大学に合格された受験生のみなさん、おめでとうございます。
長い受験生活が終わり、春から始まるキャンパスライフに期待が高まっている人も少なくないでしょう。
しかし、無事に合格したからといって、いつまでも羽を伸ばして余裕綽々とはしていられません。
大学合格後には、より良いキャンパスライフを過ごせるように、事前に準備すべきことが多くあります。
そこでこの記事では、大学合格後から入学までの過ごし方について解説します。
「大学合格後にどう過ごせばいいかわからない」
「大学合格後に必ずすべきことや、やっておくべきことが知りたい」
このような悩みや疑問を抱えている受験生、大学合格者の方はぜひ最後まで読んで、4月からの新生活で好スタートを切って、充実したキャンパスライフを送りましょう。
大学合格後に必ずやるべきこと
大学合格後に必ずやるべきこととしては、主に以下の6つが挙げられます。
①入学手続き
②学校や塾への合格報告
③一人暮らしの準備
④奨学金についての情報収集
⑤スーツや洋服の購入
⑥自分専用PCの購入
それぞれの特徴や注意点について具体的にみていきましょう。
大学合格後に必ずやるべきこと①入学手続き
大学合格後に必ずやるべきことの1つ目は、入学手続きです。
入学手続きとしては、「必要書類の提出」と「学費の振込み」があります。
実際に入学手続きを怠って、せっかく合格しても入学できない人もなかにはいます。
必要書類の提出
大学に入学するにあたって、必要書類の提出が求められます。
たとえば、以下のような提出書類が必要です。
- 入学手続き書類
- 卒業証明書または高等学校卒業程度認定試験合格証明書
- 住民票
必要書類のなかには発行に時間を要するものもあるため、期日や発行先を確認することとなるべく早めに準備することが求められます。
合格通知書と同時に郵送されてくるケースが多い必要書類については、大学によって異なるため、事前にしっかりと確認しておきましょう。
学費の振込み
必要書類を提出する以外に、学費の振込みも必要です。
多くの場合、大学合格後に支払うべき学費としては、以下の2点が挙げられます。
- 入入学金
- 初年度授業料の一部
納入期日や入学辞退可能期日、納入方法などについては、大学や入試方法によって異なるため、注意しなければいけません。
複数の大学や学部を併願していて進学先を迷っている場合は、それぞれ納入期日などが違ったりして複雑になり、入学手続きに失敗してしまう恐れがあるので特に注意が必要です。
大学合格後に必ずやるべきこと②学校や塾・予備校への合格報告
大学合格後に必ずやるべきことの2つ目は、入学校や塾・予備校への合格報告です。
自分が通っていた学校や塾・予備校への合格報告も忘れずにしておきましょう。
自分の家族だけでなく、高校や塾・予備校の先生も受験生の合否結果や進路について気にしています。
また、先生には学校や塾・予備校の都合上、生徒の合格状況を集計・算出する必要があります。
そのような背景や事情も加味して、できれば直接会って、合格報告とお世話になった挨拶もしておきましょう。
これまで同じ大学や学部に通った先輩からの情報など、経験のある先生だからこそ知っている情報やアドバイスを得られるかもしれません。
大学合格後に必ずやるべきこと③一人暮らしの準備
大学合格後に必ずやるべきことの3つ目は、大学から一人暮らしを始める人に限りますが、一人暮らしの準備です。
大学合格後に実家を離れて一人暮らしをする場合には、以下のようにすべきことが多くあります。
- 住まい探し、賃貸や学生寮の契約
- 引っ越し
- 家具・家電の調達
これらには、多くの時間と手間がかかってしまいます。
このなかでも特に要注意なのが、住まい探しです。
というのも、新シーズンは学生以外にも新卒社会人や転職者なども転居を検討する繁忙期のため、良い物件は早い段階でなくなってしまうことが多いからです。
大学の専用寮だけでなく、さまざまな大学の学生が入居する学生寮でさえも、入寮希望者が多い場合には抽選となります。
そのため、大学合格後はなるべく早めに物件の選定・内見か契約まで済ませることが求められます。
また、住まい探し同様、引越しも繁忙期で予約が難しいことが考えられるため、余裕をもって早めに予約するようにしましょう。
家具や家電などは新生活応援キャンペーンなどもあるため、安く抑えたい方はぜひ活用しましょう。
大学合格後に必ずやるべきこと④奨学金についての情報収集
大学合格後に必ずやるべきことの4つ目は、奨学金についての情報収集です。
そもそも「奨学金」とは、さまざまな機関が学生に対して学費の給付や貸与をすることによって、学業を支援する制度です。
経済的な理由や家庭の事情を背景に、多くの学生が奨学金を利用して大学に進学します。
日本学生支援機構が公表している「令和2年度 学生生活調査」によると、奨学金を受給している学生の割合は、大学(昼間部)で49.6%です。
これは、大学生の約半数が奨学金を利用していることを表しています。
奨学金の仕組みや応募条件、返済見込みなどは、それぞれの自治体や団体が実施している奨学金制度によって内容が異なるため、注意して利用することが大切です。
大学合格後に必ずやるべきこと大学合格後に必ずやるべきこと⑤スーツや洋服の購入
大学合格後に必ずやるべきことの5つ目は、スーツや洋服の購入です。
高校時代では制服で通学していた人がほとんどだと思います。
しかし、大学合格後にはスーツや洋服が必要になります。
大学入学式では、スーツでの参加が一般的です。
重くて渋い印象を与える明度が低い系統色であれば、冠婚葬祭や就職活動など今後のイベントにも利用可能です。
また、大学入学後のキャンパスライフでは毎日私服で大学へ通うため、おしゃれで着回しが利くような洋服を複数用意しておきましょう。
大学合格後に必ずやるべきこと⑥自分専用PCの購入
大学合格後に必ずやるべきことの6つ目は、自分専用PCの購入です。
大学生活において、課題提出や授業資料閲覧などのために、自分専用のパソコンは必須です。
また、オンライン授業を受講するなら、その際にも必要になることがあります。
パソコンの操作が得意ではない場合は、大学合格後に以下のようなソフトに慣れておくとよいでしょう。
- 文書作成ソフト(Microsoft Word、Google ドキュメント)
- 表計算ソフト(Microsoft Excel、Google スプレッドシート)
- プレゼンテーションソフト(Microsoft PowerPoint、Google スライド)
また、キーボード入力をする際にキーボードの文字を見ずにキーを打つ「ブラインドタッチ」ができれば、作業の効率も上がります。
大学や学部に関係なく上記のソフトは必要になる可能性が高く、余裕をもって事前に準備しておきましょう。
合格後に余裕があったらしておきたいこと
大学合格後に余裕があったらしておきたいこととしては、主に以下の5つが挙げられます。
①アルバイト
②勉強
③サークル活動やクラブ活動の調査
④遊ぶこと
⑤読書
それぞれの特徴や注意点について具体的にみていきましょう。
大学合格後に余裕があったらしておきたいこと①アルバイト
大学合格後に余裕があったらしておきたいことの1つ目は、アルバイトです。
大学生になって初めてアルバイトをする人も少なくないと思います。
アルバイトでお金を稼ぐという経験をすることで、貯金だけでなく社会経験や人脈の拡大などで、視野が広がって初めて見えてくる世界があります。
- お金を稼ぐことの大変さ
- 責任の重大さ
- 多様な人と接すること
アルバイトも大切ですが、学業が疎かにならないように、両方のバランスも注意しながら取り組みましょう。
大学合格後に余裕があったらしておきたいこと②勉強
大学合格後に余裕があったらしておきたいことの2つ目は、勉強です。
ようやく大変な受験勉強が終わって羽を伸ばしたいと感じている人も少なくないと思いますが、あくまでも学生の本業は勉強なので、準備という意も兼ねて大学合格後も引き続き勉強しておくとよいです。
大学合格後にしておきたい勉強としては、主に以下の2つが挙げられます。
英語学習
英語スキルは、大学や学部に関係なく、必要となるケースが多くあります。
大学入学後に英語が必要となる事例としては、以下のようなケースです。
- クラス分けテスト
- 履修が必須の授業
- 就職活動
- 大学院への進学受験
- 語学留学
- 資格取得
大学や学部によっては、入学後の英語の講義のクラス分けをTOEICやTOEFLなどのスコアで判別する場合もあります。
実際に、関西の難関私立大学のひとつとされている立命館大学の一部の学部では、「TOEIC®L&R IPテスト」が入学後の英語のクラス分けテストとして活用されています。
文系学部・理系学部に関係なく、大学の授業やレポート課題では英語の論文や文献を読むことがよくあります。
また、TOEICやTOEFLなどでハイスコアを取得していれば、就職活動や留学、大学院への進学などで有利に働くだけでなく、履修単位として認定されることもあります。
しかし、大学受験が終わると、英単語や文法など学習した知識を忘れてしまう人も多くいます。
英語スキルはさまざまなシチュエーションで重宝されるため、大学合格後も継続して勉強しましょう。
幅広い分野の学習
英語学習以外にも、大学では幅広い分野の学問について勉強するため、受験で必要のなかった科目が必須となるケースもあります。
たとえば、該当科目としては以下のような科目です。
- 単位取得のために履修が必須な科目
- 医学部や薬学部で必要な物理・化学・生物
- 経済学部や心理学部などで必要な数学
大学の授業で苦手意識をもったまま学ぶよりも、事前に高校の教科書にある基礎的な内容を復習するだけでも、講義の内容が頭に入りやすいと思います。
幅広い分野の知識については、就職活動や資格取得などにおいても必要になることがあるため、主体的かつ継続的に勉強に取り組みましょう。
大学合格後に余裕があったらしておきたいこと③サークル活動やクラブ活動の調査
大学合格後に余裕があったらしておきたいことの3つ目は、サークル活動やクラブ活動の調査です。
大学入学後にサークル活動やクラブ活動に参加したいと思っているのであれば、事前に調査して情報収集することが大切です。
大学の規模が大きいほど、公認・非公認サークルの数は増えてしまうため、全部のサークル活動やクラブ活動を見学することは不可能に近いといえます。
そのため、大学合格後に事前に興味・関心のあるサークル活動やクラブ活動に選択肢を絞っておけるとよいでしょう。
近年では、X(旧Twitter)やInstagramで大学やサークル活動などの情報を発信しているケースも多いため、その発信しているアカウントから活動内容や雰囲気をチェックしておくとよいでしょう。
人大学合格後に余裕があったらしておきたいこと④遊ぶこと
大学合格後に余裕があったらしておきたいことの4つ目は、遊ぶことです。
学生の本分は勉強であるといわれますが、大学合格後は遊ぶことも大事です。
大学に入学してからも新しい友だちと遊べますが、高校生活で苦楽をともにしてきた友だちと過ごせる時間も限られています。
大学に入学すると、住む場所や生活リズムが変化するので、高校時代の友だちと遊ぶ時間も徐々に少なくなります。
映画館やテーマパークなど高校生料金が適用される場所も多いため、安く行けるうちに卒業旅行などで思う存分遊びましょう。
大学合格後に余裕があったらしておきたいこと⑤読書
大学合格後に余裕があったらしておきたいことの5つ目は、読書です。
大学入学や就職活動など人生の分岐となるさまざまなイベントがありますが、成人すると「教養が深い人間」は社会で必要とされます。
そのため、大学合格後は読書を通じて、なるべく教養を深めておくといいでしょう。
読書には以下のように多くのメリットが存在します。
- 読解力や表現力が向上する
- 自分と異なる視点や価値観をもてる
- 新しい知識や教養が身につく
- やりたいことのヒントになる
- 集中力が鍛えられる
- 論理的思考力が養われる
- 趣味にできる
- リラックス効果がある
- 想像力が豊かになる
大学受験の一辺倒になっている高校生は視点や価値観にも偏りがあるかもしれません。
大学生になって成人すると、ますます多様な価値観で物事を捉え、主体性や独自性が求められます。
視野を広げ、思考力を鍛えるため、大学生や社会人になって後悔する前にたくさん読書しておくことをおすすめします。
また、ただ読書をするだけではなく、読んだ本からヒントを得て実際に行動に移すことが必要です。
読書を活用して行動力も養いましょう
まとめ|大学合格後にやることを明確化して事前準備をしましょう!
大学合格後に必ずやるべきことと余裕があればやるべきことを考えた場合、想像以上に時間がないと感じるでしょう。
少しでも充実したキャンパスライフを送るためにも、合格後の過ごし方をしっかりと調べて、なるべく早めの事前準備が求められます。
優先順位をつけて大学合格後の過ごし方を計画的に練っていきましょう。
関連
大学は部活とサークルどっちに入……
大学のGPAとは?何に使うの?……

