
大学進学を希望する人、または現在大学で学んでいる人の中には、
「海外留学をして外国語や外国の文化を学びたい」
と考える人は多いのではないでしょうか。
この記事では、予備校の講師や学習塾の講師として15年以上にわたり生徒を指導してきた筆者が、留学の種類やメリット・デメリット、留学するためにすべきこと、留学制度が充実している大学を紹介します。
この記事を読むことで、海外留学について理解を深めることができます。
大学で留学を考えている現役受験生やRe受験生、大学生にとって必ず参考になる内容ですので、ぜひご覧ください。
留学の種類は?

留学とは、海外の学校に通って勉強しながら知識や技能を身につけることです。
日本学生支援機構が実施している「日本人学生留学状況調査」によると、2022年の日本人の留学生の数は58,162人でした。
コロナが落ち着いてきたため、人数は2021年よりも47,163人増加していますが、コロナ禍前の半数程度です。
主な留学先・留学生数は以下のとおりです。
国・地域 | 2022年度の留学生数 |
---|---|
アメリカ合衆国 | 11,880人 |
カナダ | 6,735人 |
オーストラリア | 6,187人 |
韓国 | 4,679人 |
イギリス | 3,425人 |
タイ | 2,529人 |
フランス | 1,929人 |
台湾 | 1,793人 |
ドイツ | 1,791人 |
フィリピン | 1,620人 |
その他 | 15,594人 |
合計 | 58,162人 |
参考:「外国人留学生在籍状況調査」及び「日本人の海外留学者数」等について」
アメリカ、カナダ、オーストラリア、イギリスといった英語圏への留学が目立ちますが、韓国や台湾、フィリピンなどのアジア諸国やドイツ、フランスなどの非英語圏のヨーロッパ諸国への留学者も一定数います。
留学の種類はいくつかあるのですが、ここでは以下の5つを紹介します。
- 語学留学
- 正規留学
- インターンシップ留学
- 交換留学
- ワーキング・ホリデー制度を利用した留学
それぞれの内容を詳しく見てみましょう。
語学留学
語学留学とは、主に言語を学ぶために留学することです。
大学への留学が、何らかの学問の学びを深めたり、研究したりすることが目的であるのに対し、語学留学は言語を学ぶことが主目的である点で異なります。
言語を習得するのが主な目的であっても、留学すると留学先の文化や環境に接する機会も得られます。
その結果、異文化コミュニケーションや国際的な視野の獲得につながると考えられます。
比較的短い期間で留学することが多く、期間によってはビザ不要、国によっては観光ビザがあれば留学が可能です。
観光ビザとは、観光目的で外国に入国・滞在できるビザで、一般的に30〜90日程度の滞在が許されます。
他のビザに比べ、観光ビザは取得しやすく手続きも容易であるため、3か月以内の短期留学に向いています。
語学を学ぶ場所は、民間語学学校と大学付属機関の2つに分けられます。
民間語学学校は、民間経営の学校で市内の便利なロケーションの場所にあることが多いです。
一般的に、国籍のバランスが良く、幅広い年齢層の人々が集まるといわれています。
コースが多様で交流イベントが多く、留学期間を自由に決められるという特徴があります。
一方、大学付属機関の場合は郊外にある大学に付属しているため、都心部から離れている場所にあることが多いですが、大学の施設を利用できるというメリットがあります。
一般に、アジアや中東などからの学生が多く、年齢層は10代後半から20代前半が多く見られるという特徴があります。
一般英語や進学するための英語が中心で、留学先での大学進学を目指す長期留学生が活用するケースが多く見られます。
参考:英語・中国語・韓国語の語学研修プラン|語学留学なら毎日留学ナビ
参考:語学留学と正規留学って何が違うの? | カナダ留学センター | カナダ留学・ワーキングホリデー完全ガイド
参考:【語学学校】私立(民間経営)と大学付属の違いについて – オーストラリア留学のことなら
参考:どのビザがいいの?学生ビザとワーホリの違い徹底解説 – MyStage/マイステージ
参考:民間語学学校3か月以上 – 語学研修・語学留学のACEJ(エーシーイージェイ)一般財団法人 JSAF
参考:語学留学したい方へ!かかる費用やおすすめの国・安価な学校の選び方など
正規留学
正規留学とは、海外の大学・大学院や高校などに入学して現地の学生と一緒に学ぶことです。
現地の学生と同じ授業を英語で受けるため、最低でも授業が理解できる程度の英語力が必要です。
正規留学で大学、大学院を卒業・修了すると、学士や修士・博士の学位を取得できます。
つまり、正規留学の場合は「〇〇大学卒業」と留学先の大学名を履歴書などに学歴として明記できるというメリットがあります。
語学留学よりも長期間にわたるため、学生ビザの取得が必要です。
また、日本では研究などが進んでいない分野について深く学べるのも正規留学の魅力です。
たとえば、経営やビジネスについて学ぶMBAは日本の大学よりもアメリカの大学の方が進んでおり優秀な学生が集まりやすく、アメリカに留学するメリットがあります。
大学在学中に現地での就職の可能性も模索でき、大学卒業後そのまま現地に住んで働くというキャリアも夢ではありません。
参考:アメリカに留学したい!正規留学と語学留学の違いや必要な資格について解説|お役立ち情報|駿台観光&外語ビジネス専門学校|スンダイ観光は就職に自信100%!
参考:正規留学とは?海外大学を選ぶメリットや費用、おすすめの国を解説
インターンシップ留学
インターンシップ留学とは、海外で本格的に働きながら語学を学ぶタイプの留学です。
働きながら語学を学べるため、言語のスキルだけではなく仕事のスキルや実践的な語学力も同時に学ぶことができるというメリットがあります。
インターンシップ留学は、職場で働くことが前提となるため一般的な留学よりも高い語学力が必要です。
また、インターンシップには有給のものと無給のものがあります。
語学学校が提供する場合は無給タイプが一般的ですが、職歴が不要で、受け入れ先企業が見つかればだれでも応募できるという利点があります。
有給タイプの場合、企業は即戦力として働いてくれる人材を求めているため、インターンシップであっても職歴やスキルが必要で、より高い英語力が必要です。
企業や業種によっても必要な語学力は異なりますが、欧米の民間企業でインターンシップ留学をするなら、TOEIC700点以上の英語力は欲しいところです。
外国企業で働くことになるため、労働が可能な就労ビザの取得が必要です。
就労ビザの取得条件や期間などは各国で異なるため、事前に調べておく必要があります。
参考:海外インターンシップvs認定留学とどちらが良い? – 海外留学のワールドアベニュー
参考:J1ビザをわかりやすく解説 アメリカへの長期インターンシップ
交換留学
交換留学とは、日本の大学に在籍しながら海外の学術交流協定を結んでいる大学(協定校)で学ぶことです。
学術交流協定とは、大学間の国際交流を促進するための協定で、一般的に以下の目的があります。
- 学術資料、刊行物および情報の交換
- 教員・研究者の交流
- 学生の交流
- 共同研究や研究集会の実施
たとえば、早稲田大学であれば600を超える大学や組織と協定を結んでいます。
留学期間は1学期、あるいは1年間程度であることが多いようです。
交換留学で行ける大学は、在籍している大学と学術交流協定を結んでいる大学のみであるため、協定を結んでいない大学に交換留学で行くことはできません。
先ほど紹介した2022年度の日本人の海外留学生58,162人のうち、38,211人(約65.7%)が交換留学であることから、最も留学しやすい方法といってもよいでしょう。
交換留学の主な特徴は、以下のとおりです。
- 留学先での授業料支払いが不要
- 交換留学生として優遇される
- 留学で取得した単位の互換
交換留学生として留学すると、留学先の大学に授業料を支払う必要がありません。
しかし、在籍中の大学では授業料を払わなければならないため注意しましょう。
協定に基づく交換留学生は、宿舎を優先的に確保してもらえたり、留学生用のカウンセリングを受けられるといった優遇措置を受けられるかもしれません。
また、留学で取得した単位を在籍中の大学と互換してもらえることが多く、卒業に必要な単位を取得しやすいという利点もあります。
参考:早稲田大学協定校一覧
ワーキング・ホリデー制度を利用した留学
ワーキング・ホリデー制度は、主に若い人(18歳〜30歳)を対象として日本と相手国の相互理解や異文化交流を促進するための制度です。
ワーキング・ホリデー制度を利用できるのは全部の国ではなく、あくまでも日本と当制度の取り決めをした国です。
2024年6月3日時点で、オーストラリアやニュージーランド、カナダ、韓国、フランス、ドイツ、イギリスなど30の国と地域でワーキング・ホリデーの制度が適用されます。
この制度では、休暇目的の入国及び滞在中に、旅行や滞在資金をおぎなうため滞在国で働くことが認められています。
ワーキングホリデーの制度を利用することで、海外に滞在して働きつつ現地の大学で勉強することができるため、長期間の留学がしやすくなります。
観光ビザで留学する短期の留学の場合は、原則就労はできず、学生ビザで留学する場合も、就労が制限される、もしくは不可となるケースが多々あります。
しかし、ワーキング・ホリデー制度の場合はフルタイムでの就労が可能であるため、働きながら相手国のことを深く知りたい人に向いています。
現地の大学で勉強しなくとも、ワーキング・ホリデーを通じて海外に住みながら仕事をする経験は、貴重なものとなるでしょう。
ワーキング・ホリデーを利用する場合、ワーキング・ホリデー査証が発行されますが、発行条件は国や地域によって異なります。
事前に各国の在外公館(大使館や公使館)に問い合わせて確認しておきましょう。
参考:学生ビザで働くことはできるの? – FAQ – 語学留学のApplyESL.com
参考:ワーキングホリデーとは?2024年版初心者向け完全ガイド
留学のメリット

海外留学には4つのメリットがあります。
それぞれの内容について見てみましょう。
語学力がアップする
海外留学する最大のメリットは、国内で学習するよりも英語力が伸びやすいという点にあります。
日常会話が外国語となるため、否が応でも外国語に接し続けることになり、リスニングやスピーキングの経験値を一気に高めることができます。
ネイティブ独特の言い回しや言語の背景にある文化などを体感できるのは、留学ならではのメリットといえるでしょう。
一緒に時間を過ごす仲間やホストファミリーとの会話などからでも言語力が鍛えられるわけですが、留学先でも日本語ばかり使っていたり、あまり人と交流しなかったりすればせっかくの留学の効果が薄れてしまいますので、気を付けましょう。
現地に滞在中はできるだけその地域の言語で会話し、現地の人や同じく留学に来ている外国人と積極的に交流するようにしましょう。
参考:内閣府「参考データ集」
異文化体験で視野が広がる
留学は、海外の文化に触れる絶好の機会です。
アメリカでは外食時にチップを払う習慣がありますが、それを実際に経験することができます。
メキシコには「死者の日」という日本のお盆のような日があり、オフレンダという祭壇を飾って死者を迎え入れる習慣があります。
イギリスでは、クリスマスを祝う「クリスマスキャロル」を歌う伝統があり、家族と一緒にクリスマスプディングを食べるという伝統があります。
こうした文化をインターネットで検索することはできますが、留学すれば実際に体感することができるのです。
自分たちの文化にないものを体験することで、視野を広げるきっかけになるでしょう。
参考:アメリカ文化にはどんな特徴がある?日本とはどう違うの?
参考:メキシコの大切な日「死者の日」(Dia de muertos)
参考:クリスマス・プディング Christmas Pudding –
海外に友人をつくることができる
留学先で友人を作ることもできます。
留学先には現地の人以外にも多くの外国人が集まるため、彼らとコミュニケーションをとるなかで新たな友人をつくることができ、そして新たな価値観に触れることもできるでしょう。
近年は、インターネットが発達したおかげで海外の人とSNSや動画などで交流を持ちやすくなりましたが、留学して直に出会うことで、より深く密な関係性を築くことができます。
文化的背景が違う人々と交流をすることで、多様な価値観に触れつつ、いろいろな表現方法やジェスチャーなどについても知ることができたりして、自分のコミュニケーションの幅が広がることも期待できるでしょう。
もしかしたら、留学によって帰国後も関わりを持ち続けられるような友人ができるかもしれません。
海外留学したら、できるだけ多くの人と交流するのがおすすめです。
就職活動でアピールできる
海外留学は就職活動でアピールできるポイントとなります。
語学力やコミュニケーション能力をアピールしたり、自分の積極性をアピールする材料となるからです。
しかし、単に海外留学したというだけではあまり大きなプラスにならないでしょう。
海外留学に行って何を得たのか、留学で自分がどのような影響を受けたのかをはっきり説明する必要があります。
たとえば、カナダの大学に留学して語学力を磨いた結果、TOEICの点数が900点を超えるようになったり、ワーキング・ホリデーで現地企業で働くことで就労経験したりといった具体的な結果や経験があるとアピールすることができます。
あるいは、留学によって外国・外国人に関する見方が変わったなどの価値観の変化をアピールしてもよいでしょう。
「留学していれば就活で有利。
」ということはなく、留学したところで何をしたのか、何を得たのかということが重要だと肝に銘じておきましょう。
参考:留学のメリット10選!デメリットを解消し最高の留学を体験するコツ
留学のデメリット

海外留学にはさまざまなメリットがありますが、注意しなければならない点もあります。
ここからは、留学のデメリットを紹介します。
多額の留学費用が掛かる
留学には少なからず費用がかかります。

参考:内閣官房 参考データ集
2023年に内閣官房がまとめた留学に関するデータを見ると、1年未満の短期留学であれば100万円未満が54.6%、100〜200万円未満が18.5%であり、7割以上の学生の留学費用が200万円未満であったことがわかります。
しかし、長期留学となると200万円未満で収まったのは35.2%にすぎないため、より多くの資金が必要であるとわかりました。
その一方で、多額の留学費用を支出できる保護者(家庭)はあまり多くないという現実があります。

参考:内閣官房 参考データ集
留学を考えているのであれば、保護者に全て頼るのではなく自分である程度資金を用意する必要があるかもしれません。
後述してあるように奨学金などを活用することはできるかもしれませんが、一般的に留学には多額の費用が掛かりうることを理解しておきましょう。
参考:内閣官房 参考データ集
帰国後語学力を発揮する機会が少ない
留学から帰ってきた後、語学力を生かす機会に恵まれない人もいます。
留学後に日本学生支援機構が行ったアンケート調査によると、26.6%の人が語学力の維持に悩んでいると答えています。
その理由として考えられるのが、帰国後に語学力を生かす場が少ないことです。
同調査によると、23.2%の人が帰国後に語学力を生かせるチャンスがないと答えています。
語学を生かす場がなければ、せっかく身につけた語学力を維持することができなくなる可能性も高まります。
留学で培った語学力を活かしたいと思うなら、自分から積極的にそのチャンスをつかみに行く必要がありそうです。
参考:平成30年度版 海外留学経験者の追跡調査 「海外留学経験者追跡調査 2 結果の詳細(p46)海外留学経験者の追跡調査 平成30年度版
人間関係に苦労することがある
日本学生支援機構が運営する「海外留学情報サイト」によると、留学中の悩みのトップ5は以下の通りでした。
1位 | 授業についていくこと | 26.10% |
2位 | 人間関係 | 15.50% |
3位 | 予定の成果を上げること | 14.40% |
4位 | 語学習得 | 14.10% |
5位 | 実際の状況が事前情報と違った | 9.40% |
留学の学習面に関する悩みと並んで、多くの留学生が人間関係でも悩んでいることがわかります。
海外での生活は、これまで過ごしてきた環境と大きく異なるためストレスがかかります。
それに加えて、基本的には友人がいない環境に一人で飛び込むことになるため、人間関係の構築にかなり苦労すれば、かなりのストレス負荷になるかもしれません。
場合によっては、孤独になってしまいホームシックになってしまう人もいるでしょう。
参考:留学のメリット10選!デメリットを解消し最高の留学を体験するコツ
参考:留学のメリットとデメリットを経験者に聞いてみた。
就職にも有利?
参考:海外留学のメリットやデメリットとは? | 海外留学やホームステイならISA
留学するためにすべきこと

海外に留学する前に何をしたらよいのでしょうか。
ここからは、留学前にするべき3つのことを解説します。
留学の目的を明確にする
最初にするべきことは、留学の目的を明確化することです。
大学のプログラムとして留学があるから利用するというのでは、いささか動機が弱いかもしれません。
留学は、楽しむことが主体の観光と違い、現地に長期滞在することで何かを得るための活動です。
語学を身につけるのか、資格を取得するのか、何らかの学問分野を研究するのか、海外の生活習慣を体験したいのか、視野を広げたいのか、何がしたくて海外に行くか、明確に決めたほうがより充実した留学経験を得られるでしょう。
最低限の語学力を身につける
語学系の専門学校である神田外語学院は、留学に必要な英語力の目安を紹介しています。
留学のタイプ | 必要な英語力 |
---|---|
語学留学 小中高生の短期留学 ワーキング・ホリデー |
特別な基準はない |
専門学校への進学 2年制大学への進学 |
英検2級A程度以上 TOEFL iBT45以上 |
4年制大学への進学 | 英検2級A~準1級程度以上 TOEFL iBT61以上 |
そしてIELTSに関しては、交換留学ならIELTS5.5〜7.0、大学進学なら6.0〜7.0、大学院進学なら6.0〜7.5が一つの目安となります。
例えばオックスフォード大学やケンブリッジ大学、メルボルン大学、マサチューセッツ工科大学など名門大学に進学する場合はIELTS7.0が必要となります。
現地の大学や専門学校に入学する正規留学であれば、最低でも英検2級A以上の語学力が必要だとわかります。
参考:英語力0でも大丈夫?留学前に必要なリアルな英語力を一覧表で解説!
必要な予算を確保する
先ほど紹介したように、一般的に海外留学するには短期留学でも100万円〜200万円、長期留学であれば数百万円の資金が必要です。
予算が足りないようであれば、日本学生支援機構の留学用の奨学金を利用することもできます。
協定を結んだ大学どうしの交換留学(協定派遣)であれば、上記の奨学金制度を利用できると13万円または16万円の渡航支援金が支給されます。
また、滞在中には月額6万円〜10万円の奨学金が支給されます。
あるいは、各大学ごとで募集している海外留学支援の奨学金を利用することもできます。
たとえば、早稲田大学であれば25〜150万円の学内奨学金が設定されています。
詳しくは、各大学の公式サイトで確認してみてください。
「費用を抑える」という観点では、渡航期間が短いものにしたり、物価が比較的安い国への留学にしたりと工夫できますので、費用を理由に留学を断念するのはいろいろ解決案を調べてからにしましょう。
留学制度が充実している大学は?

最後に、留学制度が充実している大学を紹介します。
ここで紹介する留学の形態としては「交換留学」がメインとなりますので、その他の留学形態にも興味がある方はぜひ調べてみてください。
それでは、留学制度が充実している大学をいくつか見ていきましょう。
早稲田大学
早稲田大学の特徴は、他の大学と比較して協定校の数が多く、そして留学のプログラムも多いことです。
「期間」という観点でも、短期から中期・長期などさまざまな期間の留学パターンが用意されています。
春休みや夏休みを利用した短期留学の場合、オックスフォード大学やワシントン大学、トロント大学、ミュンヘン大学などに留学して現地の学生やその他の国からの留学生とともに留学生向けの授業を受けられます。
また、半年を超える中長期の留学であれば、現地の大学のカリキュラムにそって通常科目を履修できます。
参考:踏み出せ!留学
参考:早稲田大学 留学センター
近畿大学
近畿大学は、関西圏で最大規模の大学で留学時の単位互換の仕組みが整備されています。
近畿大学の留学は4週間程度の短期留学、半年程度の中期留学、半年から1年程度の長期留学の3種類に分けられます。
留学先でそれぞれの専攻している分野の科目を受講すると、近畿大学の科目として最大60単位まで認定してもらえます。
一般的に長期間留学すると、その間、在籍している大学は休学せざるを得ないことがあり、卒業が遅れ、就職活動も遅れてしまうこともあります。
しかし、近畿大学の単位互換の仕組みを活用すれば通常と同じように4年間で卒業できるため、就職などへの影響を避けられます。
関西外国語大学
関西外国語大学は2024年5月時点で、55の国や地域にある405の大学と協定を結び、約1,200人の学生が留学しています。
同大学の特徴は、留学奨学金が充実していることです。
留学している約1,200人のうち、授業料・住居費・食費の全てを大学が負担するフルスカラシップを受けている学生は約210人、留学先の授業料を負担するスカラシップは約490人います。
実に、留学生の半数以上が何らかのかたちで大学から資金面のサポートを受けている計算になります。
関西外国語大学の留学奨学金は、独自の給付型であり返済不要のため、返済に困ることもありません。
参考:留学奨学金|関西外大
参考:留学制度一覧 | 関西外大受験生応援サイト Envision Your Future
まとめ
今回は、海外留学に関する情報を紹介させていただきました。
海外留学に行ってみたいと思っていても、留学の内容がよくわかっていなかった人や留学のメリット・デメリットが知りたい人にとって、こちらの記事が参考になれば幸いです。
また、留学制度が充実している大学も紹介しているため、志望校を選ぶ際の参考にしていただけますと幸いです。
ここで紹介している以外の大学でも、留学制度を整えているところはあるので、
「志望している大学は留学制度どうなのかな?」
「今在籍している大学ではどんな留学制度が使えるのかな?」
と疑問に思う方は調べてみましょう。
自分の人生の可能性を広げるために、留学にいくこともぜひ検討してみましょう。