「大学の友達は一生の友達」という言葉を耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。大学で作った友達は一生の付き合いになるというような意味の言葉です。
こんな言葉があるということは、「大学では友達と過ごすのが普通で、1人で過ごしているのはおかしいのか?」と気になる人もいるかもしれません。
この記事では、大学でいわゆる“ぼっち”でいることに関して、実態や解決策などを解説していきます。
大学でぼっちは普通?その割合と実態
まず、大学でぼっちでいる人はどれくらいいるのでしょうか?
そのような人々について調査されたものがいくつかあり、私の調べたところでは、ぼっち大学生の割合は10%前後であるようです。
普段はあまり一緒にいないけどすれ違うときだけ挨拶をするいわゆる“よっ友”も友達としてカウントしている人もいるでしょうし、またぼっちであることを後ろ向きに捉えている人は友達と呼べるハードルを下げて「友達がいる」と回答している場合もあり、「友達がいるか」という問いは主観的なものなので、実態はこれらの結果より少しブレるかと思います。
私の経験則でいうと、もう少し多いように思います。私の地元の友人は、「大学での知り合いというと、テスト前に情報を共有する人が2人いるだけで、気の合う人は1人もいない」と不満をよくこぼしていました。
“友達”の定義もさまざまです。「大学に友達がいるか」と問われたとき、どう答えるかはその人の主観に委ねられると思いますが、一般的にぼっちは大多数ではないものの一定数いるというのが実態でしょう。
参考:大学でぼっちにならない方法~大学生活を楽しくしよう~ | 高校生に話題になったこと | ベスト進学のまとめ
参考:【ぼっち大学生必見】友達がいない大学生の割合と特徴・作り方を解説 – アクティパス
大学で友達をつくるのは難しい?
大学で友達をつくるのが難しいかどうかは、人や状況などによって変わってきますが、難しいとすると、その理由は以下のものが考えられます。
- 授業が選択制
- コロナによるオンライン化
- 趣向が多様化してる
- SNSの発達
より詳しく説明します。
大学では、小学校、中学校、高校のときのようにクラス全員が同じ授業を受けるのではなく、各人が自分の受けたい授業、受けるべき授業を選択する形式になっている場合が多いです。
授業の間の休み時間も、高校までのように同じ教室にい続けるようなことはなく、必然的に同じ人に会う頻度が少なくなってしまいます。
そのため、大学では特定の人たちと高校までのように長い時間過ごすわけではないので、高校までと比べると友達をつくる難易度は高いといえるかもしれません。
またコロナの流行によって、多くの大学でオンライン形式の授業が採用され、コロナ禍が去った今でも継続してオンラインのままの授業もあります。
オンラインでは家などに居ながらZOOMなどで授業を受け、終われば退室するだけなので、友達をつくる難易度はより上がっています。
さらに、SNSなどの発達による情報化社会の現代では、あらゆる情報にアクセスしやすくなったことによって趣向が多様化・細分化しています。
例えば、昔であれば「格闘技が好き」な者同士であれば、テレビやネットで見れるものはだいたい似通っていて、共通の話題もできやすかったと思います。しかし現在では、同じ格闘技といってもさまざまなものがあります。そして各格闘技のさまざまな団体のさまざまな試合を見ることができるわけですから、同じ「格闘技好き」でも昔に比べると共通の話題ができにくいともいえるわけです。
現在は、より価値観の合う友達を見つけることが困難になっているように思います。
こうした理由から、昔と比べて大学で友達をつくるハードルは上がっていると思います。
ぼっちのデメリットとは?
“ぼっち”というと、少しネガティブな印象があるかもしれませんが、「人と群れず自分ひとりで行動する」という意味です。
そういう意味で、“ぼっち”でいることをそこまで悲観的に捉えていない人もいることでしょう。
もちろん、人と群れず自分だけで行動することに何ら問題はありませんし、「ぼっちはダメ!」なんてことはありません。
ただし、ぼっちでいることで生じうるデメリットはありますので、そのような懸念点はカバーできるように押さえておきましょう。
孤独を感じてしまうときがある
ずっと一人でいると、ときに孤独を感じてしまう人もいるでしょう。
長いときは朝から夕方まで大学にいて、「友達がほしいな。。」と思う瞬間がどこかのタイミングで生まれるかもしれません。
普段はぼっちでいることに抵抗がなくても、周りの人がわいわいしていたり、何か話したいことができたりしたときなど、ふとしたときに虚しくなってしまうかも知れません。
このちょっとした虚しさから始まって、精神衛生上良くない状況に陥ってしまったりする恐れもあります。
孤独や社会的孤立が健康に悪影響である可能性もさまざまな研究で示唆されています。
参考:孤独が及ぼす心理的な影響
大学生活が嫌になる
上に書いたことと通ずる部分がありますが、孤独でいることが嫌になってくると、大学生活そのものが嫌になる可能性があります。
大学には長いときで朝から夕方まで、多いときで1週間に5,6回通う必要があり、生活の大部分を占めます。
短い時間だけだったり1週間に1回だけとかだったら、嫌な時間だとしても我慢しようという気持ちになるかもしれませんが、これが1日の大半、生活の大半を占めていたら話が変わってくるでしょう。
最初は耐えられていても、だんだんしんどくなってきたり、休みがちになったりしてしまうかもしれません。
そうして大学に行くのが億劫になり、進級や卒業に必要な単位を取ることができなくなってしまう恐れもあります。実際、大学がおもしろくないというのが、大学を辞める理由の1つとなっている人もいるようです。
参考:大学に友達がいない「ぼっち」対策に力を入れる大学の今-誰とも会話を一日せず、4年間で友達ゼロの大学生も | Eduwell Journal
課題・テストでの情報共有ができない
大学では課題を提出するときやテストの対策をするときなど、友人との情報共有がとても重要になることがあります。
課題に関していえば、提出期限や進める際の注意点、問題形式ならその回答や考え方など、情報を漏らしたりしてしまうと一人では苦労してしまうようなこともあります。
テストに関してはどこがテストに出るのか等が情報として出回ることがあるのですが、友達がいないせいで情報がまわってこないと、頑張って対策しても成績がいまいちだったり、やるせない結果になってしまう可能性もあります。
実際、普段全く真面目ではなく、ただただ遊んでいるだけなのに課題提出やテスト期間になった途端に急に友達から情報を集めてそれなりの成績を取る人が一定数います。
それと対照的に頑張ってもいまいちな自分に嫌気がさしてしまうこともあるかもしれません。
情報がまわってこない分、成績や単位取得において苦労してしまう懸念はあるでしょう。
就職活動に関する情報共有ができない
先述の「課題・テストでの情報共有ができない」と被る部分もありますが、就職活動の情報共有ができないこともデメリットに挙げられるでしょう。
就職は、人生の中でも大きな選択の1つです。
話せる人がいないことで就職活動に関する情報が自分にまわってこないと、不利益を被るような事態になることもありえます。
また、周りの人の進捗状況が分からないことで動き出す時期が遅れてしまったり、人に聞けばすぐ分かるようなことをわざわざ自分で調べなければいけなかったりして、より負担が大きくなってしまいます。
ぼっちでいることで就職活動が不利になる可能性があることも把握しておいた方がよいでしょう。
コミュニケーションが得意にならない
大学生にとって大学にいる時間や、他の大学生と過ごす時間は生活の大部分を占めるでしょう。
その時間をずっと誰とも喋らず1人でいると、人とコミュニケーションをとるのが得意になりません。
大学でコミュニケーションを取らないことはそこまで問題がないこともあるかもしれませんが、卒業してから就職し、働きだすと人とのコミュニケーションが必須である場合が多いです。
そのときコミュニケーションが得意でないと、不具合が多く生じると思います。そもそもコミュニケーションが苦手であれば就職活動でも苦労してしまうかもしれません。
コミュニケーション能力があったうえでぼっちでいるのであればそこまで問題ないかもしれませんが、そうでないなら、ぼっちでいることによるコミュニケーション不足が後々響いてくる可能性があることを頭に入れておきましょう。
ぼっちから友達を作るためには?
大学でぼっちでいることは全然悪いことではありませんが、ぼっちであることのデメリットを考えると、「やっぱり友達を作っていこうかな?」と考える人もいるでしょう。
ここでは、ぼっちから友達を作る方法をいくつか紹介していきます。
無理をする必要はありませんが、試してみたいものがあれば実践してみましょう。
サークルに入る
友達を作るという目的においては最強の選択肢となります。入りたての人を除いてサークルに入っている人で、友達が1人もいない人は少ないと思います。
サークルに入っていると、特定の人と会う頻度が増え、ご飯や旅行に行ったりするような活動をしていけば、友達が作りやすくなるでしょう。
最初は少ししんどいかも知れませんが、サークルならいるだけで誰かしら声をかけてきてくれることが増えると思いますので、友人を作りやすくなると思います。
また、サークルは文化系やスポーツ系、真面目に取り組んでいるものから楽しく過ごすことに主眼を置くものまで、実にさまざまです。
そんなさまざまある中から同じサークルを選んだ人同士なので、趣味や価値観が合う人が集まりやすいです。
そういった点においても、友達を作りやすい環境といえます。
見た目に気をつかう
友達を作るうえで、見た目に気を使うことは大事です。
友達になる最初のきっかけは、自分から話しかけるか、相手から話しかけられるかでしょう。
第一印象は外見で決まるといっても過言ではありません。
最初から悪い印象を持たれていると、話しかけられるわけがありません。
見た目に気を使って、少なくとも話しかけたくないと思われないようにしましょう。
話しかけられる数が増えると、必然と友達ができる確率も高くなります。
第一印象の重要性や、第一印象においては見た目が及ぼす影響が大きいことなどは、実際にたくさん研究されています。
参考:外見に気を配ると、コミュニケーションはうまくいく? – 青山学院大学
SNSを始める
最近では、若者のほとんどといっていい程の人がSNSをしています。多いのはX(旧Twitter)、Instagram、TikTokなどです。
SNSでつながっていることで、それがきっかけになって仲が深まる例もあります。
例えば、ニッチなジャンルのものや人をお互いにフォローしていて、共通の話題ができて仲良くなったり、たまたま共通の知人が見つかって話が膨らんだりというようなことがあります。
最初はいきなりLINEを交換せずに、一旦XやInstagramで相互フォローし合うことも多いです。
SNSをしていないと、友達を作るうえで不利となることもあります。
注意点として、見た目の話と同じですが、大学の人と交換するアカウントでは友達になりたくないと思わせるような投稿を控えましょう。
バイトをする
バイトをすることで同じ大学の友達ができることもあります。
あくまでも同じ大学の友達をバイトを通じて作りたいなら、ポイントは大学の周辺や大学の最寄駅から行きやすい駅の周辺でバイトを探すことです。
こういう所は、同じ大学の他の人もバイトをしている可能性が高いので、同僚となれる場合があります。
同じバイト同士となると、単に大学が同じなだけより話しやすさが格段に上がりますので、ここから友達になって、そこから知り合いの輪を広げていく選択肢もでてくるでしょう。
無理する必要はない
ここまでぼっちのデメリットなどを紹介してきましたが、「別に無理をする必要はない」ということを伝えておきます。
デメリットがあるからといって、自分の価値観を人と交わるためにわざわざ捻じ曲げる必要はありません。
一般的に“ぼっち”というと、あまり良いイメージがなく、ネガティブに捉える人も多いと思いますが、実際には良い側面もあります。
例えば、人間関係の煩わしさから解放されるとも捉えられるでしょう。
本当に仲の良い人であればいいのですが、そうでない人と一緒にいると、精神的に苦痛を感じることもあるでしょう。付き合いが悪いと次には誘われなくなることを恐れて、多少無理してでも付き合おうとする人もいますが、そうした努力は無意味ともいえます。
また一人で行動することで、時間も有意義に使えるかもしれません。大学生という期間は、多くの人にとって自由に使える時間がたくさんある最後の期間と言っても過言ではありません。将来のためにスキルアップや資格を取っておくのも重要ですし、自分だけの趣味を精一杯楽しむのも大切です。
お金を節約することもできるでしょう。人と付き合うのにはお金がかかりますし、そのお金を稼ぐためにまたバイトをして、時間まで消費してしまいます。
また、大学は数あるコミュニティの1つに過ぎないわけで、大学内で無理して友達をつくらず、大学外の他のコミュニティを広げることもできます。
無理して人間関係をつくるくらいなら、一人でのびのびと行動し、“ぼっち”でいることのデメリットだけカバーできるように意識して、大学生活を過ごすのも何ら問題ありません。
まとめ
以上、大学でぼっちでいることの実態、デメリット、解決策のヒントなど、さまざま紹介しました。
いろいろ述べてきましたが、私が最も言いたいのは、ぼっちであることを盲目的に悲観的に捉える必要はないということです。
大切なのは大学でぼっちでいることの特徴を理解して、自分の現状や今後どうしたいかを分析したうえで、どう行動すれば良いのか考えることです。
“ぼっち”でいることのポイントをおさえたうえでそれでも友達を作りたいのであれば、作る努力をしてみても良いと思いますし、あえてぼっちでいるという選択も全然おかしくはないのです。
この記事を読んでくれたみなさまの大学生活が納得のいくものになるように祈っています。
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