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Re受験のメリット/デメリット

Re受験

自分がどうしたいか

「Re受験した方がいいのかな?」

「自分ってRe受験に向いているのかな?」

そのような疑問を持っている人も多いでしょう。

しかし、そうした疑問に対する正解は、ありません

また、このページで紹介しているRe受験のメリット/デメリットを知って、

「Re受験したいけど、デメリットがあるならやめておこうかな。。」

みたいに思う人もいるかもしれません。

しかし、そう判断するのは待ってください。

メリット/デメリットというのは、「絶対に」とまでは言いませんが、判断や行動の決め手にするべきではないと思います。

そうではなくて、「自分が○○したい!」というゴールがあって、それに向かって行動するときに、考慮しないといけないのがメリットとデメリットだと思います。

メリット/デメリットで自分がどうするか決めるのではなく、

「自分がどうしたいか」

を先に考えるのです。

人生は選択の連続です。

そして皆さんが出会う選択肢には、必ずと言ってもよいほど、メリットとデメリットの両面があります。

そして“正解”である選択肢は、ありません。

皆さんができることは、選んだ道を正解にすることであり、選んだ道で全力を尽くし、デメリットを凌駕するよい結果や経験を得て、成長し、次につないでいくことなのです。

このページをご覧になっている人のなかには、

「Re受験しようかな?どうしようかな?」

と悩んでいる人もいると思いますが、メリットとデメリットから決断するのではなく、

「自分が将来何をしたいか?」

「どんな人生にしたいか?」

をまず考え、そしてそのために「Re受験すべきかどうか」と考えてみてください。

そして進む道を決めたあとに、

Re受験するなら、Re受験のデメリットを上回る成果を得られるよう努力し、

Re受験しないなら、Re受験のメリットを上回る成果を得られるよう努力するようにしましょう。

また、メリット/デメリットの捉え方、それに対する考え方は、今後の人生でも活かせると思いますので、この機会にぜひおさえてください!

それでは、Re受験のメリット/デメリットを見ていきましょう。

Re受験のメリット

まず、Re受験することのメリットを見てみましょう。

第一志望の大学に行ける可能性がある

まず、言うまでもないかもしれませんが、Re受験することで、自分が本当に行きたい第一志望の大学(学部・学科)に行ける可能性があります。

まだ現役での受験を経験していない人は別ですが、このページをご覧になられている人のなかには、現役での受験で思わしくない結果だった人も多いと思います。

もちろん、行った先の大学で前向きに頑張っていれば、その先の人生は切り拓くことができますが、

「第一志望の大学にやっぱ行きたかったな~」

と後から思うようなこともあるのではないでしょうか。

また、自分が学びたい内容や研究したい内容が決まっていた場合、一部の大学、あるいはたった一つの大学でしか、その内容を学べなかったり、研究できなかったりします。

自分のこれから先の人生を考えてみて、

「第一志望の大学でなくても問題ないや!」

というのであればよいのですが、

「第一志望の大学に行きたいな。」

という思いがあるのでしたら、Re受験するとその望みが叶う可能性があります。

第一志望の大学に行ける可能性がある

現役時よりも、より高学歴の大学に行ける可能性がある

第一志望の大学に行ける可能性があることは、先ほどお話しましたが、さらには、現役受験では目指せなかったような、より高学歴の大学、言い換えると、合格することが難しいといわれている大学に行ける可能性があります。

Re受験をするとなると、約1年間、勉強に力を注ぐことができます。

そのため、現役の時よりも大幅な学力アップが期待できるのです。

今現在の偏差値や学力に、引っ張られないでください。

学力は、勉強方法を工夫することで、よい教材や講師にめぐり合うことで、そして努力することで、大きく変わりうるのです。

よりレベルの高い大学に行けるというのは、皆さんが思っている以上のメリットがあるかもしれません。

もちろん、

「高学歴の大学に通っているから、この人は素晴らしいんだ。」

などということはありませんが、実際社会では、学歴を重視している場面を見かけることがあります。

企業によっては、「高学歴の大学の出身者でないと、採用をしない」というところもあるので、高学歴の大学に行けるとこれからの人生の可能性が広がることは間違いないです。

そして、高学歴の大学に行けると、その大学に同じく合格した人たちと友人になることができ、さらなる刺激を得ることができます。

また高学歴の大学であればあるほど、大学の施設や設備が充実しているため、よりいろいろなことに取り組むことができます。

現役受験のときの良し悪しにかかわらず、Re受験してもう一度受験勉強を頑張り、より高学歴の大学を目指すというのは、検討してもよいと思います。

将来について考える時間が得られる

高校のときは、部活や授業があったり、学校行事があったりしましたが、Re受験するとそういったものがなくなります。
(塾や予備校に通えば授業はあるかもしれませんが。)

そうなると、Re受験生は自由に使える時間が多くなるわけですので、自分の将来についてじっくり考えることができます。

大学受験の出願のタイミングで、志望する学部や学科まで選ばないといけない大学が多いですが、この出願のタイミングで、

「自分は絶対にこの学部にいって○○の勉強がしたいんだ!」

と決心できている人は、果たしてどれくらいいるのでしょうか。

現役受験のときには、家や学校、塾にいた周りの人たちの影響を大きく受けて、“なんとなく”で志望校、志望学部・学科を選ぶ人も多いのではないでしょうか。

“なんとなく”で志望校を選んでその大学に行くと、“なんとなく”で講義を受け勉強し、“なんとなく”で大学生活を送り、“なんとなく”で社会に出ていきます。

そうした人生を否定はしませんが、やはり充実したものにはしにくいです。

そこで、

「自分が将来なにをしたいか?」

「自分の人生はどんなものにしたいか?」

しっかり考える必要があります。

それによって、志望校が変わってくるのです。

もちろん、大学に行ったり、社会に出たりすると、もっとたくさんの経験を積んで、違った価値観を持った人たちにたくさん出会って、そうしたなかで、自分のやりたいことや、「自分の人生こうしたい!」という考えは変わっていきます。

「大学受験のタイミングで将来について考えても、わからないしな。」

と思うかもしれませんが、だからといって“なんとなく”で志望校を選ぶよりは、

例えば、

「これからの可能性が一番広がりそうな大学に行こう!」

と考えてみた方が、目標意識が持ててモチベーションにもなりますし、大学に入ったあともその目標を持って、充実した生活が送りやすくなるのです。

当サイト『Re受験バイブル』の「Re受験生の志望校の決め方」のページでも、ゴールや目標設定について書いているので、ぜひご覧ください。

これまで“なんとなく”でしか志望校を考えてこなかったとしたら、Re受験期間にはじっくりと自分の将来や人生について考える時間があるので、志望校や志望学部についても、もう一度考え直すことができます。

将来について考える時間が得られる

人として成長できる

あまりピンとこないという人もいるかもしれませんが、Re受験とは、人として大きく成長できるチャンスです。

受験勉強に集中していると忘れがちですが、もし第一志望の大学に合格できたとしても、それはゴールではありません

そして、大学で勉強も頑張り、アルバイトやインターンシップなどの仕事も頑張り、入りたかった会社に就職できても、それはゴールではありません。

また、

第一志望の大学に合格できなかったとしても、それは失敗ではありません

人生は、死ぬまでずっと続いていきます。

一回成功したとしても、そのあと怠けてしまい、次に失敗したとしたら、喜べるものではないでしょう。

一方、一回失敗したとしても、その後頑張り次に成功できたら、喜べると思います。しかし、成功したからといって慢心していると、また失敗してしまうかもしれませんが。

となると、皆さんが貯めていけるのは、成功でも失敗でもなく、“成長”なのです

もし仮に、現役時に志望校に合格できなくてRe受験するとしても、のちのちの人生で、

「今の自分があるのは、Re受験したからです!」

と胸を張って言えていたら、よいのではないでしょうか。

そうしたものすごい成長をできるかもしれないのが、Re受験なのです。

Re受験を乗り越えるにはさまざまな能力を磨く必要があります。

例えば、精神力。

デメリットで触れていますが、一般的には、Re受験は精神的にそう簡単なものではないです。

ということは、Re受験を乗り越えられたとしたら、それ相応の精神力がついていることになります。

当サイト「Re受験に必要なマインドセット」のページでお伝えしているような、マインドセット、考え方も身に付けることができれば、それは人生通じて活かすことができます。

また、Re受験生には、普通の高校生、普通の大学生が求められる以上の自己管理能力が必要です。

生活リズムやスケジュールも自分で決めることになりますし、勉強する内容、勉強する時間も自分で決めます。

多少の息抜きはした方がよいですが、勉強以外のことをして遊びたいという誘惑にも、打ち克っていかないといけません。

Re受験を通じて、人生通じて必要となる能力を磨くことができるのです。

Re受験とは、約1年間を通じて、自分の行きたい大学に合格できるよう、再チャレンジすることです。

1年間目標に向かって頑張る経験は、かけがえのないものです。

しかも、Re受験にチャレンジし、乗り越えた経験は、今後の人生でも起こりうる逆境に立ち向かう際の、大きな自信になるはずです。

Re受験を乗り越えた暁には、人生で必要な経験と成長が手に入っている。

そうした可能性もあるのが、Re受験をするメリットといえます。

Re受験のデメリット

それでは続いて、Re受験のデメリットを見ていきましょう。

冒頭でも言いましたが、

「デメリットもあるならやめようかな。。」

と考えるのではなく、

もしRe受験にチャレンジしたいなら、

「どうすればデメリットを乗り越えられるかな?」

「どうすればデメリット以上の成果を手に入れらるかな?」

と考えてみてください。

それでは見ていきましょう!

学力が伸びない可能性もある

まず、Re受験したからといって、学力が必ず伸びるというわけではありません。

「Re受験すれば、学力も上がるし、もっといい大学行けるっしょ。」

と、なめてかかると危険です。

Re受験したとしても、望んでいた通りの結果が得られないかもしれないのは、デメリットといえるでしょう。

しかし、Re受験すれば、勉強に注げる時間は確実に増えます。

Re受験して学力が上がる人、上がらない人が最初から決まっているわけではありません。

学力が上がるか上がらないかは、その人がRe受験期をどう過ごすか次第です。

そのため、

「学力が上がらないかもしれないなら、Re受験やめとこうかな。」

と考えるのは微妙だと思います。

ただし、Re受験したからといって学力が伸びるわけではないので、勘違いを防ぐために、デメリットとして挙げておきます。

学力が伸びない可能性もある

費用がかかる

これは人にもよるのですが、塾や予備校を活用してRe受験にチャレンジする人も多いと思います。

そうなると、一般的には100万円前後の費用がかかるといわれています。

それに大学の受験料もかかりますし、教材費や交通費などの費用もかかってきます。

大学に通いながらRe受験をする場合は、通っている大学の授業料も払わないといけません。

また、Re受験をすると、同期よりも社会に出るタイミングが遅れてしまいます。

ということは、「就職して稼げる金額がその期間分減ってしまう」と考えることもできてしまいます。

ただし、

お金は将来取り返すことができるけれど、時間や経験は取り返すことが難しい

ということは、お伝えしておきます。

Re受験をするかしないか考えている人は、費用がかかってしまうことを考慮しましょう。

Re受験にチャレンジする人は、この費用のデメリットを挽回するくらいの結果を出すために、頑張りましょう!

精神的に辛い

これも一般的な話ですが、Re受験は精神的に辛いと感じる人が多いです。

「志望校に受からなきゃ。。」

というプレッシャーを抱えつつ、学力が伸び悩む時期が続いたりします。

また、これまで一緒に仲良くしていた同期の友人が、先に大学生活を謳歌しているのを見ると、孤独感を抱いてしまう人もいると思います。

Re受験では、勉強だけでなく、メンタル的な負担も敵になってきます。

一方、これからの人生でも、精神的に負担を抱えやすい状況は起こりえます。

そして、メンタルは考え方や適度な息抜きなどで、ケアしたり、コントロールしたりできます

そのトレーニングをするよい機会と、Re受験を捉えることができるでしょう。

一般論として、Re受験は精神的に辛いと感じる人が多いということを、デメリットとしておさえておいてください。

同期から遅れる

Re受験を1回すると、1年、2回すると、2年というように、Re受験をした分同期から遅れてしまいます。

先ほども触れたように、Re受験をすると就職が遅れてしまうため、生涯稼げるはずの金額が減ってしまう可能性があります。

また、1年という期間があれば、いろいろなことにチャレンジでき、いろいろな経験ができ、いろいろな価値観を養うことができます。

1年間で人生の可能性は、大きく変わるかもしれないのです。

その1年をRe受験に費やすということは、

大学で得られるかもしれないチャンスを1年先送りにしてしまう

とも捉えられます。

2年や3年ともなれば、なおさらです。

「遅れるだけで、待てばいいんでしょ?」

と思われるかもしれませんが、チャンスというものはずっとそこにあるわけではありません

ギリシャ神話に、「カイロス」という神様がいます。

この神様は、「チャンス」「機会」を神格化したものだといわれており、前髪しかなく、後頭部がはげているという特徴を持っています。

この姿から、「チャンスの神は前髪しかない」ということわざが生まれました。

「チャンスは、やってきたそのタイミングでとらえないと、後からでは取り返せない」

という意味です。

しかし、“Re受験”に挑戦すること自体も経験になります。

Re受験で進学できた大学では、Re受験せずに現役で合格した大学にそのまま行っていたとしたら得られなかった経験が、できるかもしれません。

一般論として、Re受験をすることで、同期よりライフステージに遅れを取るというのを、デメリットとして挙げておきます。

同期から遅れる

就職活動への影響

最後に、Re受験することによる、就職活動への影響を見てみましょう。

なかには起業したりする人もいるかもしれませんが、多くの人は大学卒業後、企業に就職して働くことになると思います。

そこで、

「Re受験したら就職活動に不利なのかな?」

と疑問に思う人もいるでしょう。

結論から言うと、Re受験すること自体が、就職に悪い影響をもたらすことはないでしょう。

Re受験に挫折してしまったり、現役で大学進学しなかったことに対して、要らぬ後ろめたさのようなものを持っていたり、不必要な劣等感を抱いてしまっていたりすると、不利になるかもしれませんが、それはRe受験するしないに関係ない問題です。

むしろ、今の世の中では、就職活動に影響があるとすれば、最終学歴かもしれません。

(もちろん、学歴の影響も会社によって異なりますし、大きくは影響しないかもしれませんが。)

したがって、

「Re受験することで就職活動に悪い影響があるんじゃないか?」

という心配はしなくてよいでしょう。

まとめ

以上、Re受験のメリットとデメリットを見てきました。

冒頭でもお伝えしたように、

「メリットがあるならRe受験をしよう!」

「デメリットがあるから、Re受験はやめとこうかな。。」

というようには、考えないようにおすすめします。

「自分がこの先の人生をどういうものにしていきたいか。」

このことを先に考えて、その上でRe受験のメリット/デメリットを考慮して、自分の行きたい道に進んでいただけたらなと思います。

とはいっても、どの道に行けばよいか決めるのは難しいでしょう。

お伝えしているように、“正解”はなく、どうするか決めるだけです。

決心がつかないなら、次の質問をしてみてください。

「どうすれば後悔しないか?」

です。

そして、

「やらなければ後悔するな。」

というのがあれば、チャレンジするとよいと思います。

道を決めたら、

「もうできることはやったし、悔いはない!」

と言えるまで、全力を注ぎましょう。

この考え方、生き方は、Re受験を超えて、人生でも活きてくるはずです。

皆さんのRe受験、人生を応援しています!

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