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Re受験生の健康管理

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Re受験にチャレンジする人は、

「どうやって勉強していこう?」

「勉強しなきゃやばい。。」

と、もちろん“勉強”に意識が向いていると思います。

当たり前のことです。

しかし、Re受験で成功するには、勉強以外にも気を配らなければいけません。

「モチベーションとどう向き合うか。」

「メンタルをどうコントロールしていくか。」

例えば、このようなことです。

そして、このページでお話する、“健康”にもしっかりと注意を向けなければいけません。

ここで言っていることは、

「一部分に囚われるのではなく、全体を見ることが大切だ。」

ということです。

Re受験生がメインに取り組むことは、言うまでもなく“勉強”です。

“勉強”しなければRe受験には成功できません。

しかし、だからといって、勉強以外のことをおろそかにはできません

イメージしてみてください。

勉強はめちゃくちゃしている。

ご飯の時間も、寝る間も惜しんで。

もちろん運動なんかはせず、1日の大半を椅子に座り机に向かって過ごす。

そして、体調を崩す。

体調を崩したため、数日間はまともに勉強もできなくなる。

日ごろの生活からくるストレスも、勉強に集中できない原因になる。

そしていつしか、簡単には抜け出せない悪循環に陥ってしまう。

このような状況は簡単に想像できるのではないでしょうか。

“勉強”以外にどれだけ気を配っても、Re受験に成功するわけではありません。

そして“勉強”以外のことがいい加減でも、その影響がすぐに出るわけではないです。

不健康な食事をしても、その次の日に体調不良になるわけではないですよね。

だから、“勉強”以外のことに意識を配るのを、あまり重要だと思えないのです。

しかし、それが知らず知らずのうちに積み重なると、どこかのタイミングで爆発したかのように、いきなり影響があらわれてしまいます。

ここで紹介する健康管理や、モチベーション・メンタルの管理をいい加減にしてしまうと、最終的には思いもよらないかたちで、勉強に悪い影響が及んでしまう恐れがあるのです。

非常に厄介なものですよね。

しかし、この「全体的に見る」、別の言い方をすると、「生活を多面的に見る」というのは、人生を通じても大事になってきます。

例えば、皆さんが仕事をしているのを想像してみてください。

仕事が大事だからといって、それにしか専念しないと、体や心を壊してしまいます。

働きすぎが原因で体調不良になってしまう人もいますし、ひどい場合だと、それが原因で亡くなってしまう人もいます。

もし家庭を持っていれば、仕事に重きを置きすぎるあまり、家庭環境や家族との関わりを雑にしてしまって、関係に亀裂が入っていくこともありえます。

自分の趣味や、余暇の時間を満喫することで、人生の時間は充実していきますが、仕事に囚われてばかりいると、豊かな人生にはなりにくいかもしれません。仕事を楽しんでおり、「仕事が遊び」くらいに思えている人は違うかもしれませんが。

もちろん、かといって、仕事をいい加減にすることもできません。仕事をきちんとしないと、会社の人、お客様に迷惑をかけてしまい、自分の立場がなくなってしまうかもしれません。

したがって、

「全体的に見る」

ことが大切で

「全体のバランスをとる」

ということがとても大事なのです。

Re受験を通じて、成長することができます。

その“成長”というのは、学力だけのことではありません。

これからの人生においても、必要となってくる力を磨くことができます

「全体を見ることができる」

「全体のバランスをとることができる」

というのも、大切な力の一つです。

ぜひRe受験にチャレンジするついでに、こうした能力も磨いてください。

このページでは、健康管理、具体的には、“食事”、“睡眠”、“運動”について、お話します。

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食事

まず、“食事”です。

「健康的な食事」というのは、基本的には、必要な栄養素をバランスよく取れるものです。

必要な栄養素は、学校の家庭科の授業で学んだかもしれませんが、

  • 糖質(炭水化物)
  • 脂質
  • たんぱく質
  • ビタミン
  • ミネラル
  • 食物繊維

です。

この7つの栄養素をまとめて、「7大栄養素」といわれたりします。

食事で重要なのが、先ほども言っていますが、これらの栄養素を、

「バランスよく取る」

ということです。

取る食事にそこまで神経質になる必要はないですが、

「あまりにも食事のバランスが偏ってないかな?」

と意識するようにしましょう。

特に、実家を離れて、一人暮らしをしながらRe受験をする人は、食事の栄養バランスが悪くなりがちですので、注意しましょう。

受験が近くなってきたり、焦っていたりすると、

「勉強以外に時間を使ってなんかいられない!」

と思い、食事を簡単に済ませようとするかもしれませんが、そうなると栄養バランスが偏ってしまいがちです。

それが積み重なると、体調不良というかたちで、皆さんの勉強の妨げになってしまいます。

「勉強時間を確保するために、他の時間を削ろう!!」

と思っていたのに、体調不良のせいで勉強時間が削られてしまっては本末転倒ですね。

きっちり正確にする必要はなく、ざっくりとでよいので、食事のバランスを維持するようにしましょう。

勉強に効果がある食事

食事の基本は、先ほど書いたように、必要な栄養素をバランスよく、万遍なく取ることです。

その基本は守ったうえで、特にRe受験にチャレンジする人に役立つ、

「勉強に効果がある食事」

を簡単に見てみましょう。

また、ここで紹介しているもの以外にも、勉強や脳によい影響がある栄養素、成分はありますので、ご自身でも調べてみてください。

これを導入として参考にしてください!

ブドウ糖(グルコース)

まず、脳のエネルギー源となる、ブドウ糖(グルコース)です。

意外に思う人もいるかもしれませんが、は、筋肉のように実際に物理的に動かすわけでもないのに、特にエネルギーを消費する臓器になります。

そういう脳にエネルギーを補給してくれる物質が、ブドウ糖(グルコース)なのです。

これが不足してしまうと、集中力が低下してしまいます。

「頭が疲れてきたから、なんか甘いものが食べたいな。。」

と思ったことがある人もいるのではないでしょうか。

それは、甘いものに含まれている糖質が、摂取後分解されると、最終的にブドウ糖(グルコース)になり、脳のエネルギーとして使えるからです。

ブドウ糖を摂取できる食べ物では、あんこなどの甘いものや、バナナやお米などが代表的です。

そして、お菓子の一つであるラムネは、ブドウ糖(グルコース)を主原料とするものが多く、ブドウ糖(グルコース)の補給に最適です。

ただし、ブドウ糖(グルコース)に分解される前の糖質は、摂取のしすぎに気をつけましょう。

「お昼ご飯食べたらなんだか眠くなってきた。」

ということを経験したことがある人もいると思いますが、糖質を取りすぎると疲労感を感じることがあります

脳のエネルギー源であるブドウ糖(グルコース)を適度に取り、集中力を高めましょう。

ブドウ糖(グルコース)

DHA(ドコサヘキサエン酸)を摂取すると、記憶力や思考力といった、認知機能に大きな効果があるといわれています。

脳は、その約3分の2が脂肪酸でできているといわれています。

DHAは、オメガ3脂肪酸の一種です。オメガ3脂肪酸には、他にもEPA(エイコサペンタエン酸)などの脂肪酸も含まれていますが、こうした脂肪酸は体内でつくることができないので、体外から摂取する必要があります。

なお、DHAは有名ですが、これに限らず、EPAやα‐リノレン酸などオメガ3脂肪酸として総称されるものが、認知機能に効果があるといわれています。

「魚を食べると頭が良くなる」

ということを聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。

100%の根拠があるわけではないですが、全くの迷信ということでもなさそうです。

というのも、サバやサンマ、イワシなどの青魚には、DHAが多く含まれているからです。

DHAや、その他のオメガ3脂肪酸も適度に摂取するとよいでしょう。

テオブロミン

テオブロミンは、アルカロイドという、天然由来の有機化合物の一種です。

脳を活性化させ、記憶力や集中力を高めるといわれています。

また、リラックス効果もあるといわれています。

テオブロミンは、カカオに含まれている成分で、カカオを加工したものから摂取することができます。

具体的には、チョコレートやココアなどです。

「テオブロミンが不足すると判断力が鈍る」ということもいわれているので、勉強の合間や、試験の合間に、適度に摂取するとよいかもしれません。

レシチン

レシチンは、脂質の一種で、集中力、記憶力を高めるのに効果があるといわれています。

神経伝達物質にアセチルコリンというのがあるのですが、これは記憶や認知能力に関係があります。

レシチンは摂取すると、体内でこのアセチルコリンに変わるのです。

レシチンは卵に含まれているほか、納豆や豆腐、味噌などの大豆製品にも含まれています。

主食としても食べやすいものだと思うので、定期的に摂取するとよいでしょう。

カフェイン

「朝は絶対コーヒーを飲む」

という人もいるのではないでしょうか。

よく知られているかもしれませんが、カフェインは脳を覚醒させ、眠気覚ましの効果があるといわれています。

勉強の合間に眠くなってきたら、仮眠することも効果的ですが、カフェインを摂取して眠気を覚ますのもよいでしょう。

カフェインは、コーヒーや紅茶、緑茶に含まれています。どれくらい含まれているのかはものによって異なるので、確認してみてください。

ただし、過剰摂取してしまうと頭痛やめまいなどを引き起こすこともあるので、カフェインの取りすぎには注意しましょう。

カフェイン

睡眠

続いて、“睡眠”について見てみましょう。

「寝る間を惜しんで努力する」

という言葉もあるように、ときには、睡眠時間を削ってまで何かを頑張る必要はあるかもしれません。

しかし、適切な睡眠が取れなくて、体調を崩してしまったり集中力が下がってしまったりしては、意味がありません。

一般的な“睡眠”の役割とは、以下のものが挙げられます。

  • 身体の疲労回復
  • 免疫力を高める
  • 記憶を定着させたり、整理したりする
  • メンタルを安定させる

他にも、ホルモンバランスを整えたり、脳の老廃物を取り除いたりと、“睡眠”にはいろいろな役目があり、私たちの生命維持に欠かすことはできません

“勉強”に限っていうと、「記憶の整理・定着」が直接関係しそうですが、またここで「全体を見て」ください。

身体が回復していなかったり、メンタルが不安定になったりしている状況では、勉強に集中しにくいです。

免疫力が低下してしまうと、体調不良になって勉強どころではなくなってしまうかもしれません。

普段何も意識することなく、なんとなく睡眠を取ってる人が多いと思います。

今一度、“睡眠”に対する向き合い方を改めてみてください。

Re受験を成功させるために、“睡眠”にも気を配りましょう。

質の高い睡眠を取る方法

睡眠の大切さを強調したところで、次に質の高い睡眠を取るポイントを簡単に見ていきましょう。

これまで何も考えることなく、睡眠に入っていたという人も多いと思いますが、ここに紹介することを意識して実践すると、勉強だけでなく生活のいろいろなところで、よい効果があらわれると思います。

ここに書いてあることが、高い質の睡眠を取るために必要なことの全てではありません。

これまた、睡眠の質を高めるための導入として参考にしていただき、ご自身でもいろいろな情報を探していただければ幸いです。

睡眠環境を整える

まずは、睡眠環境を整えることが大切です。

具体的には、ふとんや枕などの寝具、寝室の温度・湿度・光に意識を向けましょう

ふとんは吸湿性や保温性などに優れた、温度や湿度の調整に工夫がされているもの、そして敷布団またはマットレスは、寝返りがしやすい高反発系のものがよいといわれています。

ふとんや枕に共通することとして、自分の体に合ったものを使うことができれば、睡眠の質が高まります。

寝室の温度に関しては、さまざまな情報がありますが、厚生労働省の『睡眠12箇条』によると、寝具や就寝時に着る服を考慮すると、13~29度がよいとされており、自分の周りの温度が33度前後であると睡眠の質を維持できるといわれています。

湿度に関しては、これまたいろいろな情報があるのですが、日本睡眠科学研究所によると、50%前後がよいといわれています。

また、光についても、明るすぎると睡眠の質が下がるといわれています。そして寝るタイミングだけでなく、寝る前の時間も、光の明るさに気を配ると、スムーズに入眠できるといわれています。

具体的には、青白い光や白い光ではなく、白熱電球のオレンジ色のような暖色系の光の方が、高い質の睡眠に入っていけるといわれています。

どの寝具がベストか。

どの温度・湿度・明るさがよいか。

これは個人差があるので、一般論を参考にしながら自分にあったものを探してみてください

大事なことは、睡眠環境に気を配るということです。

睡眠前にリラックスした状態に入る

睡眠前にリラックスした状態に入り、その状態のまま睡眠に入ることで、高い質の睡眠をとることができるといわれています。

睡眠前にリラックスできる方法をいくつか紹介すると、以下のようなものがあります。

  • 軽いストレッチをする
  • 就寝1時間前までにぬるめのお湯につかる
  • 好きなアロマの香りをかぐ
  • 読書をする(ワクワクしたり興奮するものは避ける)
  • 自然音やテンポがゆったりめの音楽を聞く
  • カフェインの摂取を控える

これまた効果は人それぞれだと思いますので、いろいろと試して自分に合ったものを探せるとよいでしょう。

ここでのポイントは、就寝前にリラックス状態をつくり出すことを意識するのが大切だということです。

睡眠前にリラックスした状態に入る

運動

最後に、運動についてお話します。

Re受験生のなかには、運動不足になってしまう人も多いのではないでしょうか。

Re受験期間は、勉強が生活のメインになってくるので、勉強するために椅子に座って、机に向かう時間がほとんどになってきます。

しかし、私たちヒトは、あくまでも動物です。

昔は外で狩りをしたり、食物の採集などを行ったりして体を動かしていました。

遺伝子はそこまで急激に進化しません。

ということは、机に向かってずっと椅子に座っているという行為は、生物として正しくはないのでしょう。

実際、がんや脳卒中をはじめとする生活習慣病の原因の一つに、運動不足があげられていたりします。

さまざまな研究や実験で、運動をすることで私たちの体によい効果があることがわかっています。

運動をすることで健康な体が維持できるのは、不思議なことではないでしょう。

運動して体力がつくことで、体調不良になりにくく、間接的にですが、勉強の時間を確保することにつながります

そして身体面だけでなく、実は精神面でも運動はよい効果があります

運動をすることで「幸せホルモン」が分泌され、ネガティブな気持ちを解消し、ポジティブになれることが知られています。

このことは、当サイト『Re受験バイブル』の「Re受験生の息抜き」のページでも紹介しています。

精神的に負担を抱えない状態になることができれば、これまた間接的ですが、勉強に対してもよい影響が及ぶことは明らかだと思います。

厚生労働省によると、

「10分程度の歩行を1日に数回行なう程度でも健康上の効果が期待できる。」

ということですし、本格的でなくてもできる範囲でよいので、日常のなかで軽く運動することをおすすめします。

運動すると脳が活性化する

運動することで、間接的にですが、勉強の面でメリットがあることは分かったと思います。

実は運動をすると、脳が活性化され記憶力が上がるなど、勉強に直接的なよい影響があることも、さまざまな研究で認められています。

ハーバード大学医学部の准教授、John J. Ratey(ジョン・J・レイティ)氏も、運動をすることで脳が鍛えられることを主張しています。

ちなみに、レイティ氏がすすめる運動は、ウォーキングやランニングなど、心拍数を一定時間高めるものだそうです。

もちろん、運動すると脳が活性化したりしますが、それだけで学力が上がるわけではありません。

しかし、勉強の前に運動をするだけで、思考力や記憶力、集中力が上がるという実験結果が出てきているのです。

心身の健康維持としても、運動は大切ですが、勉強の効率を高めるための方法としても、運動を活用するとよいかもしれません。

運動すると脳が活性化する

まとめ

以上、Re受験生の健康管理を見てきました。

繰り返しになりますが、必要に迫られている一つのことに囚われてしまい、全体が見えないようではいけません。

Re受験生に関していえば、勉強はもちろん大事ですが、その他の健康管理やモチベーションの維持も大切です。

人は、一部の限られたものに囚われてしまいがちです。

例えば、受験で思うような結果を出せなかったら、

「人生詰んだ。。」

と思ってしまう人も、いるでしょう。一部のことに囚われないでください。

受験は人生のほんの一部です。

そういわれても、限られたことに執着してしまって、その他のことに盲目になってしまいがちです。

そこで、「全体を見る」ようにするには、訓練が必要なのです。

「ちゃんと自分は全体を見れているのかな?」

と立ち止まって考える習慣をつけましょう。

そのうえで、全体のバランスを保てるように努めていきましょう。

これはRe受験にかかわらず、人生においても重要なことなのです。

Re受験中は、このページで紹介した食事や睡眠、運動、その他勉強以外のことにも意識を向けながら、メインの勉強に取り組むようにしましょう。

そう俯瞰的に物事を見たり考えたりすることで、Re受験での成功が近いものになってきますし、人生にも活かすことができてくるのです。

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