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Re受験とは?

Re受験

Re受験とは?

“Re受験”

“Re受験生”

このサイトを訪れて、初めてこの言葉を目にした人もいるかと思います。

これまでの言い方をすると、“浪人(生)”と呼ばれるものです。

“浪人(生)”という言葉を聞くと、何か悪い印象を感じてしまう方もいるのではないでしょうか。

そう感じる人がいても、おかしな話ではないと思います。

なぜなら、後ほども述べてますが、“浪人”という言葉には、「居所が定まっていない、不安定な境遇にある人」というニュアンスが、歴史的に込められているからです。

本来、“浪人(生)”とは、一度の失敗にめげないで、再度大学受験にチャレンジする、志の高い人たちであるはずです。

そのように再チャレンジする人たちに、後ろ向きの印象を与えかねない“浪人”、また“浪人生”という言葉は、もう使いません。

“浪人(生)”は、もう死語なのです。

これから私たちは、“Re受験”、“Re受験生”という言葉で、皆さんの大学受験の再チャレンジを、応援していきます。

“Re受験”/“Re受験生”の定義

高校を卒業する年以外の年で、大学受験にチャレンジすることを“Re受験”、“Re受験”する人たちを、“Re受験生”と当サイト『Re受験バイブル』では呼んでいます。

分かりやすく説明するために、これまでよく使われていた言葉を用いると、“Re受験生”は「浪人生」「仮面浪人生*」「社会人受験生*」を指します。

*仮面浪人生:一度はどこかの大学に入学し籍を置いているが、別の大学、あるいは同じ大学の別の学部・学科への入学を目標に、受験勉強を大学進学後も続ける人。

*社会人受験生:高校卒業後、または大学や大学院などを卒業後、社会人として活動する中で大学入学を目指し、受験勉強をする人。

“Re受験”/“Re受験生”の定義

“浪人生”と呼ぶようになった経緯

そもそもなぜ、高校卒業後そのまま大学に進学しないで、大学進学のために再度受験勉強をする人たちを“浪人(生)”と呼ぶようになったのでしょうか。

まず、“浪人”という言葉ですが、もともとの意味は、

1 古代、本籍地を離れ、他国を流浪している者。浮浪人。
2 (「牢人」とも書く)中世・近世、主家を自ら去ったり、あるいは失ったりした武士。
(出典:デジタル大辞泉)

のことです。

意訳すると、自分の居所が定まっておらず、不安定な状況にある人々のことを、“浪人”と言っていたのです。

高校を卒業したのち、大学に進学できず、在籍するところが定まっていない人たちを“浪人生”と呼ぶのも、“浪人”という言葉のもともとの意味が転じたものだと分かります。

それでは、いつごろから、高校卒業後大学にまだ進学せず、受験勉強を続ける人々を“浪人(生)”という言葉で呼ぶようになったのでしょうか。

それは大正時代にまでさかのぼります。その当時は、大学の数は多くなく、そして大学に進学できる資格を持てる人も少なかったのですが、大学進学の資格を持った人は無試験で大学に進学することができました。

ちなみに、大学進学の資格を持てたのは、旧制高等学校の卒業生でした。

しかしその後、旧制高等学校の数が増加したにもかかわらず、大学の定員数はそこまで変わらなかったため、大学進学資格を有しているのに大学に進学できない人たちが出てきました。

そうした人たちのことを、「白線浪人*」と呼び始めたのが、入学試験に失敗し大学進学できないでいる人たちを、「浪人生」と呼ぶようになったきっかけです。

*白線浪人:当時の旧制高等学校の制服には帽子(制帽)が含まれていたのですが、その帽子には白いテープが巻かれていました。

ポジティブな言葉に

大学受験に再チャレンジする人たちを“浪人(生)”と呼ぶようになった背景について簡単に見ましたが、“浪人(生)”という言葉にネガティブな印象を持つ人も少なくないのではないでしょうか。

実際、すでに述べたように、“浪人”には「居所が定まっていない、不安定な境遇にある人」というニュアンスが込められています。

そのため、再度大学受験にチャレンジする人を“浪人(生)”と呼んでしまっては、「在籍するところがない、宙に浮いた状態」が強調されてしまいます。

しかしそれは、大学受験に再びチャレンジする人たちの持つひとつの要素を、しかもネガティブに切り取った表現だと考えられます。

『Re受験バイブル』の「Re受験に必要なマインドセット」のページで、

“Glass half full” / “Glass half empty”

というのを紹介しています。そこで詳しく説明しているので、ぜひご覧ください!

“Glass half full” / “Glass half empty”

というのは、コップのちょうど半分のところまで水が入っているという事実を見たときに、

「水が半分もある」

と捉える人もいれば、

「水が半分しかない」

と捉える人もいるということです。

言い換えると、事実は同じでも、それをポジティブに捉えることもできるし、ネガティブに捉えることもできるわけです。

また、次の言葉を聞いてどう思いますか?

「変わっている」と「ユニーク」

「臆病」と「慎重」

「問題」と「課題」

「欠点」と「改善点」

人によって感じ方は違うかもしれませんが、一般的には、最初のワードがネガティブで、後のワードがポジティブに聞こえると思います。

そしてペアとなっているワードは、本質的にはほとんど似た内容を指しています。

同じ物事でも、ポジティブな側面を見るか、ネガティブな側面を見るかで、使う言葉が異なります

そして面白いことに、ポジティブな言葉を使うか、ネガティブな言葉を使うかで、同じ物事を見たときにどう捉えるか、どこにフォーカスするのかも変わります。

捉え方が変われば、考え方が変わり、行動が変わり、そして、結果が変わります。

そのため、ポジティブな面を見ること、ポジティブに捉えることが重要なのです。

“浪人(生)”という言葉は、たかが言葉なのですが、その言葉の持つネガティブな印象は、少なからず人々の心に影響し、考え方に影響し、行動に影響します。

日本社会は、失敗が許されず、何度もチャレンジするということが、特に難しい社会であると言われることがあります。

「再度大学受験にチャレンジする人々」を指す“浪人(生)”という言葉、そしてそうした人たちを“浪人(生)”と呼ぶ考え方や習慣も、少なからず影響しているのではないかと思います。

ポジティブな言葉の方が、ネガティブな言葉よりも人々によい影響を与え、人々のパフォーマンスを向上させたりするというようなことは、脳科学や心理学などの学問ですでに言われており、そのことを実証する実験や研究もたくさんあります。

そうであるならば、“浪人(生)”という言葉が現在のように使われている経緯は紹介しましたが、そのようなネガティブな言葉を使い続けないで、ポジティブな言葉を新たに使っていく方が、ご自身の輝かしいキャリア/人生のためにこれから再度大学受験に挑戦する人たち、そしてひいては、日本社会にとって、よい影響があるのではないかと思うのです。

そこで、挫折をもろともせず大学受験に再チャレンジするという要素を切り取り、“Re受験”、そして、それに取り組む人たちを“Re受験生”と呼ぶことにしました。

ポジティブな言葉に

まとめ

以上、“浪人(生)”という言葉が使われるようになった背景を見ながら、“Re受験”/“Re受験生”という言葉の意味、その言葉に込めた想いについてお話しました。

このページでも繰り返し言っていることですが、自分の夢や、目標を目指して、チャレンジをし続けることは、とても素晴らしいことです。

このサイトを訪れていただいている人の中には、挫折を味わっている人もいることと思います。

人生を歩んでいれば、よいことばかりが起こるわけでもなく、ときには転んでしまうこともあります。

Falling down is an accident. Staying down is a choice.

という言葉があります。

「転んでしまうのは思わぬ出来事。転んだままでいるのは、自分の選んでいることだよ。」

という意味です。

もし、一回の受験でうまくいかなくても、前に向かって引き続きチャレンジすれば、その姿勢が素晴らしいのです。

そして最終的に、望ましい結果を出すことができれば、「終わりよければすべて良し」となるわけです。

もっと言えば、受験で思わしくない結果だったとしても、それを糧にして、大学や社会に出た後頑張って、前向きに進み成長し続ければ、充実した豊かな人生になると思います。

そのためにも、“浪人(生)”というネガティブな印象を持った言葉ではなく、“Re受験(生)”というポジティブな言葉を広げて行きたいと思います。

当サイト『Re受験バイブル』では、Re受験生の皆さんを、いろいろな方面からサポートできる情報を発信してまいります。

皆さんのRe受験を、応援します!

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