
大学入学をきっかけに、自立のためや通学の利便性から、一人暮らしを始める人が多くなります。
そして、大学に通っている時に大切なパートナーと出会い、将来を見据えて同棲してみたいと考える人も少なくありません。
本記事では、学生同棲のメリット・デメリットや、学生同棲をうまく続けるために押さえておきたいポイントについて解説します。
お互いの学校生活や将来に支障をきたさないためにも、学生の段階で同棲するべきかどうか慎重に考える必要があるので、気になる人はぜひ最後までご覧ください。
学生同棲の実態

不動産事業を営む大手企業のアットホームの調査によると、大学生時点で同棲を経験したことのある人の割合は、1割未満であることが判明しています。

出典:【経験談】大学生の同棲ってどう?親に言うべき?費用とメリット・デメリットを解説
学生同士の同棲は、まだお互いに経済的に自立していないことも多く、保護者からの許可をもらうのが難しい傾向が強いため、同棲したくてもできないケースがほとんどです。
しかし、同棲しないとわからない、パートナーとの相性を早い段階から把握できるなど、同棲するからこそ得られるメリットが存在するので、パートナーとの将来を本気で考えるなら検討する価値は十分にあるでしょう。
参考:【経験談】大学生の同棲ってどう?親に言うべき?費用とメリット・デメリットを解説
学生同棲のメリット

学生同棲を検討するためには、同棲してどんなメリットが得られるのかを把握する必要があります。
ここでは、学生同棲で得られるメリットを3つ解説します。
パートナーと将来を共にすることを考えているなら参考になるメリットをピックアップしているので、「今後の人生を大切なパートナーと歩みたい」と考えている人は参考にしてみてください。
参考:大学生でも同棲できる?親への説得方法や二人暮らしでかかる費用を徹底解説!
生活費の節約につながる
ネット不動産「イエプラ」の調査によると、学生同士で同棲した場合、一人当たりの生活費を5万円ほど節約できることが判明しています。
電気や水道の使用量が一人暮らしのときよりも増えるものの、二人で使用量を半分ずつ負担することで、一人暮らしで水道ガス光熱費を支払う額よりも、一人当たりの金額を減らせます。
学生の時に生活費を節約し貯金することは、将来の備えを万全にすることにもつながりますし、生活費の節約は大きなメリットだといえるでしょう。
参考:大学生でも同棲できる?親への説得方法や二人暮らしでかかる費用を徹底解説!
急なトラブルに遭遇しても助け合える
急に風邪を引いてしまった、外出先で鍵を無くしてしまった、など、急なトラブルが発生しても、同棲しているとお互い助け合うことで解決できる可能性が高いです。
特に大学で一人暮らしを始める学生のほとんどが、初めて親元を離れて生活するシチュエーションになるので、生活における何気ないトラブルで困ってしまうことも珍しくありません。
お互い助け合う経験を早い段階から積むことは、今後の生活をスムーズにすることにつながるため、学生同棲をしてトラブルに直面する経験は大切だといえるでしょう。
同棲を通じてパートナーをより深く理解できる
同棲することで、パートナーの価値観や普段の生活ルーティンなど、一緒に住んでみないとわからないことも把握できるため、学生の段階からパートナーをより深く理解できるでしょう。
生活における優先度や、体調やメンタルが不安なときの態度などは、同棲してみないとなかなか分かりません。
デートや学校生活だけではわからない一面を見られるので、本当に自分とマッチしているかどうか、日常生活における多くの側面から判断できます。
学生同棲のデメリット

同棲することでパートナーとの絆を深められる事実がある反面、一緒に生活するからこそ発生してしまうデメリットも存在します。
ここでは、学生同棲で得られるデメリットを3つ解説します。
同棲がうまくいかないと、学生生活に大きな悪影響を及ぼしてしまうことも珍しくありません。
自分だけの責任のみならず、保護者に迷惑をかけてしまう事態になりかねないので、学生同棲をしようと考えている人は、必ず以下のデメリットを確認しておきましょう。
参考:大学生でも同棲できる?親への説得方法や二人暮らしでかかる費用を徹底解説!
仲が悪くなってしまうことはある
同棲してしまうと、一緒にいる時間が必然的に増えてしまうため、自分と合わない部分が多く見つかってしまい、仲が悪くなってしまう恐れもあります。
特に一人の時間を大切にしたい人は、学生同棲ではなかなか大きな部屋を借りるのが難しい傾向があるので、一人の時間が作れずにストレスに感じてしまうことも少なくありません。
また、通っている大学も同じだと、社会人で同棲している状態よりも、相手と過ごす時間が長くなることが考えられるので、本当に自分とパートナーが仲良くいられる距離感はどれくらいか考えてから、同棲に踏み出すと良いでしょう。
一方、合わないところが明るみになることは、先々のことを考えるとそこまで悪くないかもしれません。そうしたことに気づかないまま関係を持ち続け、明るみになったときに別れるようであれば、付き合っていた期間が無駄だったと捉える人もいるでしょう。
ただし、同棲はバラ色で楽しいことばかりではないということを理解しておきましょう。
学業に悪影響を及ぼしてしまう
同棲していると集中して勉強する時間を確保しづらく、パートナーとの仲が良くても学業に悪影響を及ぼしてしまう場合も少なくありません。
パートナーとの距離感を保つため、相手の生活リズムに合わせて生活を送ることで、勉強に集中できない事態に陥ってしまうと、大学の進学や卒業が危うくなってしまいます。
大学の進学や卒業が危うくなってしまうと、保護者から同棲をやめるように圧がかかってしまう恐れもあり、二人の将来図に不安を抱えてしまう結果を招きかねません。
同棲してもメリハリがついた生活を送れるよう、パートナーと共に家におけるルールを考えるなど、同棲を検討する際には学業についてのバランスもパートナーと話し合うと良いでしょう。
別れたら引っ越しをしなければならない
パートナーとの関係が悪化し別れた場合、どちらかが引っ越ししなければなりません。
引っ越しには多くの費用がかかるため、大きな負担になってしまうでしょう。
また、引っ越しには少なくとも1ヵ月以上かかってしまうので、パートナーのことを嫌いになっても、同棲生活がしばらく続く可能性が高いことを把握しておきましょう。
学生同棲で押さえておきたいポイント

学生同棲を成功させるには、費用がどれくらいかかるか把握しておいたり、将来的にどうしていくか考えておいたり、事前に計画をしておくことが大切です。
ここでは学生同棲で押さえておきたいポイントを3つ紹介します。
パートナーと過ごす時間を少しでも増やしたいという思いだけで、安直に学生同棲を決めることはおすすめできません。
学生同棲を検討する人は、以下のポイントを明確にしておき、リアルな同棲計画を練ってみると良いでしょう。
参考:大学生でも同棲できる?親への説得方法や二人暮らしでかかる費用を徹底解説!
適切な物件の条件
学生同棲に適切なメインの物件条件は以下のとおりです。
- 二人入居可
- 世帯収入の1/4相当の家賃
- 2人の大学から30分以内エリア
上記のポイントを押さえておくことで、学生での同棲生活と、大学生活を両立しやすくなります。
同棲する物件を探す際には、住んだ後に不満が出ないよう必ず二人で探し、双方が納得した物件を選ぶことが大切です。
また、同棲するためには以下の初期費用がかかることが多いため、初期費用のことも頭に入れて物件を探すと良いでしょう。
初期費用項目 | 価格相場 |
---|---|
前家賃 | 100,000円 |
敷金 | 100,000円 |
礼金 | 100,000円 |
仲介手数料 | 110,000円 |
保証会社費用 | 100,000円 |
火災保険 | 20,000円 |
鍵の交換代金 | 20,000円 |
参考:大学生でも同棲できる?親への説得方法や二人暮らしでかかる費用を徹底解説!
生活費の目安を把握しておく
二人暮らしにかかる、一ヶ月あたりの生活費の目安は以下のとおりです。
項目 | 同棲の合計 | 1人当たり |
---|---|---|
家賃 | 80,000円 | 40,000円 |
食費 | 40,000円 | 20,000円 |
水道光熱費 | 12,000円 | 6,000円 |
ネット代 | 16,000円 | 8,000円 |
交際費 | 50,000円 | 25,000円 |
日用品消耗品代 | 10,000円 | 5,000円 |
交通費 | 15,000円 | 7,500円 |
合計 | 223,000円 | 111,500円 |
家賃8万円の物件で同棲すると、月に20〜25万円の出費が発生します。
一人当たり月に15万円以上の収入がないと、生活するのが厳しくなってしまうため、仕送り金やアルバイトできちんと稼げるかどうか、事前にパートナーと話し合う必要があります。
アルバイトで稼ぐ場合には、学業とのバランスが取れているかどうかも考慮して、検討するように心がけましょう。
卒業後のプランを明確にしておく
学生同棲を成功させるために、お互いが卒業した後はどうするのかを話し合っておく必要があります。
大学を卒業して企業に就職した際に、勤務先や働き方によっては同棲が難しくなってしまうことも考えられるでしょう。
卒業後の社会人になってからの生活をすり合わせておけると、就活における条件など考えられますし、将来図に沿ってお互いをサポートし合えたりすることもあるでしょう。
また、万が一別れたときにどうするかも話し合っておけると、別れ際にトラブルにならないかもしれないので、話しにくい話題にはなりますが相談しておくとよいでしょう。
親を説得するには?

学生同棲を実現するためには、お互いの親を説得する必要もあるでしょう。
親に無許可で同棲を始めてしまうと、パートナーの両親への印象が悪くなってしまい、いざ結婚するとなった際、正式に関係を結ぶことを認めてもらえない可能性が出てきてしまいます。
また、未成年が部屋を契約する場合であれば、必ず保証人として両親に連絡が行くようになっているので、こっそり同棲を開始しようとしても無駄に終わる可能性が高いです。
パートナーの両親と良好な関係を築くためにも、以下のポイントをメインに同棲したい旨を伝えるとよいでしょう。
- 1.事前に両親に挨拶する
- 2.学業に悪影響を与えないことを約束する
- 3.生活費の分担や見積り内容を共有する
- 4.学生同棲後のプランを共有する
参考:大学生カップルの同棲はあり?メリット・デメリット、物件選びや同棲が長続きするポイントについて解説
同棲を長続きさせるには?

同棲を長続きさせるためには、お互いに相手を思いやるだけでなく、ルールを設定するなどいくつかポイントがあります。
ここでは、学生同棲を長続きさせるために実践したい、ポイントを3つ紹介します。
「せっかく学生同棲を始めたのに長続きしなかった、、、」という事態を招かないためにも、以下のポイントを実践してみてはいかがでしょうか。
将来いつか結婚して家庭を持つ際にもあてはまる内容ですので、今のうちに確認しておきましょう。
参考:大学生の「同棲」を約9割親が反対をする理由はココにある
生活ルールをあらかじめ決めておく
生活リズムや価値観ですれ違わないためにも、生活ルールをあらかじめ決めておくことをおすすめします。
生活ルールの具体例は以下のとおりです。
- 生活費の負担割合をあらかじめ決め、守る
- 家に帰る際には必ず連絡をいれる
- 友人を無断で家に招かない
- 高価な買い物をする際には、事前に相談する
ルールをしっかりと決めすぎてしまうと、ストレスからケンカを引き起こす原因にもなってしまうので、あくまでも最低限に抑えておくとよいでしょう。
家事を分担する
同棲を円満にするためには、お互いで家事を分担してこなすことも大切です。
特に学生同棲はお互い置かれている条件が同等である場合が多いため、パートナーに家事を任せきりだと、不満を募らせてしまう恐れもあります。
家事の内容や曜日で平等に家事を分担することを心がけるのもよいでしょう。
感謝の気持ちをこまめに伝える
家事や身の回りの世話をやってもらった場合には、必ず言葉で感謝の気持ちを伝えるように心がけましょう。
感謝の気持ちを持っていても、言葉で伝えなければパートナーにはわかりません。
お互い感謝しあえる環境は、円満な関係を築きやすいので意識して取り組むとよいでしょう。
また、不満を感じた際にも我慢してしまうのではなく、相手にうまく伝えることを意識した方がストレスのない関係を築きやすいです。
勉強に集中できる空間を確保する
大学を問題なく卒業するために、勉強する空間をお互いに確保することを心がけるとよいでしょう。
一人だけの空間の方が勉強しやすい人が多いこともあり、勉強に集中したい期間は同棲している家と大学の自習スペースを活用するなどし、お互いあえて別の空間で勉強するなど工夫することも大切です。
学業を疎かにしてしまうと、学生同棲がうまくいかなくなってしまうことにつながりうるので、勉強に集中できる環境づくりを二人で意識してみるとよいでしょう。
まとめ
本記事では、学生同棲のメリット・デメリットや、学生同棲をうまく続けるために押さえておきたいポイントなどについて解説しました。
学生同棲は実現しにくい傾向が強いですが、お互いの将来をより良いものにするために検討する価値は十分にあります。
事前に計画をしっかりと練り、充実した同棲生活、そして学生生活を送ってみてはいかがでしょうか。
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