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Re受験生の辛さとは?辛いと感じるときの対処法

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Re受験生の辛さとは?辛いと感じるときの対処法

Re受験生として、受験に再び挑戦することは大きな試練です。辛さを感じることも多いでしょう。ときには抱えきれないほどの重圧を感じるかもしれません。しかし、そこで辛さから逃げようとするのではなく、辛さについて把握し、理解し、それに立ち向かう方法を知ることで、合格に近づくことができます。

人は、得体の知れないものに対して恐怖や不安を反射的に感じやすいです。そのことは、動物の生存本能としても理にかなっているでしょう。自分が安全かどうか判断できない状況においては、とりあえず不安や恐怖といった感情を抱くことで、回避するような行動をとれば生き延びられる可能性が高まります。

ということは、得体の知れないものや、漠然としてとらえどころのないものがはっきりと見えてきたり、分かってきたりするだけで不安感は多少なりとも軽減されます。

つまり、Re受験生活の辛さの正体や、なぜ辛いのかの理由をはっきりさせていくことができれば、不安や焦りが和らいでいくのです。

そして、そうしたものがはっきりしてくると、どう乗り越えるかの解決策も考えやすくなり、克服しやすくなります。

漠然と抱えていた不安が解消され、前向きな気持ちで受験に取り組めるでしょう。

また、辛さは成長の機会でもあります。辛さを把握し、克服していく経験を積むことで、今後の人生の糧にしていくこともできるのです。

今回の記事は、Re受験生の辛さと、その辛さを克服し前向きに進む方法を深掘りします。

一歩ずつ進んでいく姿勢を持ち、辛い瞬間を成長への機会として受け入れていきましょう。

どんな時に辛いと感じる?

Re受験生活は、大学受験に再挑戦する、人生にとって貴重な時間です。そして、その道のりは非常に険しいもので、辛さを感じることもあるかもしれません。

辛さを乗り越えるためにも、まずは辛い瞬間に焦点を当て、背後に潜む要因を探ってみましょう。

成績が上がらないとき

Re受験生にとって、成績が思うように上がらないことは大きなストレスです。

改善点を見つけるために、過去の模試などを見直したり、予備校の先生や友達に相談したりして、四苦八苦することでしょう。そして、それでもなかなか成績が上がらないと、勉強へのモチベーションが保ちにくくなります。

成績が横ばい、または下降すると、モチベーションや自己評価が下がり、「志望校に受かるのか」「このままで良いのか」と不安が広がります。

お金の負担を感じるとき

Re受験生活中は予備校代や参考書の教材費など費用がかかります。その他、夏期講習・冬期講習のような単発講習代や、模試代を含めると、1年で百万円以上のお金がかかり、大きな負担を感じることがあるでしょう。

これらの費用を意識すると、「絶対に失敗できない」「今年で受からなければならない」とプレッシャーを感じるかもしれません。

「現役生よりもお金がかかっているから頑張らなければならない」と自分を追い込んでしまう人もいます。

特に自力で受験費用を稼ぐ場合、アルバイトに貴重な時間を割かなければなりません。肉体的・精神的な疲労も溜まり、勉強面に悪影響が及ぶ恐れがあります。

そのような状況であれば、辛いと感じてしまうのも無理はないでしょう。

孤独を感じるとき

多くの人にとって、Re受験は孤独との戦いでもあります。

大学生活を送る高校時代の同級生たちが、新しい友達と楽しい思い出をつくりあげているなか、Re受験生は毎日勉強をします。予備校の授業や模試のスケジュールに縛られます。友達と遊ぶ機会が限られてしまい、疎外感を抱いてしまうかもしれません。

特に、成績が伸び悩んでいると、自己評価が下がりやすいです。自己評価が低い人は、自分を過小評価し、他人に自分自身の話をしにくく感じ、結果として自分の状況や抱えている感情を他人に共有するのが難しくなるでしょう。「他人から受け入れられないのではないか」「蔑まれるのではないか」と不安が強くなり、孤独感が増長されるでしょう。

受験のプレッシャーを感じるとき

Re受験生は約1年にわたり、勉強に時間とエネルギーを注ぎ込みます。だからこそ、「これだけ全力を注いでいるのだから失敗できない」と、受験のプレッシャーが大きくなることもあるでしょう。

受験に失敗すれば、1年間の努力が無駄になるというプレッシャーが、Re受験生を追い込みます。

Re受験には、周りのサポートが欠かせません。親や家族の献身的なサポート、予備校講師からのアドバイス、友達からの応援や励ましは、Re受験生を支える重要な要素です。

しかし、場合によってはこれらがプレッシャーの原因になりえます。「周囲の期待を裏切れない」という気持ちが現役時代よりも強くなり、自分で自分を追い詰める恐れもあります。こうしたストレスも積み重なり、辛いと感じてしまうこともあるでしょう。

辛さの解決方法

ここまで見てきたように、Re受験は辛さの連続です。辛さに押しつぶされそうになるときもあるでしょう。

まずは、Re受験をするとどのような辛さがありうるのか、知ることから始めましょう。そうすることで、正しい心構えと覚悟をもって挑むことができ、辛さを軽減することが多少なりともできます。

そして、辛さをより簡単に克服していけるためのテクニックともいえるものをこれから見ていきます。

辛さを克服する方法は、いくつか存在するので、辛さを感じているRe受験生はぜひここで紹介するものを試してみてください。

考え方を変える

Re受験生は、考え方を意識的に変えることが大切です。

受験勉強で問題につまずいたり、何か失敗をしたりしたときには、それらを次回の成功への一歩と考えましょう。Re受験中の成績の伸び悩みや挫折はよくあることです。これらを失敗ではなく、学びの機会ととらえれば、モチベーションが保ちやすくなりますし、次に活きてきます。

成績低下やケアレスミスなどの失敗から目を背けてはいけません。しっかり振り返りましょう。そして、否定的になるのではなく、前向きになぜそのような結果になったのかを分析し、次回に活かすための改善点を見つけましょう。

「解けなかった問題を解けるようにすれば合格に近づく」

「本番前に苦手なところがわかって良かった」

など、ポジティブに考えましょう。ネガティブな考えはモチベーションを下げるだけでなく、辛さや不安感を大きくします。同じ出来事でも、ネガティブでなくポジティブに捉えれば、辛さを感じにくくなります。

目標を達成するには、積極的で前向きな思考を育てましょう。

また、辛さを軽減するために、失敗できない理由ではなく合格したい理由を考えるのが効果的です。志望校の良いところや理想の大学生活を想像して、将来への期待を高めます。

そのうえで、自分の強みや成功体験と結びつけて、合格できるイメージを高めましょう。自分に自信が持てれば、受験勉強へのモチベーションが上がり、失敗に立ち向かおうと思えます。

どうしても辛さが消えない場合は、目の前の一歩に集中するようにしてください。 長いRe受験生活中には、未来に対する不安やプレッシャーに囚われやすいといえます。そういったときこそ、目の前の課題や勉強にのみ集中しましょう。

「昨日解けなかった問題が解けるようになった!」

「新しく用語を覚えた!」

という小さな成功体験が辛さを和らげてくれます。

考え方を変えることは、Re受験生活における辛さを軽減し、前向きになるための重要なポイントです。ポジティブな思考を持って、合格への道を切り拓いていきましょう。

Re受験生のマインドセットについては以下のページにも解説があるので、合わせて読んでみてください。

Re受験に必要なマインドセット

規則正しい生活をする

健康的なライフスタイルは、辛さを和らげる鍵です。

Re受験中は規則正しい睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動を心がけましょう。いずれも体の免疫力を高める効果があり、ストレスに対する耐性を向上させます。身体が健康であれば、肉体的にも精神的にも安定しやすくなります。

睡眠不足は学習効率を低下させます。ストレス増大の原因にもなるでしょう。質の高い睡眠を確保するために、就寝前のリラックスタイムをとる、スマートフォンやパソコンから離れる時間を設ける、ストレッチやマッサージを行うなどをしましょう。

また、 栄養バランスの取れた食事は、体と脳の健康に不可欠です。ジャンクフードや不健康な食習慣を避け、栄養価の高い食品を摂取しましょう。

そして、運動はストレス解消に効果的です。運動にはリラックス効果があり、定期的に運動を取り入れることで、より精神が安定します。

もう少し詳しくいうと、運動をすることで脳内にエンドルフィンと呼ばれる神経伝達物質が放出されます。エンドルフィンは幸福感を高め、精神的な痛みやストレスを軽減します。したがって、運動をすることで精神状態を保つことが期待できるのです。

Re受験生の生活については以下のページでも紹介しています。

Re受験生の健康管理 | Re受験バイブル “浪人”あらため“Re受験”へ。受験の再挑戦を応援。

悩みを吐き出す

悩みやストレスはため込まず、吐き出すようにしましょう。

悩みを内に溜め込むと、ストレスや不安が増幅します。悩みや気持ちを吐き出せば、感情の解放につながり、心の負担が軽減されます。

友達や家族など信頼できる人への相談が重要です。アドバイスや共感をもらえれば、気分が楽になり、辛さが和らぎます。「もう少し頑張ろう」と前向きに考えるきっかけになるでしょう。

悩みを誰かに話すと、新たな視点や解決法が得られるかもしれません。そもそも「悩んでいる」という状態は、「自分では解決策が思いつかない」状態です。そこで、他人の意見や考えをもらえることは、自分の抱えている悩みを解決し、辛さを乗り越える手助けになります。

また、悩みの言語化は、自分の気持ちや思考を整理する助けにもなります。

その他、日記をつけるのも効果的です。毎日の感情や悩みを日記に記録しましょう。自分の気持ちを整理し、向き合うきっかけになります。辛さを感じる原因の分析にも役立ちます。

悩みを吐き出すことは、心の健康を保つために不可欠です。辛さの軽減だけでなく、自分の感情を落ち着かせたり新たな視点を獲得できたりするなど、多くのメリットがあります。

適度に悩みを吐き出して、辛さを乗り越えてください。

環境を変える

辛いと感じたときは、「環境を変える」ことを意識するのも重要です。

まず、勉強をする環境は学習効率に大きな影響を与えます。例えば、静かで整った環境で学習すると、集中力が高まりやすくなります。

そうした環境で勉強をすることで成果が出やすくなり、成果が目に見えてくることで辛さが軽減されていくこともあるでしょう。

また、自然を感じることができる環境に身を置くことでリラックスできます。自然環境はリラックス効果が科学的にも認められているので、辛さを軽減することができるでしょう。実際に自然環境でなくても、ヒーリングミュージックを聞くことで同様の効果が期待できます。

適度に環境を変えることで、気持ちをリフレッシュさせることもできます。辛い心の状態からなかなか切り替えられないときは、自分を置く環境を変えることで、心機一転することが期待できるのです。

周囲の人々との関係も環境の一種であり、Re受験時の辛さに影響を与えます。支え合い高め合える友人や勉強仲間がいると、モチベーションが維持できます。辛いときも、「友達も頑張っている」「辛いのは自分だけじゃない」と自分を鼓舞できるでしょう。志が同じである仲間を見つけ、お互いに励まし合いましょう。

環境を変えることでも、Re受験生活における辛さが軽減されます。自分に合った環境を整えて、効率よく勉強を進めましょう。

辛いときこそ成長の時

Re受験は長い道のりであり、多くの挫折と試練が待ち受けます。しかし、その辛い瞬間こそが最も成長する機会といえるでしょう。

辛さを乗り越えれば、精神力がつきます。志望校合格や、その後の人生の成功に向けた経験が積まれます。

記事の最後に、辛さを乗り越えて得られる成長ポイントを3つ紹介します。

精神力がつく

Re受験生活は試練の期間であり、さまざまな辛さやプレッシャーが生じることはここまで述べてきた通りです。

Re受験では挫折や失敗がつきものであり、継続的な努力と忍耐が求められます。言い換えると、精神力が鍛えられる貴重な時期です。辛さを乗り越えることで、精神的にタフになるでしょう。

また、人生は辛いことの連続です。もちろんRe受験生活は辛いですが、大学合格後も就職活動や仕事など多くの試練が待ち構えています。

Re受験生活を乗り切って身に着いた精神力は、将来訪れる困難に対しても、タフに立ち向かえる、人生の大きな財産になるでしょう。

自分を見つめ直す機会になる

Re受験生活は、自分自身を見つめ直す機会になります。

成績が思うように上がらない時期は、自分を改めて分析し直すよいタイミングです。自分の強みや弱みを正確に認識できれば、効果的な学習方法が見つかります。

ストレスやプレッシャーに直面すれば、自分のストレス耐性や対処能力を把握できます。これは将来のストレスへの対処にも役立つはずです。

大学受験だけでなく、自分の将来や人生の目標について再考する機会もあります。

「何故再受験を選んだのか」「自分が望む将来は何か」といった問いから「自分が人生でしたいことは何か」「自分はどんな人間になりたいのか」といった根本的な問いまで向き合えます。

Re受験生活を通じて、自分と向き合う力を身に付けることができるのです。

頑張った経験になる

Re受験期間の約1年にわたる勉強と努力は、将来において非常に貴重な財産となります。

大学受験を目指し、過酷な状況に耐えながら努力する経験は滅多にできません。戦い抜く気持ちや粘り強さも、人生において重要な資質です。

Re受験は、辛いときこそ成長のチャンスが豊富にあります。辛さを前向きなエネルギーに変えて、将来を切り拓いていきましょう。

まとめ

Re受験生の辛さについて深く考察しました。成績の停滞やお金の負担、孤独感、そして受験のプレッシャーは、Re受験生が辛く感じるポイントです。

Re受験生活中にはたくさん辛い思いをするかもしれませんが、克服する方法はあります。

まずは考え方を変え、失敗を学びの機会と捉えましょう。前向きな気持ちを持つことが大切です。規則正しい生活習慣を保ち、健康を守り、ストレスを軽減させてください。悩みやストレスはため込まず、信頼できる人に吐き出しましょう。気持ちが楽になります。勉強環境を適度に変えて、新たな視点もどんどん取り入れるようにしましょう。

Re受験生活の辛さは成長の機会でもあります。精神力が鍛えられます。それだけでなく、自己理解が深まり、頑張った経験が積まれます。

Re受験生は、辛さに立ち向かい、前進し、成功への道を切り拓きましょう。それが、この先の人生にも活きてきます。

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