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脳が喜ぶ勉強法。一日10時間以上の勉強を可能にする、「勉強体力」を獲得する方法を解説します!

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自分は、他の人と比べて集中力がないのかもしれない。

そう思ったことはありませんか?

「大学受験まであと○○日しかない・・・」

「期末試験の範囲は○○ページまでなのに、まだ半分も確認できていない・・・」

期日や締切が迫った状況になると、さらにその不安や焦りは大きくなるものです。

そして、その不安や焦りはさらなる集中力の低下を招き、しまいには「もうこの範囲から出題されると信じよう!」と山を掛けることになったり、「また次のテストで頑張ろう!」といった先延ばしをしてしまったりします。

このままではいつまで経っても勉強が進まず、ライバルたちから一人置き去りにされてしまうかもしれません・・・。

実は僕自身も、このような不安と隣り合わせで勉強をしていた時期がありました。

目標が高ければ高いほど不安は強くなっていき、逃げ道を探したり、寄り道をしたり、集中して勉強することがさらにできなくなっていく感覚は、とても恐ろしいものです。

しかし、「勉強体力」という言葉に出会って以降、「自分がなぜ長時間集中して勉強することができないのか」、「長時間集中して勉強をするためにはどんな工夫が必要なのか」を理論的に知ることができました。

「勉強体力」について学んだあとのあなたは、毎日10時間以上勉強し続けても疲弊することがなくなり、また、知識や記憶もしっかりと定着するような学習環境を作れるようになります。

つまり、あなたは今日以降、大学受験までの残り日数や、手をつけていないテスト範囲への不安や焦りから解放されることとなるかもしれません。

ぜひこの記事を読んで、毎日集中して長時間勉強できる自分を手に入れてください!

勉強体力とは

「勉強体力」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。

この言葉はいろいろな捉え方をされますが、今回は次の意味として理解してください。

「『勉強体力』とは、フィジカルな意味での体力とは少し異なり、どれくらい長い時間勉強できるか、どれくらい集中力を持続させることができるかというようなもの」

もちろん、すぐに体調を壊すようでは長時間勉強ができませんので、そういったフィジカル的な意味での体力も、「勉強体力」の一部です。

しかし、今回の「勉強体力」は、そういったフィジカル的な部分ではなく、長時間勉強に向き合うことができるメンタル的な強さ、として考えます。

では、一体一日に何時間集中して勉強することができれば、

「自分は勉強体力がある」と、言うことができるのでしょうか。

ベネッセ教育総合研究所が2012年に実施した調査によれば、大学受験期の受験生の平均勉強時間は4.8時間/日という結果になっています。

これに対し、東大生の平均勉強時間は、

平日(学校がある日):4.4時間/日

土日祝(長期休み含む):10.5時間/日

となっており、学校のない日は10時間超の勉強時間を確保しているという結果が出ました。

また、それを上回るのは、受験王国と呼ばれる韓国の受験生です。

韓国の受験生は、平日含め、平均10時間/日以上勉強しているといわれており、14時間/日以上勉強している受験生もめずらしくないそうです。

「四当五落」という言葉を聞いたことがある人もいるかもしれませんが、4時間睡眠の受験生は合格するが、5時間睡眠の受験生は不合格となる、と言われることもあります。

やはり、多くの優秀な学生たちが、平均より多くの時間を勉強に費やしており、長時間机に向かうための基礎体力・集中力、忍耐力、つまりは「勉強体力」を有していることがわかります。

参考:勉強体力:陽塾

参考:ベネッセ総合教育研究所:大学生が振り返る大学受験調査 [2012年]

参考:東洋経済オンライン:東大生100人に聞いた!1日何時間勉強したのか。

勉強体力をつける方法

では、そうした人たちはどのような方法でこの「勉強体力」を身につけているのでしょうか。

ここでは、勉強体力をつける方法をいくつか紹介していきます。

心と身体を整える最強術=睡眠

勉強体力をつけるためには、何よりその心と体を整え、土台を作ることが大切です

そして、その際最も重要となるのが睡眠です。

睡眠は、ノンレム睡眠とレム睡眠が交互に繰り返されることで成り立ちますが、

  • ノンレム睡眠(深い睡眠)→ 脳と身体を回復させる
  • レム睡眠(浅い睡眠)→ 記憶の整理と定着

と、それぞれ機能が違います。

特にレム睡眠は、睡眠の前半では数十秒ととても短い時間しか行われず、長時間の睡眠を取ることで、はじめて数十分連続するレム睡眠を取ることができます。

短時間の睡眠では、心と脳が回復しないだけでなく、記憶の整理・定着が不完全なまま翌日を迎えることになるので、そこに新しい記憶・知識を取り入れようとしても、なかなかうまくできないのです。

まずは十分な睡眠をとり、自分が勉強に向かう状態を整えてあげることが、勉強体力を向上させることに必要不可欠なものとなります。

参考:眠りの種類 ~レムとノンレム~|睡眠改善薬 ドリエル【エスエス製薬】

勉強に「飽きない」工夫をする。

ジャッキー・チェンというアクションスターをご存じでしょうか。

彼が常々意識していたのは、

「観客を魅了するために、誰も見たことのないアクションシーンを追求する」

ということだけでなく、

「観客を飽きさせないためにも、必ず数分に一度の間隔でアクションシーンを挿入する」

ということでした。

近年流行しているドラマや映画、アニメなどでも、必ず一定の(そしてそう長くない)間隔で、視聴者を飽きさせないための新しい展開・刺激的なシーンが差し込まれています。

この考えを勉強にも取り入れ、自らが監督となり、自分という受験生を飽きさせない方法を考えましょう。

  • 教科をローテーションし、細かく時間を区切ることでメリハリをつける。
  • 勉強する場所を変えることで、脳に刺激を与える。
  • 同じ問題集をランダムに解き直してみる。

こうすることで、長時間のダラダラした勉強方法から、短時間のメリハリのついた勉強方法へと移行することができ、集中力を保ちやすくなります

ベビーステップを活用し、「作業興奮」を呼び起こす

「作業興奮」とは、ドイツの心理学者エミール・クレペリンが見出したもので、簡単に言えば「いざやってみると、意外にテンションが上がって熱中してしまった・行動できてしまった」という状態を指します。

人間のやる気や集中力は、とにかくその初動が重いものです。

摩擦係数について勉強したことがある方は、まさにその話と似ています。

しかし人間には元来、一度やり始めてしまえばやり続けてしまうという機能が備わっています。

つまり大切なのは、この「やり始める」というハードルをいかに低く設定するかであり、そしてその際に有用なのが、「ベビーステップ」という考え方です

ベビーステップとは、文字通り赤ちゃんのような「小さな一歩」を意味します。

つまり、つい踏み出してしまう程度の「小さな一歩」を、勉強の最初に設定することで、勉強が進む状況を作り出すことができるのです。

「とりあえず問題集を開く」

「とりあえず小テストを解いてみる」

「今日やった方がいいことを書き出しみる」

確かに一度手をつけてみると、

「あれ?思ったより時間かからなかった」

みたいなことは勉強をしていると多いでしょうし、例え想定していた以上に時間のかかるものだったとしても、

「早いうちに手をつけておいてよかった・・・」

となったことがある人もいるでしょう。

ぜひ、このベビーステップを採用して、長時間継続して勉強してしまう状況を作り出しましょう。

これは大学生になっても、社会人になっても使えるテクニックなので、これを機に身に付けてみるとよいと思います。

参考:ベイビーステップを利用してやる気スイッチをオンにする方法 | work and place

勉強の質と量はどちらが大切なのか

「質」なのか、「量なのか」

語り尽きることのない永遠のテーマですが、一体どちらを重視すべきなのか。僕の体験を含めて伝えたいと思います。

僕が志望していた大学の英語は、記述問題などは特になく(自由英作文はありましたが)、非常に長い課題文を読み、その課題文の中に組み込まれた四択問題をとにかく解いていく、といった形式がメインの試験でした。

僕はどうしてもこの大学(かつこの学部)に行きたかったので、

「どうしたらこの長い文章を読むことができるか・・・」

を過去問と睨めっこしながら必死に考えることが、僕の受験英語学習のスタートでした。

そして、当時の僕が出した結論は・・・、「単語」でした。

語彙力があれば、なんとなく読むことはできる、きっと!!

今思えば、あまりにも単純な結論だったとは思いますが、自分の中ではとても筋の通った考え方でした。

例えば日本語の、

「私は犬が好きです」

という文章を理解しようとしたとき、「私」「犬」「好き」という単語さえ理解していれば、正確に文章を読むことはできないかもしれないが、大意をつかむことはできるでしょう。

「は」や「が」や、時制はきちんと理解できていなくても、大体はわかる。むしろ、自分が日本語を全く喋れない外国人に日本語を教えるとしたら、「まず単語覚えてみたら」って言うんじゃないだろうか・・・。

この考え方から、僕は英単語10,000語を覚えるところから学習をスタートさせました。

結局、正確に10,000語覚えられたかどうかは覚えていませんが、他の受験生よりも強い語彙力を手に入れた後、細かい文法や読解の勉強に入れたことは、僕にとっては「正解」の勉強法だったと感じています。

では、この学習法は、

「量」に重きを置いたものなのか、

「質」に重きを置いたものなのか、

一体、どちらだったのでしょうか。

正直、僕自身今でもわかりません。

ただ間違いないのは、「こうすれば受かるんじゃないか」と自分で考え、その方法に自信を持ち、勉強を進められたという事実です。

人間が一番不安になったり、迷ったりするのは、「先が見えなくなる時」です。

今やっていることは、自分の将来にどう役立つのだろう。

自分のやっていることは、間違っているんじゃないか。

他の人は、もっと効率の良いやり方で勉強しているんじゃないだろうか。

とてもわかります。ですがその状況こそ、「質の低い勉強をしている状況」だと僕は考えています。

人間は迷いなく突き進める環境にいるとき、必然的に量をこなすことができます。逆に迷いがあるときは、量をこなすことができません。

つまり、「質が量を作る」ということは確実にあるのです

なのでもし、今自分が「量」をこなせていないと感じるのであれば、一度、今の自分の勉強の「質」を見直してみるのも良いかもしれません。

良くも悪くも、受験は「合否」という結果で評価されてしまいます。

個人的には、自分の将来像とか、大学で学びたいこととか、そういうもっと大きなものを目標にして受験に取り組むことができれば、勉強そのものの価値や、大学生活への考え方もより良くなっていくように感じます。

ただ、合格しないと何も始まらないのも事実。

であれば、きちんと自分の信じた方法で、迷いない勉強を続けるためにも、自分の勉強の仕方を点検し、「質」を高め、「量」をこなせるようにすることが、「合格」に最も近い道のりだと僕は思います。

もしかすると、「質」を高めることで「量」を減らすことができるかもしれません。受験生にとっては、基本的に「志望校に合格する」のが目的であって、「長時間勉強できる」というのが目的ではなく、手段にすぎないということを忘れないようにしましょう。

また、勉強の質を高める方法として、以下二つの記事をご紹介します。

こちらのページでは、先ほど僕が話した「暗記」のことも含め、科学的根拠に基づいた勉強法をたくさん紹介しています

ぜひ、自分の勉強の「質」を高めるためにも、一度読んでおくことをオススメします。

こちらの記事では、「環境」から勉強の質を高めるテクニックとして、多くのアイディアが記載されています

照明からデスクの大きさ、また環境づくりとしてNGな行為等、とてもわかりやすくまとめられていますので、ぜひご覧ください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回の記事では、「勉強体力」についてお話しました。

結論として、勉強体力をあげるためには、やみくもに量を増やしていくのではなく、勉強の「質」を高めることや環境作り、自分の集中力を高めるためのアイディア・準備が大切だということをお伝えさせていただきました。

そして何より、自分が今進んでいる道に迷いがなくなることが重要だと僕は考えます。

もちろん、ずっと迷いがない受験生活を送る、ということは難しいでしょう。

ただその時に、きちんと自分の勉強方法を点検し、「この道を進めば大丈夫!」という安心を定期的に感じながら勉強していくことが重要だと思います。

フィジカル的な体力も気にかけながら、勉強が継続しやすい状態を整え、ただやみくもに勉強を続けるのではなく勉強の「質」も見直しながら、志望校合格を目指しましょう!

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