで所定の 成績を修めた者は免除 |
・面接(日本語と英語から選択可能) |
環境情報学部 | ・志願者評価 ・活動報告 ・志望理由 ・入学後の学習計画 ・自己アピール ・調査書 ※日本数学オリンピックなど、 対象コンテストで所定の 成績を修めた者は免除 |
・面接(日本語と英語から選択可能) |
看護医療学部 | ・共通:調査書、入学志願者調書、 志願者評価書、志望理由書 ・A方式:活動報告書 ・B方式:学習計画書 |
・面接 |
早稲田大学
慶應大学同様に、早慶上理と呼ばれる日本トップレベルの私立大学群の一角として高い人気を誇る早稲田大学でも、Re受験生が受験可能な総合型選抜を実施しています。
対象学部は法学部・商学部・文化構想学部・文学部・人間科学部です。
出願資格には「一般選抜の出願条件を満たす者」と記載されており、一般選抜の出願資格にRe受験の年数制限はないため、何年Re受験をしている人でも総合型選抜を受験できます。
そのため、早稲田大学の総合型選抜は少しでもレベルの高い大学に進学したいと思っている全てのRe受験生にとっておすすめです。
どの学部でも、一次選考では出願書類である志望理由書や調査書・志願票・課題レポート・活動記録報告書による書類審査が行われます。
二次選考では、論理的思考力を確認する総合問題が実施され、最終選考では各学部が指定する大学入学共通テスト(3教科3科目)の成績によって合格者が決定されます。
参考:総合型選抜
成城大学
データサイエンス系の科目などの、次世代型思考力を養成できる科目を全学生向けに開講している点が特徴的である成城大学の総合型選抜はRe受験生でも受験可能です。
出願資格には「高等学校又は中等教育学校を卒業した者」と記載されており、卒業年の制限もありません。
また、成城大学の総合型選抜は、出願条件に「合格したら入学を確約できる者」という旨の条件が設けられていません。
そのため、複数年Re受験をしているRe受験生や、他の大学と併願して総合型選抜を受験したいと考えているRe受験生にもおすすめです。
どの学部も書類審査と面接が基本ですが、以下のように他の学部にはない特徴的な審査を実施する学部もあります。
法学部:文章読解力審査(一次試験)
社会イノベーション学部:英語についての基礎学力審査(一次試験)
また、成城大学の総合型選抜は、他大学との併願が可能であるため、仮に合格したとしても、他に志望度の高い大学や学部があれば、そちらに進学可能です。
ただ、総合型選抜の入学手続き期間は2023年11月10日〜24日であるため、志望校が一般入試である場合は、そちらの合否が出る前に入学金を納付することになります。
仮に一般入試の大学に合格して、総合型選抜の入学を辞退したとしても、入学金の返還はありません。
参考:2024年度 総合型選抜 学生募集要項を公開しました | 成城大学
大阪大学
大阪大学は、旧帝国大学と呼ばれる大学群で多くの受験生の憧れの的となっている国立大学。
国立大学なので私立大学と比較して学費が安い点も魅力的です。
大阪大学でもRe受験生も対象としている総合型選抜が実施されており、各学部で15〜65人募集されています。
2024年度の大阪大学の総合型選抜は、出願要件が「令和4年度中に卒業した者及び令和5年度中に卒業又は卒業見込みの者」とされています。
ただし、法学部と理学部は現役生のみ募集しているため、注意してください。
選考方法は、一次試験として志願理由書などの提出書類や共通テストの結果を提出します。
合格した人は、二次試験として小論文と面接が実施されます。
また、法学部や理学部(化学科・生物科学科)のように、二次試験で小論文を実施しない学部・学科もあります。
また、大阪大学で実施されている総合型選抜は、出願条件として「合格した場合に、必ず入学することを確約する者」という記載があるので、留意しましょう。
参考:R6募集概要 | 大阪大学 総合型選抜・学校推薦型選抜サイト
京都大学
日本では東京大学に次ぐ最難関の大学として人気の高い京都大学。
その偏差値の高さはもちろんのこと、大阪大学同様に私立大学と比較して学費が安い点も魅力的です。
そんな京都大学でも、多くの学部や学科でRe受験生でも受験可能な総合型選抜を実施しています。
なかにはRe受験年数が3年までの学科や制限がない学科もあり、多くのRe受験生にとっておすすめです。
京都大学で総合型選抜を実施している学部や学科はとても多いため、各種情報を以下の表にまとめました。
学部・学科名 | Re受験年数 | 一次選考 | 二次選考 | 最終選考 |
---|---|---|---|---|
総合人間学部 | 1年 | ・調査書 ・学業活動報告書 ・学びの設計書 |
・文系総合問題 ・理系総合問題 ・共通テスト成績 |
|
文学部 | 1年 | ・調査書 ・学業活動報告書 ・学びの設計書 |
・論述試験 ・論文試験 ・共通テスト成績 |
|
教育学部 | 1年 | ・調査書 ・学業活動報告書 ・学びの設計書 |
・課題 ・口頭試問 |
・共通テスト成績 |
法学部 | 制限なし | ・調査書 ・共通テスト成績 |
・小論文 | |
経済学部 | 1年 | ・調査書 ・学業活動報告書 ・学びの設計書 ・顕著な活動/学習実績の概要 ・英語資格試験成績書の元本(文系のみ) |
||
理学部 | 1年 | ・調査書 ・学業活動報告書 ・学びの報告書 |
・能力測定考査(数学) ・口頭試問 |
・共通テスト成績 |
医学部人間健康学科 | 1年 | ・調査書 ・学業活動報告書 ・学びの設計書 |
・論文 ・面接 |
・共通テスト成績 |
農学部資源生物化学科 | 3年 | ・調査書 ・学業活動報告書 ・学びの設計書 ・英語資格試験成績書元本 |
・面接 | ・共通テスト成績 |
農学部応用生命化学科 | 1年 | ・調査書 ・学業活動報告書 ・学びの設計書 |
・小論文 ・面接 |
・共通テスト成績 |
農学部地域環境工学科 | 1年 | ・調査書 ・学業活動報告書 ・学びの設計書 |
・小論文 ・面接 |
・共通テスト成績 |
農学部食料 ・環境経済学科 |
3年 | ・調査書 ・学業活動報告書 ・学びの設計書 |
・小論文 | ・共通テスト成績 |
農学部森林化学科 | 1年 | ・調査書 ・学業活動報告書 ・学びの設計書 |
・小論文 ・面接 |
・共通テスト成績 |
農学部食品生物化学科 | 3年 | ・調査書 ・学業活動報告書 ・学びの設計書 ・英語資格試験成績書元本 |
・口頭試問 | ・共通テスト成績 |
滋賀大学
滋賀大学では、教育学部のみ、Re受験生でも受験可能な総合型選抜を実施しています。
大阪大学や京都大学と比較すると、難易度が比較的低めなので「旧帝は難しいけど国公立大学に入学したい…」というRe受験生にとっては魅力的かもしれません。
出願条件には「高等学校を令和4年4月1日から〜卒業した者」と記載されているため、Re受験1年目までのRe受験生なら受験可能です。
そのため、学校教員になりたいと考えているRe受験生は、滋賀大学教育学部の総合型選抜を受験することを検討してみてよいかもしれません。
選考方法は、一次選考として「大学教員の講義を聞いた上での小論文作成」があり、二次選考として「課題図書の内容に関するポスター作成」が課されます。
また、出願の際の提出書類として調査書とHPからダウンロードできる志願理由書が必要なので、気になる人は確認しておきましょう。
参考:総合型選抜 – 滋賀大学
都留文科大学
山梨県の教員養成に特に力を入れている公立大学として人気が高い都留文科大学。
将来教員になりたいと考えているRe受験生におすすめしたい国公立大学です。
都留文科大学では、英文学科・国際教育学科・地域社会学科・学校教育学科でRe受験生も出願が認められている総合型選抜を実施しています。
2024年度の総合型選抜の出願資格には「高等学校(中等教育学校の後期課程を含む)を卒業している、あるいは 2024 年 3 月卒業見込みである。
」と記載されており、Re受験をしている年数には制限がありません。
そのため、複数年Re受験をしている教員志望のRe受験生にとっておすすめです。
選考方法は、調査書や志願報告書、活動記録報告書などの提出書類による選考を「第1次選考」とし、「第2次選考」では実技試験(英文学科では和文英訳、学校教育学科ではピアノや運動能力テストなどのそれぞれの専門科目に関わる実技試験)や面接、プレゼンテーション試験(国際教育学科・地域社会学科)が実施されます。
英文学科は書類提出による第1次選考が存在せず、他学科での第1次選考と第2次選考を同時に行うような形になっています。
また、都留文科大学で実施されている総合型選抜には、全て「合格した場合に入学を確約する」という旨の条件があるので、注意しましょう。
まとめ
今回は、Re受験生と総合型選抜について紹介しました。
総合型選抜は現役生しか受験できないものだという認識を持っている受験生は多いですが、Re受験生でも受験可能な総合型選抜を実施している大学や学部はいくつもあります。
Re受験生でも受験可能な場合は「高等学校を卒業している者」「◯◯年以降に高等学校を卒業している者」のように、Re受験生でも受験可能であることが、出願資格の欄に記載されています。
総合型選抜は「合格チャンスの増加」「学力だけで判断されない」などのメリットがある一方、「対策が難しい」「合格した場合必ず入学しなければならない場合がある」などのようなデメリットもあります。
もし、総合型選抜が気になっているRe受験生は、今回紹介した7つの大学や自分の気になっている大学について詳しく調べてみましょう。
総合型選抜をうまく活用できれば、自分の目標へグッと大きく近づけるかもしれません。