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集中力UP! 受験勉強の効率が上がる部屋作りのポイント

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集中力UP! 受験勉強の効率が上がる部屋作りのポイント

受験勉強で効率よく学習するためには、集中力を持続させるための環境作りが非常に重要です。

この記事では、最適な学習環境を作るための部屋作りのポイントや、集中力を途切れさせないためのアイテムを紹介していきます。

受験勉強がより効率的・効果的になるように、参考にしてみてください。

学習環境の重要性

学習環境の重要性

普段は意識されにくいものの、私たちの行動、感情、思考は環境に強く影響されています。

例えば、青い照明は脳を特に活性化させる効果があります。
これは、網膜の下部に到達する青い光が覚醒効果を持つからです。

学習においても、環境の影響は無視できません。
適切な学習環境は、情報を効率的に取り込み、知識の定着を促進する鍵です。
それに対して、不適切な学習環境は集中力を散漫にし、学習の効率を損ねる可能性があります。

したがって、受験勉強において学習環境の整備、特に適切な椅子やデスクの選定、そして青い光を利用するなどの照明の工夫は、集中を維持するうえで必要不可欠です。

この考えは、アスリートが最高のパフォーマンスを出すためにトレーニング環境を整えるのと似ています。

要するに、高い学習効果を得るためには、学習空間の工夫や整備が必須です。
それが成功への重要なステップとなるでしょう。

参考:勉強にはこの電球色!集中力を上げる照明の選び方 | フォーサイト・おすすめ資格情報

集中力を上げる部屋のポイントは?

集中力を上げる部屋のポイントは?

集中力を向上させるための環境づくりは、受験生にとって欠かせない要素の一つです。
部屋の中でも特に、インテリアの色の選び方やデスクの配置、照明の明るさは、学習の効率や気分に大きな影響を及ぼす要因となります。

一つ一つの要素が、集中力の向上にどのように寄与するのか、解説していきます。

インテリアの色使い

色は、私たちの心理や行動に大きな影響を与えることが知られています。
特に、学習の際の集中力を左右する要因として、インテリアの色使いは非常に重要です。

実際、青色は知的で落ち着いたイメージがあり、多くの研究で集中力を高める効果が確認されています。

長岡技術科学大学の理学博士、野村収作教授による実験において、23名の参加者に赤、青、透明のレンズを装着させ、30分間の計算タスクを実施した結果、タスクの成績には色の影響は確認されなかったものの、青色レンズを使用した際の心理的な「集中」の度合いは他の色よりも有意に高かったと報告されています。

さらに、タスク実施中のストレスホルモン、コルチゾールの分泌は青色レンズ使用時に最も低下し、これから青色が心理的ストレスを軽減する可能性が示唆されました。

その他にも、最新の研究によると、暖色系は脳活動の活性化に影響を与えることが判明しています。
具体的には、暖色系の環境下での課題実施時に、その成績や脳活動が他の色調に比べて優位に働くことが確認されました。

これは、暖色系が提供する温かみや活力が、私たちの情報処理能力や思考を向上させる可能性を示唆しています。

また、木目調の素材は、紫外線を効果的に吸収する特性を持ち、目の疲れや健康リスクの軽減に寄与します。
さらに、木の温かみはリラックス効果があり、ストレスの軽減や集中力の向上にも効果があります。
したがって、木目調は目の健康や心の安らぎに最適な選択といえるでしょう。

インテリアの色や素材を選ぶ際には、それぞれの特性や効果を理解し、目的に合わせて適切に取り入れることが重要です。
自分の集中力やリラックス度、効率を感じながら、色の変更を試してみることで、より集中できる学習環境を手に入れることができるでしょう。

参考:青色のストレス反応抑制効果∼唾液コルチゾールによる検証

参考:なぜ心地よい?木製インテリアがもたらす心理的・身体的効果|株式会社プロセス井口

参考:ブース空間における色彩環境が情報処理活動に与える影響

デスクの配置

受験勉強においてはデスクの配置も、集中力を高めるための要素として考慮すべきです。

自宅での学習は、自習室や図書館とは異なり、気が散りやすいなどのデメリットがあることが多いです。
しかし、家具の配置や工夫によって、これらのデメリットを克服し、集中できる環境を実現することができます。

部屋の中でデスクの位置を選ぶ際、壁を向いた配置は、奥行きの広い机を選べば、集中を促す効果と共に開放感も得ることができます。
しかし、デスクを部屋の中央などに配置すると、四方を自由に見渡せるため、気分転換やリラックスに役立つ一方、開放的すぎると気が散りやすくなることも。

その場合は、パーテーションのような一部の視界を遮るようなアイテムの導入も有効です。

また、窓の近くにデスクを配置することで、自然光を取り込みつつ、開放的な学習環境を手に入れることができます。
直射日光が強すぎる場合は、ブラインドやカーテンを上手に利用して、適切な明るさを保ちながら、快適な勉強空間を実現することが大切です。

しかし、家には気を散らす要因となるアイテムがたくさんあります。
テレビやゲーム機、その他の娯楽用品は、短期的なリラックスには役立つかもしれませんが、勉強中に視界に入ると集中を妨げる要因となります。

これらのアイテムが目に入らない位置にデスクを配置したり、オープンな収納を避けたりするなど、工夫することで集中力を維持することが求められます。

さらに、部屋の入口やドアを背にしてデスクを配置すると、家の中の動きや背後の気配が気になってしまい、集中を妨げることがあります。
それに対して、壁側に背を向ける配置は安心感を得られるため、集中しやすくなります。
ただし、この場合も部屋の中の物が目に入りやすく、気が散りやすい場合は、きちんとした整理整頓が必要となります。

さまざまな配置を試みて、自分が一番集中して勉強に取り組めるものを模索するようにしましょう。

参考:作業効率UP!!集中力が高まる仕事部屋のレイアウト | 学習机・デスクのコイズミファニテック株式会社

照明の明るさ

照明の色合いや明るさも学習効果に影響してくるため、適切に選ぶことが求められます。

照明の色合いは大きく3つに分類されます。

まず「昼光色」は、その青白い明るさが特徴で、文字がはっきりと見えるため、集中して勉強するのに最適です。
この色合いは、特に集中力を高めるともいわれており、重要な参考書のポイントをチェックするときや、数学や物理の難解な問題を解く際に効果的でしょう。

「昼白色」は、自然の光に非常に近い色合いをしており、どのシチュエーションにも合う色となっています。
特に、受験生の部屋では、昼光色の持つ緊張感よりも、リラックスした状態での学習を促す昼白色がおすすめです。

そして、「電球色」は、オレンジがかった温かい色が特徴で、この色合いはリラックス効果が高いとされます。
しかし、集中して勉強する際には、このリラックス効果が逆効果となり、集中力の低下を招くこともあるので注意が必要です。

明るさに関しては、勉強の際に最も適しているのは、750ルクス程度といわれています。この明るさは、目の疲れを防ぎ、そして集中して情報を取り込むのに最適です。

参考:思考的作業に集中できる照明環境についての研究 ー照度

NGな勉強部屋の特徴は?

NGな勉強部屋の特徴は?

良好な学習環境は、集中力を高め、作業効率を上げるのに役立ちますが、逆に不適切な環境は集中を妨げ、学習効果を減少させる可能性があります。
そこで、NGとされる勉強部屋の特徴について詳しく見ていきましょう。

スマホや漫画などが机の近くにある

勉強中にスマホや漫画が手の届く範囲にあると、それが強力な気晴らしの誘惑となります。
通知の音や短時間の休憩としてのSNSのチェックなど、つい手を伸ばしてしまうことが増え、結果的に集中力が大きく低下します。

部屋が汚い

物が散らかった部屋や、きちんと掃除されていない場所は、心の中にもストレスを生じさせることが多いです。
さらに、必要な教材やツールをすぐ見つけられないと、勉強の流れが止まってしまいます。
整った環境は、集中するための大事なステップといえるでしょう。

実は、プリンストン大学の研究者たちが行った研究で、人の脳はきちんとした環境を好むことが分かっています。
散らかった場所での作業は、私たちの集中力を散漫にさせることが示されました。

そして部屋や作業スペースをきれいにするだけで、集中したり、情報を早く処理したりする能力がアップすることが示されています。
つまり、整理整頓は仕事や勉強の効率を良くする魔法のようなものといえるのです。

騒音が多い環境

家の中の騒音や、外部からの音が聞こえやすい部屋は、勉強に集中するのが難しくなります。
特に、音に敏感な人や、集中が切れやすい人は、耳栓をするなど騒音対策をしっかりと行うことが必要です。

一方で、ある程度の背景音がある場所(例:カフェ)での勉強や作業が効率的になると感じる人もいます。
実際、一定の背景音は他の突発的な音よりも気にならなくなることがあり、これが集中力を高めるような機能をすることもあります。

騒音に関する感受性や好みは個人差があるため、自分にとっての最適な音の環境を見つけることも大切です。

参考:Interactions of top-down and bottom-up mechanisms in human visual cortex

集中力を保つには息抜きも重要

集中力を保つには息抜きも重要

勉強に集中することは、学習効率を高めるうえで不可欠です。

しかし、どれだけ環境を整えても、人が高い集中力を維持することは難しいのが現実です。
実際、過度な集中は逆に疲労を引き起こし、効率を低下させることもあります。

そのため、高い集中力を持続させるには、適切な息抜きの時間を設けることも大切です。
息抜きを取り入れることで、心身ともにリフレッシュし、次の作業や学習に備えることができます。

息抜きの方法や、集中力を高めるための適切な休憩の取り方など、詳しい情報については、以下のリンクから専用のコンテンツをご覧いただけます。
より効果的な学習や作業を実現するための秘訣を詳しく紹介していますので、ぜひご参考にしてください。

Re受験生の息抜き | Re受験バイブル “浪人”あらため“Re受験”へ。受験の再挑戦を応援。

おすすめのアイテムを紹介

効率よく勉強ができる環境を作るには、選ぶアイテムの質も極めて重要です。
ここでは、集中力をアップさせるためのおすすめアイテムを紹介いたします。

デスクライト

デスクライト

先述した通り、光の質や量は学習効率に影響を及ぼします。
調光可能なデスクライトは、自分の好みや作業内容に応じて光量を調節することができます。

特に、青色で750ルクス程度の光は集中力を高めるといわれており、学習や仕事の効率を上げたいときには取り入れるのをおすすめします。

商品リンク:Z-10D

アプリで操作可能なLED照明

アプリで操作可能なLED照明

最近では、スマートフォンのアプリを操作することで明るさや色を調整できるLED照明が増えてきています。

スマートフォンのアプリを開くだけで、好みの明るさや雰囲気を瞬時に作り出すことができるため、特に深夜の勉強や、早朝の勉強時に部屋の照明を調整することで、最適な勉強環境を簡単に作り上げることができます。

商品リンク:tlg-s002

タイムロッキングコンテナ

タイムロッキングコンテナ

タイムロッキングコンテナは、タイマー式のロック機能を搭載したボックスです。
使用を制限したいモノを入れて、設定した時間内は取り出せないようにします。

タイムロッキングコンテナを使用することで、スマートフォンや漫画などの誘惑物を目に入らないようにすることができるほか、使いすぎを防止できるため、より勉強に集中できる環境が整います。

商品リンク:the Kitchen Safe

ノイズキャンセリングヘッドホン

ノイズキャンセリングヘッドホン

ノイズキャンセリングヘッドホンは、最新の技術を駆使して外部の騒音を効果的に遮断するアイテムです。

ノイズキャンセリングヘッドホンを使用することで、外界の騒音から解放され、自分だけの集中空間を確保できます。
これにより、効率的な学習や作業が可能となり、限られた時間内での学習効果や成果を最大化する手助けとなるでしょう。

商品リンク:EDIFIER公式 | WH950NB ノイズキャンセリングヘッドホン

アロマディフューザー

アロマディフューザー

勉強のパフォーマンスを最大化するためには、心身のリラックスが不可欠です。
リラックス状態では、脳のアルファ波が増加することが知られており、このアルファ波は集中力や創造性を高める効果があります。
アロマディフューザーはそんなリラックス効果をもたらすアイテムの一つです。

例えばラベンダーやローズマリーなどの香りは、集中力を高めるとともにストレスを軽減する効果があると広くいわれています。
このような香りを取り入れることで、学習や仕事中の疲れを和らげ、より長い時間集中して作業を進めることができるようになります。

商品リンク:アロマミストディフューザー イルミナ – 生活の木 オンラインストア

エルゴノミクスチェア

エルゴノミクスチェア

エルゴノミクスチェアは、体の曲線や動きに合わせてデザインされています。そのため通常の椅子とは異なり、体をしっかりとサポートします。

特に、背中や腰の部分に適切なクッションやサポートが提供されるため、猫背や悪い姿勢の癖を矯正し、筋肉の緊張や疲労を大幅に軽減します。

このような椅子を使用することで、持続的な集中力を維持し、生産性を向上させることができるでしょう。

商品リンク:COFO Chair Premium

デスクオーガナイザー

デスクオーガナイザー

デスク上の散らかりがちなアイテムを整理するためのデスクオーガナイザーは、作業の効率化の鍵です。

ペン、文房具、メモ帳、クリップ、USBドライブなどの小物が一か所にまとまることで、必要なものをすぐに見つけられ、作業の中断を防ぎます。
さらに、オーガナイザーを使用することで、デスク上がスッキリとし、精神的な負担も軽減されます。

一見小さな変化のように思えますが、物理的なスペースだけでなく、心のスペースも整理されるため、より集中して勉強を進めることができるようになります。
デザインや機能性を兼ね備えたオーガナイザーを選ぶことで、デスク周りがより使いやすく、そして見た目もよくなります。

商品リンク:デスクオーガナイザー|White Studio Official Store

まとめ

今回は、受験勉強の効率が上がる部屋作りについて解説しました。

受験生の勉強の成果は、その学習環境に大きく影響されます。
集中できる部屋作りのためには、適切な高さの机や快適な椅子を選んだり、五感情報を意識したアイテムを揃えたりすることで、部屋の雰囲気を作ることが必要です。

また、目に入る範囲には気を散らす要因となるものを置かず、勉強に関するもののみを配置することで、誘惑を強制的に排除し集中力を保つこともできます。

大切なことは、「環境を変えてみてはどうかな?」と解決策の候補が一つでも増えることです。

受験というのはタイムリミットがあります。その限られた時間で成果を出すためには、どうしても勉強の効率を高める必要があります。

「勉強がはかどらないな。。」

という問題の要因には、勉強の基礎的内容が押さえられていなかったり、使っている教材がよいものでなかったりといろいろなものが考えられますが、

「そもそも勉強している環境に改善の余地がないかな?」

と疑えると、勉強がはかどらない状況を打開できるかもしれません。

“環境”というものが人々に与える影響は特に大きいということも理解し、当記事で紹介した内容を参考にして、自分の受験勉強がはかどる最適な勉強空間を整えていきましょう。

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