勉強も大切だが…
Re受験に挑むと決心したら、約1年、“勉強”と向き合うことになります。
「Re受験生ってどれくらい勉強するの?」
「どう勉強していけばいいんだ?」
「予備校通った方がいいのかな?それとも通わなくても合格できるかな?」
Re受験中の勉強について、さまざまな疑問が湧いてくることでしょう。
しかし、Re受験の勉強についてお話していく前に、あえて、勉強以外のことの大切さについて触れさせてください。
繰り返し言いますが、Re受験は基本的には約1年間に及ぶ長期戦となります。
1週間の短期決戦ではなく、“1年”です。
そのような長い戦いを、乗り越えなくてはいけません。
「勉強しなきゃ!勉強しなきゃ!」
と焦る気持ちも分かりますが、気持ちを切り替える息抜きも重要ですし、睡眠や運動などの健康管理も大切になってきます。
勉強はもちろん重要なのですが、それだけに意識を向けすぎて生活全体のバランスが取れなくなり、結果的に勉強もはかどらないという事態になっては本末転倒なのです。
なお、こちらのサイト『Re受験バイブル』では、“勉強”はもちろんのこと、“勉強以外”の大事なことにも触れ、Re受験生をさまざまな方面からサポートできる情報を発信していますので、ぜひ活用してください!
再度強調しますが、Re受験も、そして人生も、全体のバランスを取ることがとても大切なので、
「自分は勉強に関する情報だけゲットできればいいんだよ。」
という人もいるとは思いますが、一度軽くでもよいので、Re受験における“勉強以外”に重要なことについて、確認してみてください。
勉強だけに囚われすぎないことの大切さを念押しさせていただいたうえで、Re受験生の勉強について見ていきましょう。
このページでは、Re受験生の勉強時間や、勉強のポイントなど、Re受験の勉強に関する大枠情報についてまとめました!
Re受験生の勉強時間
まず、Re受験生の1日の勉強時間の目安とスケジュールを見てみましょう。
ここで紹介する勉強時間や、1日のスケジュールはあくまでも参考例です。
「Re受験するとしたら、1日は一体どんな感じになるんだ?」
と疑問を持っている人もいると思います。
人は全く分からないものに対して不安を覚えるものです。そこで、漠然とでもよいのでイメージができると、突然不安が解消されることがあります。
Re受験生の勉強時間に関して、ざっくりとしたイメージがつかめるように、あくまでも一般論として下記の情報を把握しておいてください。
では、Re受験生の1日の勉強時間の目安ですが、それは
10時間
となります。
繰り返し言いますが、これはあくまでも目安です。インターネットで調べてみると、「Re受験生の平均勉強時間は4~6時間」という情報もありますし、「最低でも8時間は勉強すべき」という情報もありますが、できることならより多くの時間勉強するように努めてください。
また、もう一つの参考情報として、現役高校生の1日の勉強時間はだいたい7時間くらい(授業時間5時間+自習時間2時間)です。
1日10時間勉強する際の、1日のスケジュール例はこちらになります。
7:00~9:00 | 起床、身支度 |
---|---|
9:00~12:00 | 勉強 |
12:00~13:00 | 昼食、休憩 |
13:00~18:00 | 勉強 |
18:00~20:00 | 夕食、休憩 |
20:00~22:00 | 勉強 |
22:00~24:00 | 休憩、就寝準備 |
24:00~ | 就寝 |
このスケジュールも一例に過ぎませんので、ご自身の生活スタイルに合わせてカスタマイズしてください。
大まかなスケジュールなので、「勉強」という時間帯でも小休憩は入るでしょうし、逆に移動時間や休憩中でも、例えば簡単な暗記ごとなど勉強することもあるでしょう。
Re受験生の1日のイメージとして、参考にしてください。
また、年間を通じて1日の勉強時間が増減することもあるでしょう。受験が近づいてくると勉強時間は多くなりますし、受験がまだ先のことである春ごろは、勉強時間が比較的少なくなるかもしれません。
短いスパンで見てみても、「昨日は6時間しか勉強しなかったけど今日は10時間勉強した。明日は12時間勉強しよう。」なんてこともあります。
勉強時間、スケジュールは、だいたいの目安や基準をもちながら、状況に応じて変更できる柔軟さを持つよう心がけましょう。
再三述べますが、これはあくまでも目安の勉強時間です。
本人の学力次第では、1日12時間以上勉強しないといけない可能性もありますし、逆に1日6時間勉強するだけでよい人もいます。
大事なことは、今の自分の学力を正確に認識し、何が足りていないのか明らかにして、一つひとつそれをつぶしていくことです。
「目安の勉強時間が10時間だから、私も10時間勉強しよう。」
「現役高校生が7時間勉強しているんだったら、それよりも多く8時間勉強しよう。」
と考える人もいるかもしれませんが、他人は一切関係ありません。
“自分が”Re受験で成功するためには何を勉強しないといけないのかを把握し、それを学習し習得することに意識を向けましょう。
決して、勉強時間をこなすことを目的にしてはいけませんので、その点を理解しておいてください。
一方、確かに、こなした勉強時間が自信につながり、そのため模試や受験で高いパフォーマンスを発揮できることはあるので、それを目的に長い勉強時間をこなすことはよいかもしれません。
ただし、本番で点数を取れなければ元も子もないので、勉強の質を高めることを最低限重視してください。

Re受験生の勉強のポイント
それでは、Re受験生の勉強に関するポイントをいくつかご紹介します。
なかにはRe受験生でなくとも、勉強をしている人にとって重要なポイントはありますが、Re受験生が特におさえるべきポイントを強調したかたちで紹介します。
基礎をおさえる
「基礎をおさえろ」
と言われても、
「そんなの当たり前なことじゃん!」
と思った方もいるかもしれません。正直、「聞き飽きた」という方もいるでしょう。
しかし、もし成績が伸び悩んでいるとしたら、基礎にこそ問題があるかもしれないのです。
そして一概には言えませんが、一度受験を経験したRe受験生だからこそ、
「基礎はできてんだけどな。。」
と過信して基礎の勉強をおろそかにしやすいのです。
根や幹がしっかりしていない木によい実がならないように、基礎ができていないと応用問題を解いたり、過去問を演習したりしても身にはなりません。
勉強している最中、
「あ、これは基礎だから大丈夫大丈夫」
と、軽く飛ばしてしまいがちですが、
「これ基礎だけど、ちゃんと理解しているかな?」
という慎重な(神経質とは違います)態度で勉強に臨み、基礎の理解度の確認をしてください。そして一度確認してできていたとしても、時間がたつと抜けてしまうこともあるので、定期的に確認するようにしましょう。
よい土台の上にしか頑丈な家が建たないように、基礎は命です。しつこいくらい、基礎が理解できているか確認するようにしましょう。
過去問や応用問題も早いうちから取り掛かる
過去問や応用問題は、基礎の習熟度が100%でなかったとしても、早いうちに取り掛かることをおすすめします。
「えっ、基礎ができていなかったら応用問題解いても身にならないって言ってなかった?」
と思う人もいるでしょう。
確かに、基礎ができていなければ、どれだけ応用問題や過去問を解いても成績の伸びに限界はあります。
しかし、基礎固めと並行して応用問題や過去問を解くことで、基礎の内容がどのような形で問題として問われてくるのかもわかりますし、基礎の内容をどう活かせるようになっておかないといけないのかもわかります。どれくらいの深さで理解しておかないといけないのかも把握できます。
どのレベルまで学力を上げないといけないのかの、いわゆるゴール地点も、過去問を解くことで把握できます。受験が近づいて初めて過去問を解き、「全然学力が足りていない!」と気づいても手遅れです。現在の学力と最終的に必要となる学力の差を見て取るために、早めから過去問を解くことは重要なのです。
また、意外と知られていない事実かもしれませんが、人間の脳には「重要と思わない情報をすぐに忘却する」というメカニズムがあります。応用問題や過去問を解くことで、基礎に限らず覚えなくてはならない内容を、
「これ試験で聞かれるから重要なんだ!」
と脳に認識させることで、暗記効率があがるという効果も期待できるのです。
ご存知の方も多いと思いますが、試験問題は大学それぞれに特色があります。出題傾向や出題形式を把握するためにも、早いうちから過去問演習には取り掛かり、できれば、世に出回っている志望大学の過去問は、全て解くようにしましょう。
数をこなせばこなすほど、出題されている問題の共通点に気づくことができ、「この内容がこんな形で出題されそう」と、勉強する際の要領がつかめたりします。
ちなみにですが、過去問を解いて、問題を解ける/解けないで一喜一憂する人がいますが、落ち込んでいる時間がもったいないです。解答・解説を読み込み、理解が足りていないところを見つけてすぐに克服するというように、考えを切り替えましょう。
「解答・解説をどの程度理解すればいいのか?」ということに対する一つの目安ですが、解答・解説をまず100%理解できる状態にしておくのはもちろん、さらに
「初見でもこの問題を解けるにはどうすればいいだろう?」
「どのように考えるようにしたら、解答例と同じ答えを出せるだろう?」
と自問自答し、突き詰めるとよいと思います。
過去問、応用問題を解くことのメリットをいくつか紹介しましたが、基礎固めと並行して取り組みましょう。

塾、予備校の検討
塾や予備校に通いながらRe受験をすることを検討している人も多いと思います。
特に大手の塾や予備校では、Re受験生向けの洗練されたカリキュラムが準備されていたり、これまで培ってきた受験ノウハウが蓄積されていたり、受験に関する情報を入手しやすかったりと、さまざまなメリットが得られます。
他にも、受験に精通したスタッフの人にいつでも気軽に相談しやすかったり、自習スペースなど勉強がはかどる設備が完備されていたり、Re受験生にとって心強い環境が整っています。
同じくRe受験を頑張っている、Re受験仲間に出会えることも、刺激になったり、辛いときにはお互いに励ましあえたりと、モチベーションの維持につながります。同じ目標に向かって進むわけなので、強い絆が生まれ、Re受験を終えても関係性が続くような、一生の財産になるような人に出会えることも珍しくありません。
一方、高い費用がかかってしまうことも事実です。また、どうしても人と関わる機会が増えるので、人間関係から余計なストレスを抱えてしまうリスクもあります。「いざ通ってみたけど、授業とか建物環境とかが自分には合わないな」ということもありえます。
塾や予備校に通わずして、Re受験に成功する人もなかにはいます。「塾や予備校に通わずにRe受験に成功できる確率は低い」という情報もインターネット上にちらほらありますが、実際に成功した人の情報もあるので、偏った情報だけを鵜吞みにしないように注意しましょう。
さらに、インターネットで学べるオンライン講座や、通信教育を提供しているサービスも普及してきているので、塾や予備校に通わずともRe受験に成功しやすい環境ができてきています。
そうしたサービスを利用すれば、比較的安価に済ますこともできますし、普段の移動の必要もなかったり、人間関係でトラブルを抱える懸念もなく、余計なストレスはかかりにくいかもしれません。
ただし、より自己管理能力が求められたり、孤独感を感じやすかったり、受験に必要な情報を自分で収集する必要が出てきたりと、これまた一長一短です。サポートが受けられる通信教育を利用すれば話は別かもしれませんが、基本的に、他人からフィードバックやアドバイスをもらいづらい環境にいるのも、不利な点でしょう。
自分の特性やそれぞれのメリット/デメリットを考慮して、塾や予備校に通うのか、自宅から通信教育を受けるのか、そうしたものを利用せずに自力で挑むのか、よく検討してください。
勉強には、使えるものを駆使する
Re受験生に限らないですが、勉強に際して見落とされがちなポイントを紹介します。
それは、いわゆる教科書や参考書以外にも、勉強に役立つツールはたくさんあるということです。
勉強に役立つ情報を探そうとすると、教科書や参考書を読むことしか頭に浮かばないという人はいることでしょう。
少し視野を広げれば、インターネット上でも学校の勉強内容を分かりやすく解説してくれているウェブサイトはたくさんあります。各種SNSで、勉強、受験に役立つ情報を発信している人もいます。
今ではYouTubeなどの動画コンテンツでも、受験に必要な勉強内容について分かりやすく解説しているものもたくさんあります。勉強に関連したスマホのアプリも登場しています。
また、こうしたもののなかには、エンターテインメント性を重視したものが多いのも特長です。
情報の真偽を見定める必要は出てきますが、日ごろの勉強にうんざりしているような状態でしたら、このような参考書や教科書以外のツールは大いに役立つと思います。


模試を受ける
Re受験生は積極的に模試を受けるようにしましょう。
まず、模試を受けることで自分のその時点での学力を客観的に把握することができます。苦手分野も、志望大学に必要な学力と現状との差も視覚化でき、学習計画の細やかな修正ができます。
また、模試を一つの目標として、勉強にある意味での締め切り期限を設けることができます。
「今月末の模試までに基礎は完璧にしておくぞ」
といった具合に、模試が勉強にメリハリをつける手段にもなり、モチベーションを生み出してくれます。
そしてもう一つ重要なことが、模試は入試の予行演習になるということです。本番には、模試とは違う独特の緊張感が漂うかもしれませんが、その緊張をなるべく減らすために、模試を「これが本番だ」と強くイメージして取り組むとよいでしょう。
模試でよい成績が出なかったとしても、それは改善点が明らかになっただけなので、落ち込むことなく、次にはどう向上させることができるか、前向きに修正していくようにしましょう。
まとめ
以上、Re受験生の目安の勉強時間や1日のスケジュール、勉強におけるいくつかのポイントを見てきました。
“自分”というものとしっかり向き合うことが大切です。
「周りの人は8時間勉強しているから、自分もそれくらいかな?」
「周りが過去問解きだしているから、自分もそろそろ始めよう。」
他の人がどう勉強しているのかを参考にするのは大切ですが、あくまでもそれは、自分の現状や自分の特徴を把握したうえです。
周りの人の影響を受けて大きく振り回されないように、このページの情報を参考にしつつ、自分の特性や状況にあった勉強方法を検討していってください。
また、冒頭に述べたことですが、将来仕事をしながらも、家庭や余暇、自身の健康のバランスを取らなくてはいけないのと同じことで、Re受験生の皆さんも、勉強以外のことにも気を遣いながら、生活全体でバランスを取っていくことが必要です。
『Re受験バイブル』の他のページも参考にしていただきながら、Re受験を成功させられるよう、頑張ってください!