
あなたは一人で勉強するタイプですか?それとも、友達と勉強するタイプですか?
友達と勉強していると、つい会話に夢中になってしまい集中できないという人もいれば、反対に一緒に勉強に取り組む仲間がいるということで集中力が上がるという人もいると思います。
「いつも友達から誘われて一緒に勉強をしているけど、本当は一人でじっくり勉強したい」
こんなふうに悩んでいる人もいるでしょう。
この記事では、友達と勉強するメリット・デメリットを紹介していきます。
友達との勉強がよいのかよくないのか悩んでいる人に加え、受験に向けてより効率的な勉強方法を探している人必見の内容です。
ぜひ最後までご覧ください。
友達と一緒に勉強するメリット

はじめに、友達と一緒に勉強することのメリットをいくつか紹介していきます。
勉強へのハードルが下がる
はじめに、勉強へのハードルが下がるというメリットが挙げられます。
一人で勉強をしようと思うとなかなかやる気が出ずダラダラ時間を無駄にしてしまう、という経験がある人も多いのではないでしょうか。
そこで、特に学習意欲の高い友達と一緒に勉強すると、勉強の意欲が高まるかもしれません。
実際に、学習意欲の高い友達と勉強をすることで自身の学習意欲が向上したという経験をしたことがある人が多いことも調査で明らかになっています。
一人で勉強しているときと比べて、自然と勉強に集中できる環境を作り出すことができるかもしれません。
大学合格という同じ目標に向かって走る友達と一緒に勉強することで、モチベーションを維持しながら勉強に励みましょう。
参考:学級内の友人関係が生徒の学習意欲に及ぼす影響
わからないことを聞ける
友達と勉強することで、わからない箇所を聞くことができ、解決できる可能性があります。
一人で勉強しているときにわからない箇所が出てきたとき、先生に聞くことができるタイミングまで待たなければならず、結果的に忘れてしまい放置したままになってしまうこともあるでしょう。
また、人間関係の問題などで先生には質問しづらいというようなこともあるかもしれません。
放置してしまった問題が志望校の受験問題に出題されてしまうということも考えられますし、そもそも分からない箇所を放置した結果その後の内容理解にも影響が及んでどんどん問題が膨れ上がる危険性もあります。
そんな中、友達と勉強していればわからない箇所を友達に聞いてその場で解消できることがあり、勉強がはかどります。
特に自分より学力がある人と勉強できれば、このようなメリットを期待できます。
また、自分と同じ程度の学力レベルの友達であっても、自分がわからないことをわかっていることは往々にしてありますし、お互いわからないことであっても知恵を出し合って解決できることもあります。
教えることで、アウトプットできる
友達と勉強することで、自分がわからないことを教えてもらえるだけではなく、反対に自分が友達のわからない箇所を教えてあげる機会があることもあります。
これは友達にとってのメリットであると同時に、自分にとっても大きなメリットになります。
人に教えるには、理解した内容を自分の言葉でまとめなければいけないので、より深い理解が必要になります。友達に教える段階で自分の知識の抜けに気づいて補うことができたり、わかりやすく説明するために内容を咀嚼したりして、自然と理解が深まっていくでしょう。
学んだことから必要な情報を要約する力、そして要約した情報を自分の言葉でまとめ直す力は、長い問題文から解答に必要な情報を見つけて要約し、記述としてアウトプットする力が問われる問題(国語の読解など)を解く際にもとても役に立ちます。
お互いわからないことがなくても、時には正解のわかっている問題をわざと教え合いしてみることでより理解を深める、という勉強法もよいでしょう。こうすることで、自分で答えを出せていた問題でも、友達に教えてもらったらより理解が深まり勉強になった、ということになることもあるかもしれません。
参考:人に教える勉強法にはこんな効果が!人に教えることで身につく力
友達と一緒に勉強するデメリット

ここまで友達と一緒に勉強をするメリットをいくつか挙げてきました。
しかし、この勉強法にはデメリットも存在します。一つずつ見ていきましょう。
ダラダラと話してしまうことがある
先ほどメリットの項目で、「友達と勉強するとお互いを監視できるので集中できる環境を作ることができる」という点を挙げました。
しかし友達といると、つい勉強と関係のない話をしてしまうこともあるでしょう。
「最初は質問のために話しかけたのに、そのまま話題が逸れて話が盛り上がってしまう」ということだって起こりかねません。
一度話し始めてしまうと集中力の高まった状態まで引き戻すのが大変になってしまうので、会話をする際は関係のない話をしないように心がけましょう。
やる気の低下につながる危険性も
一緒に勉強する友達が勉強にやる気がなかった場合、自分もそれにつられてしまう危険性があります。
人に流されやすい性格の人は特に、自分が勉強している隣で友達がスマホをいじっていたら自分もつい…ということになりかねません。
集中力に自信がない方、人に流されやすい方は友達と一緒に勉強する際には気を付けましょう。
一人で勉強するのが苦手になる
友達と一緒に勉強をすることが続くと、誰にも監視されていない状態で集中して勉強をすることが苦手になってくることがあります。
また、友達にすぐ質問できるという環境も、時にはデメリットになります。
自分で調べたり考えたりすることによって得られた知識の方が定着しやすいと感じたことはありませんか?
テストや受験本番は自分で考えて答えを導き出さなければならないので、一人で勉強する時間もしっかりと確保しましょう。
友達と勉強する方が良い場合

ここまで、友達と一緒に勉強することのメリット、デメリットについて解説してきました。
それでは、どのような場合に友達と勉強するとより効率的に勉強をすることができるのでしょうか。
おすすめの教科なども紹介しながら、具体的に紹介していきます。
数学を一緒に勉強する
友達と一緒に勉強する場合、数学は特におすすめの教科です。
数学は解答が一つに決まっているので、国語のように解答が一つではなく人によって解釈が変わってしまうような教科より一緒に勉強がしやすいです。
そして数学は、暗記より、どちらかというと深い理解が求められる教科です。一人で調べていても埒が明かないこともあるでしょうし、わからないところを友人にすぐ教えてもらえるというのはとても効率が良いといえます。
同じ問題を時間を測って勉強する
友達と同じ問題(例えば大学の過去問など)を時間を測って解く、というようなやり方で勉強する場合は、良い効果を期待できるかもしれません。これは一人で勉強していてだらけてしまうのを防げるということだけではなく、受験本番の雰囲気を疑似体験できるというメリットもあります。
受験本番は近い距離に同じ問題を解いているライバルが座っている状態です。紙をめくる音、解答を書く音など周りの環境に気を取られて集中力が落ち実力を発揮できないという懸念があります。
友達と一緒に勉強をすることによって受験本番のような環境を擬似的に作り出して、その環境に慣れてみるというのは大事な準備だと思います。
参考:友達と勉強するのはあり?勉強の永遠のテーマを徹底的に解説!
クイズ形式で問題を出し合う
社会科や英単語などの一問一答が可能な分野は特に、友達と問題を出し合うような勉強をする場合は、簡単に知識の抜けを見つけ合うことができるので、友達と一緒に勉強することをおすすめできます。
一人で勉強をしていると無意識に自分の好きな範囲を多く勉強してしまいがちです。苦手な教科はわからないから進まない、疲れる、楽しくないといった理由でついつい避けてしまう方もいるでしょう。友達との問題の出し合いは、苦手分野を見つけたり、あえて苦手分野に取り組んだりする機会にできるかもしれません。
問題を解答する側が勉強になるのはもちろん、問題を出す側にもメリットがあります。
自分の勉強した知識を整理する良い機会になりますし、何よりもテスト問題を作る出題者側の視点に立てるという貴重な機会を得られます。出題者側の視点に立つことで重要な部分はどこなのかを見極め、内容の理解を深めることができます。
気分転換がしたい場合
「ずっと一人で勉強をしていて気分転換がしたい」という場合も友達と勉強をするのは有効です。
受験勉強は一人で黙々と勉強する時間が多く、周りとの関わりが絶たれ孤独を感じてしまうこともあるでしょう。
そんなときに友達と勉強をする時間を挟むと休憩時間に会話ができたり、友達も同じように勉強をしていると感じられたりすることによって、ストレス緩和が期待できます。実際に、会話をすることで脳からオキシトシンという幸せホルモンが分泌されることもわかっています。
もちろん会話に夢中になりすぎて勉強そっちのけになるのは避けなければいけませんが、孤独を感じて行き詰まったときにはいい息抜きになることが期待できるので、ぜひ実践してみてください。
参考:Vol.100 日頃の会話がものを言う!? | 住友ファーマ株式会社
一人で勉強する方が良い場合

友達と勉強をすることで効率が上がる可能性が高い教科や状況を紹介してきました。
反対に、一人で勉強をした方が良い状況もありますので紹介します。
暗記系の勉強をする場合
英単語、社会系科目や理科系科目の用語、国語の漢字や現代文頻出単語などなど、暗記系の勉強をする場合は一人で勉強することをおすすめします。
問題を出し合う場合は暗記重視のものを勉強してもよいと思いますが、暗記するものをインプットするときは自分のペースで勉強できるときに一人で勉強した方が捗るでしょう。
友達と学力の差がある場合
一緒に勉強をする友達と自分との間に学力の差がありすぎる場合、一緒に勉強することが効率的でないことがあります。
教える側に関して、人に教えることによって知識も定着するというメリットを紹介していますが、教える内容があまりに初歩的、基本的なものであれば、アウトプットを通じて新たに得られるものは限定的かもしれません。
また教えられる側に関しても、教えられているだけになっていると自分で考える力が鍛えられなかったり、教えてくれる友達との学力の差を感じてストレスに感じてしまったりする危険性があります。
お互いが、「教える側・教えられる側」と割り切っている場合なら、一緒に勉強するというのではなく、必要なときだけ「教えてもらう時間」または「教える時間」を設ける方が、効率という点ではよいかもしれません。
自分のペースで勉強がしたい場合
友達と勉強をするとき、相手の勉強ペースや勉強内容に合わせないといけないようなことがあるなら、自分のペースで勉強をしたい人にとってはデメリットでしょう。
先に紹介したような、時間を測って過去問題を一緒に解くような場合はよいですが、時間を気にせずじっくりと邪魔されず勉強したいというような場合は、友達と一緒に勉強するのはおすすめできません。
自分の決めた勉強ルーティンやその日の勉強目標を他人に左右されたくない方は、一人で勉強する方がよいでしょう。
友達と勉強する際に気をつけるポイント

友達と勉強をした方がよい場合、一人で勉強した方がよい場合はそれぞれあることがわかりました。
それでは、実際に友達と勉強をする際に気をつけるポイントを見ていきましょう。
勉強に関係ない話はしないとルールを作る
友達と勉強をすることで一番避けなければいけないことはおしゃべりに夢中になってしまうことです。最初は意識できていても長時間勉強をすることで疲労が溜まり、教え合いをしているときについ話がそれておしゃべりに発展してしまうということも考えられます。
そのようなことにならないために、勉強に関係のない話はしないというルールを作ることをおすすめします。
関係のない話をしたら罰ゲームを設けるなど、ゲームのようにしても良いかもしれません。
ルールを作ることで守らなければいけないという意識で勉強ができるので、集中しやすい環境を作ることができます。
休憩時間に友達と話して息抜きすることも大事だと思いますので、友達といる間中このルールを守る必要はありません。あくまで勉強に集中している時間はこのルールを守るようにしましょう。
ルールを作るという点では、そのほかにも時間ごとに教科を決めて一緒に勉強する、同じ問題を同じ時間で解くなどのルール作りも勉強のメリハリがついておすすめです。
学習意欲が高い人だけと勉強する
友達と一緒に勉強をする場合は、学習意欲が高い人だけと勉強するのがよいでしょう。
自分が一生懸命勉強しようと思っていても、隣で勉強をしている友達が寝ていたり、明らかに集中できていなかったりすると、自分にも怠け心が出てきたり、気が散ってしまうものです。
お互いが集中して勉強に取り組み刺激し合うためには、自分と同じくらい、またはそれ以上に学習意欲が高い人でないとうまくいきません。
一人で勉強する時間もきちんと設ける
友達と勉強をする方が効率よく勉強をできるタイプの人であっても、一人で勉強する時間をしっかりと設けましょう。
友達と勉強しないと集中できなくなってしまうと、友達と予定が合わなかった場合や家に帰ってからの勉強に支障をきたします。
どのような状況でも集中できるようにするために、友達との勉強と一人での勉強はバランスよくするようにしましょう。
参考:一人よりも良い?友達と勉強するメリットと注意点
まとめ
友達と勉強をすることのメリット、デメリットについて紹介してきました。
友達と勉強をすることで、一人でやる気が起きない場合でも集中できる環境を作ることができます。教え合いをすることでお互いの知識の定着を図れたり、一人では気づけなかった知識の抜けに気付けたりと、メリットはたくさんあります。
一方で、つい話し始めてしまうと全く集中できなくなってしまうなどデメリットも存在する勉強法です。
膨大な勉強量が必要になる大学受験では、友達との勉強時間だけでは合格に間に合いません。自宅や自習室などで一人で勉強に集中できる集中力を身につけることができるように、友達との勉強と一人での勉強をバランスよく取り入れましょう。
二つの勉強法のメリットをうまく利用して、あなたの大学受験が成功できるよう願っております。
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