大学受験を乗り越え晴れて大学生になる皆さんは、これからの大学生活にさまざまな期待を抱いていることでしょう。なかには不安も抱いている人もいるかもしれません。
特に大学の授業形態は高校までとは大きく変わり、自分で選択する授業が増えます。その中でも多くの大学生が頭を悩ませてしまうのが、第二外国語でしょう。
合格後の入学手続きと一緒に希望の言語を選択しなければならない大学も多く、どのような基準でどの言語を選択したら良いかわからない、という方も多いと思います。
この記事では第二外国語について、それぞれの言語の概要を解説したうえで自分に合った言語の選び方を解説していきます。
これから大学生になる方必見の内容です。ぜひ最後までご覧ください。
第ニ外国語とは?
そもそも第二外国語とは何でしょうか。
第二外国語とは、一般的に母国語と英語(第一外国語)以外の言語のことを指します。多くの大学では、英語のほかにこの第二外国語を学びます。選べる言語は大学によって異なりますが、主な言語としてはフランス語、ドイツ語、スペイン語、中国語、韓国語などが挙げられます。
履修時期に関しても大学によって異なりますが、多くの大学が入学してすぐに履修を開始し、一年間、大学によっては二年間必修として学んでいきます。
第二外国語のクラスは学科の他の必修科目に比べ少人数クラスになる可能性が高いので、第二外国語のクラスで友人ができる場合も多いです。
「英語だけで大抵の人とコミュニケーションが取れるようになるのに、なぜわざわざ新しい言語を習わなければいけないのか。」と疑問に思う方もいると思います。
しかし英語が公用語ではない国は意外と多く、そのような地域の人とコミュニケーションを取りたい場合第二外国語を習得しておくことは重要です。また言語はその国の文化と密接に関わっていますので、第二外国語の勉強を通じてこれまで触れてこなかった国の文化についても学ぶことができます。
このように第二外国語は学ぶことで視野が広がり、将来の選択肢も増える意義ある科目です。
参考:大学の第二外国語はどれがおすすめ?授業で選ぶべき外国語について解説 – HATARACTION!
大学で選べる第ニ外国語の種類
次に、大学で学べる主な第二外国語について一つずつ解説していきます。
ここでは紹介しておりませんが、大学によってはロシア語、アラビア語、ブラジル・ポルトガル語などが学べる場合もあります。
フランス語
フランス語はフランスだけではなくアフリカ、スイス、カナダの一部、ベルギーなど多くの地域で話されています。国連公用語にもなっているほどメジャーな言語の一つです。
ちなみに日本でも「オードブル」「クロワッサン」「コロッケ」などフランス語が起源の言葉がたくさんあります。
またフランスには音楽や絵画など芸術的な文化も豊富にあります。それらの文化をより深く学びたいという方にもおすすめの言語です。
フランス語は英語に多大な影響を与えているため、英語の文法に似ているところがあります。ただし、英語と違う箇所もあります。例えば名詞に性別が存在したり、数の数え方が複雑だったりと難解なところが多いです。
また発音が難しいという声も多く上がっているので、比較的難易度の高い言語でしょう。
参考:【第二外国語】フランス語で良かった!イマイチだった……。3つの理由
ドイツ語
医学や法学など、日本は多くの学問においてドイツを参考にしているので、そのような学問を専攻にしている方はドイツ語を選択すると文献購読などに役立つかもしれません。
歴史的な学問の他にも、ドイツは再生エネルギーによる発電やリサイクル製品の導入など環境問題に積極的に取り組んでいることでも有名です。そういった問題について勉強している方にもドイツ語は役立つと思います。
ドイツ語は基本的にローマ字読みなので、発音が比較的簡単と感じる人も多いかもしれません。単語も英語に似ている部分が多いので覚えやすいと思います。
ただし、文法はかなり複雑で他の言語に比べて覚えるのに時間がかかる可能性があります。規則性はしっかりとしているので、一度覚えてしまえばその規則性が面白いと感じるかもしれません。
参考:【東外大言語モジュール|ドイツ語|発音|実践編| 1 サバイバルのためにこれだけは 1 Nameは[ナーメ],bindenは[ビンデン]
参考:第二外国語の「ドイツ語」について解説!メリットや将来性、習得難易度を知ろう – HATARACTION!
スペイン語
スペイン語は英語、中国語に次いで話者数が多い言語で、スペインの他にメキシコやアルゼンチンなどの南米地域で使われています。また料理やスポーツなど、スペインは文化の面でも人気が高く、いつかスペインに行ってみたいから選択した、という学生もいるようです。
スペイン語はフランス語のように名詞に性別があったり、動詞の活用が複雑であったりと少々難しい点もありますが、単語や文法の構造が英語に近いので活用さえ覚えてしまえば比較的習得しやすい言語です。
スペイン語の母音は日本語と同じ「a,e,i,o,u」の5つしかなく、子音と母音を交互に読むローマ字のような読み方です。そのため英語よりも発音しやすく聞き取りやすいといわれることも多く、リスニングの観点から見ても取り組みやすい言語です。
スペインという国が明るい雰囲気だからか、スペイン語のクラスは明るい雰囲気であるという評判も多く見られます。
話者数が多い一方で学問的な場面で使われることは少ない言語ですので、文献を読むのに第二外国語を使用したい場合は活用できる頻度は少ないと思います。
参考:【第二外国語】スペイン語で良かった!イマイチだった……。3つの理由
中国語
中国語は英語に次いで話者数の多い言語で、日本でもよく耳にするのではないでしょうか。
中国はGDP(国内総生産)世界2位の経済大国です(2025年4月時点)。英語と中国語が話せれば約30億の人々と会話できることになるので、全世界80億人のうち3人に1人と話せるという計算になります(もちろんどちらも話せる人が重複しているので簡便な計算ではありますが)。世界に出て仕事をしたいという方には特に向いている言語だといえるでしょう。
中国語は文字も簡体字という文字があるとはいえ、基本的には日本でも使用されている漢字が多く出てくるので勉強しやすいかもしれません。時制や動詞の活用もなく、特定の漢字と組み合わせるだけなので文法も比較的簡単です。
しかし、読みやすい反面発音はとても難しいことで有名です。大学の講義ではスピーキングまで求められることは少ないですが、本格的に話せるようにスピーキングまで極めたい人は発音で少しつまずくこともあるかもしれません。
韓国語
韓国語は朝鮮半島で使用されている言語で、ここまで紹介してきた言語に比べると話者数は少ない言語です。しかしK-POPやドラマ、コスメ、料理など日本人が馴染み深い文化も多く、日本と距離も近いことから海外旅行で特に行きやすい国といえます。
韓国語を学ぶことで韓国ドラマやK-POPを字幕なしで見られるようになるのが嬉しい方もいるでしょう。
韓国語は、ハングル文字こそ独特で習得が難しそうに感じるかもしれませんが、語順が日本語と同じなので勉強難易度はそこまで高くないといえます。
ただし、簡単であるがゆえに大学でわざわざ学ぶ必要がないという声があるのも事実です。たしかに韓国の文化が好きな方はすでに独学で勉強して習得している方が多い印象なので、せっかくなら大学では他の言語を学んでみたいという意見があるのも納得です。
人気の第ニ外国語
ここまで、大学で選択できる主な第二外国語の紹介をしてきました。
次に、選択の一つの指標として人気の第二外国語をいくつか紹介していきます。
まずはスペイン語です。スペイン語は話者数が多いこと、習得が他の言語に比べ比較的簡単であること、料理やスポーツなどのスペイン文化が人気であることなどから人気が高い言語の一つです。
そして中国語も人気です。スペイン語と同じように話者数の多さ、習得難易度の低さが人気の理由です。
この二つの言語は習得することでより多くの外国人と話せるチャンスができるということと、難易度が低く単位習得も比較的容易だということで、迷ったらこの二つのどちらかから選択している人が多いという印象があります。
そのほかではフランス語も比較的人気です。上の二つの言語に比べると難易度は上がるかもしれませんが、文学作品やファッション、食などの文化の人気から女性に比較的人気の高い言語です。話者数も中国語やスペイン語に次いで多いですので、多くの外国人と話せるようになりたい、かつフランスの文化に興味があるという方は多少難しくてもフランス語を選択するのをおすすめします。
大学によって多少順位は変わるとは思いますが、早稲田大学の第二外国語履修者の割合を掲載します。早稲田大学では中国語、スペイン語、そしてドイツ語フランス語の順で選択者数が多いようです。参考の一つとしてご覧ください。
参考:早稲田生100人に聞いた第二外国語のおすすめ!賢い選び方は?先輩の口コミも!
自分に合った第ニ外国語の選び方
ここまで人気の第二外国語をいくつか紹介しましたが、第二外国語の履修は人気かどうかだけで決定できるものではありません。ここでは自分に合った第二外国語の選び方について、いくつか紹介していきます。
興味のある国や文化で選ぶ
興味のある国や文化がある方は、その言語を選ぶことをおすすめします。どんなに簡単だといわれている言語でも全く興味がないと勉強する意欲が湧きづらいです。
「韓流ドラマを字幕なしで見てみたい」
「フランス文学を原語で読んでみたい」
など、興味のある国の言語であれば目標も立てやすく楽しく学ぶことができるでしょう。
逆に、先程韓国語の欄で触れたように好きな国の言語は自力でも学ぶことができそうなので、せっかくなら他の言語に挑戦したい、という理由であえて他の言語を選んでみるというのも手です。
新しく学び始めた言語も、勉強しているうちに面白さに気づき始め、その国の文化にも興味を持つようになるということもあるかもしれません。
簡単に学べる第ニ外国語を選ぶ
特に特定の言語に興味があるわけではなく、とにかく確実に良い成績を取りたいという方は一般的に簡単だといわれている言語から選択することをおすすめします。
その言語に興味がなく難易度も高い言語を選んでしまうと、良い成績が取れない可能性も上がり、最悪の場合単位を落としてしまって次の年に再履修しなければならない事態になる可能性もあります。そうなると他の講義の負担にもなりかねません。
そうならないために難易度の低い言語から選ぶというのも立派な選択理由の一つといえるでしょう。
例えば韓国語は文法が日本語に似ているため難易度は低く、反対にドイツ語は文法の法則が多く難易度が高いといわれています。
ただしひとえに難易度といっても、ドイツ語のように文法が難しい場合や中国語のように発音が難しい言語、フランス語のようにリスニングが難しい言語など、難しい要素はそれぞれの言語で異なります。
自分の英語の4技能(リーディング、リスニング、ライティング、スピーキング)の成績を参考にして、自分の得意分野も見極めたうえで選択するという考え方もあります。
また単位の取りやすさという面では必ずしも言語の難易度と一致するわけではありません。それぞれの大学によって厳しい教授、寛容な教授がいると思いますので、進学する予定の大学の第二外国語の評判を事前にリサーチできれば、しておくと良いでしょう。信憑性を保証することはできませんがネットやSNSで調べるのが一番気軽なリサーチ方法でしょう
就職やキャリアで役立つ第ニ外国語を選ぶ
特定の国に興味があるわけでは無いけれど、せっかく学ぶのであれば将来活用できる言語を学びたいと思う方もいると思います。
英語以外の言語が話せるということは企業へのアピールになりますし、国際的に活躍するのに大きく役立つでしょう。
例えば将来、世界最大規模のビジネス市場である中国市場に進出している企業で働きたいのであれば中国語、国連やユネスコなどの国際機関に行きたいのであればフランス語など、将来目指すキャリアが決まっている方はそのキャリアにあった言語を選択すると良いと思います。
将来の方向性が決まっていない場合は、シンプルに話者数の多い言語を選択するというのもよいでしょう。
参考:【2024年最新版】世界の言語ランキング(ネット人口含む
友達と同じ第ニ外国語を選ぶ
友達と同じ第二外国語を選択するというのも良い方法でしょう。友達と同じ言語を選択することでテスト対策を一緒にできたり、同じクラスになれれば一緒に授業を受けられるというだけでもモチベーションアップにつながるかもしれません。
突然の体調不良などで欠席をしなければならなくなった日も、友達と一緒の言語であればお互いにサポートし合えるので授業においていかれるということも減るでしょう。
ただし、友達と一緒がいいからといって自分のその言語への興味やその言語の難易度を度外視してしまうと危険です。また第二外国語のクラスは少人数である場合が多いため、同じ言語を選択しても必ず同じクラスになれるわけではないというのも念頭に入れておきましょう。
友達と同じ言語を選ぶのは良い面ももちろんありますが、注意することもあるのを忘れず、それぞれの言語の難易度や有用性などのリサーチを忘れないようにしましょう。
まとめ
第二外国語について、それぞれの言語の概要と人気の第二外国語、おすすめの選択方法について解説してきました。
第二外国語は大学に合格して初めて選択する授業と言っても過言ではない重要な授業です。英語以外の外国語に初めて触れるという方も多いでしょう。
第二外国語の授業では英語圏以外の新しい文化に触れられる新鮮で貴重な経験です。この学習をきっかけに将来その地域に留学に行ったり、旅行に行ったり、もしかしたら仕事に行ったりするということもあるかもしれません。
それぞれの言語に特徴があり、難易度も大きく異なります。しっかりと事前調査をしたうえで、自分に合った言語を選択できるようにしましょう。
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