RE受験バイブル

Top

Re受験生の一人暮らし

Re受験

一人暮らしをしながらRe受験に成功する人もいる

「Re受験期に、一人暮らしをしながら受験勉強をすることはありなのかな?」

そのように疑問に思われる方も少なからずいるのではないでしょうか。

予備校に通っているが家からは遠く、予備校の近くで一人暮らしすることを検討している人もいるでしょうし、そもそも予備校などがない辺鄙な田舎に住んでおり、都心に住んで予備校に通いたいという人もいるでしょう。

もしくは、受験勉強に集中できるような環境が家庭にはなく、いっそのこと一人暮らしした方が、受験に適した環境になるのではないか、と考えている人もいるかもしれません。

受験勉強もしながら一人で暮らすというのは、比較的大変なものです。実際、インターネット上で調べてみると、Re受験期には一人暮らしを勧めないという内容の情報が、たくさん出てきます。

一方、一人暮らしをしながら、Re受験で第一志望の大学に合格する人がいることも事実です。

Re受験期に一人暮らしをすることにも、メリット/デメリットの両面がありますので、それらを参考にしていただければと思います。

家庭の環境や住んでいる場所などは、人それぞれ異なるかと思いますので、ご自身のおかれている状況などにも鑑みたうえで、一人暮らしを検討してみてください。

一人暮らしのメリット

まず、Re受験期に一人暮らしをすることのメリットを見ていきましょう。

勉強に集中できる

一人暮らしをすることで、自分のスケジュールをより思い通りに組み立てることができ、勉強に集中しやすくなることは事実です。

家庭の環境によりますが、家族と暮らしていると、家族との用事や家事の手伝いなどで、当初立てていたスケジュールが狂うようなこともあるかもしれません。

しかし一人暮らしをすると、そうしたイレギュラーな出来事が減り、自分の時間をよりコントロールしやすくなります。

また、家族からRe受験生への配慮や気遣いが生まれるわけですが、その配慮や気遣いにRe受験生の方も気を遣いだして、双方にとって精神的な負担が生まれることもありえます。そうした負担は、勉強への集中を阻害してしまう要因になります。

もちろん、一人暮らしをしたとしても、家族の方はRe受験生のことが気がかりで仕方がないかもしれませんが、一緒にいない分、感じる精神ストレスが軽減されることはあります。

一人暮らしをすることで、より勉強に集中しやすい環境に身を置くことができるのです。

移動時間を短縮できる

塾や予備校に通う人に限定されることかと思いますが、もし家族と住んでいる家が塾・予備校からかなり離れたところにある場合、塾や予備校の近くで一人暮らしをすれば、移動時間を短縮することができます。

移動時間を短縮できると、自由に使える時間が増えるのはもちろんのことですが、移動によるストレスを軽減することもできます。通学やその他の移動で、体力的に、もしくは精神的に疲れてしまったという実体験を持つ人も多いのではないでしょうか。とある大学の調査でも、長距離通学が人に疲労感をもたらすという事実は認められています。

移動中でも、英単語帳を読むなり、暗記系の勉強などはできるので、自由な時間が増えることにそこまでメリットを感じないという人もいるかもしれませんが、移動時間の短縮で疲労具合が軽くなるというポイントは、考慮してもよいかもしれません。

また、

「家だとなかなか勉強がはかどらないから、予備校の自習室で勉強したい!」

と思っていたとして、その予備校がかなり遠ければ、行くハードルが上がってしまい、予備校に行けず、結局勉強にも集中できないままでいるなんてことも、起こりえます。

もし、田舎の方に住んでいる人でしたら、東京や大阪、名古屋などの大きな都市部で一人暮らしをするのも検討してよいでしょう。大きな都市であればあるほど、質の高い講義を受けられたり、優れた先生に出会えたりする可能性は高まります

最近では、オンラインで授業を受講できるようなサービスも増えていますし、勉強に役立つ動画コンテンツも増えているので、予備校や塾に通うのに時間がかかってしまうという人は、そういったオンラインで学べる選択肢を考慮するのもよいかもしれません。

しかし、「やはりリアル講義で学びたい」という人も多いでしょうし、そこで移動時間がものすごくかかってしまうというのでしたら、好都合のところに引っ越して、一人暮らしをするというのはメリットがあります。

移動時間を短縮できる

よい経験になる

一人暮らしをしながらRe受験を頑張るという経験が、後の人生にも活きてきます。

大学に進学するタイミングで一人暮らしを始める人も多いでしょうし、社会人になってから一人暮らしをスタートする人もいるかと思いますが、ほとんど全ての人が、いつか親元から離れて自立をします。

その経験をいち早くからできるわけです。

また、以下でRe受験期に一人暮らしをすることのデメリットも紹介していますが、正直一人暮らしをしながら受験勉強に取り組むのは、多くの人にとって簡単なことではないはずです。

だからこそ、一人暮らしをしながらRe受験を乗り越えたという経験は、大きな成功体験といえますし、自信となります。人生の早い段階でこのような経験を積んでおけると、人間としても成長できますし、その後の人生によい影響が及ぼされます。

一人暮らしのデメリット

それでは続いて、Re受験期に一人暮らしをすることのデメリットを見ていきましょう。

費用がかかる

一人暮らしをすることで、家族と一緒に住んでいれば発生しない余分な費用が発生してきます。

その内容としては、家賃や、水道・電気・ガスなどの水光熱費、食費が主です。2022年の総務省による統計調査(家計収支編 単身世帯」 )では、一人暮らしの家賃平均は月53,785円、水光熱費の平均は月11,698円、食費の平均は月36,765円という結果が出ています。

また、上京したり、大都市で一人暮らしをしようと思うと、その費用はさらに大きくなります。

親からの仕送りを受けられる場合はよいのですが、一人暮らしのRe受験生のなかにはアルバイトをして生活費を稼いでいる人もいます。

当サイト『Re受験バイブル』の「Re受験生のアルバイト」のページでもまとめていますが、アルバイトをしながらRe受験に成功する人もいますし、アルバイトをするメリットもあるのですが、勉強時間が減ってしまったり、疲労がたまってしまったりと、デメリットもあります。

一人暮らしをすると費用がかさんでしまうのは、デメリットです。

家事などを全て1人でこなす必要がある

実家暮らしでも家事をこなしている人であれば、あまり大きな影響はないかもしれませんが、一人暮らしをするとなると家事は確実に自分でしなくてはなりません。

掃除や洗濯、料理などの家事に、平均で1日1時間使わないといけないとすると、Re受験期間(4月~翌2月とする)約330日では、合計330時間家事に費やされることになります。

また、家事をすることで少なからず疲れてしまい、勉強にも支障が出る可能性は否定できません

家族と一緒に暮らし、家事をしなくてもよいRe受験生と比較すると、家事に費やされる時間はハンデとなってしまいます。

生活習慣の乱れ

一人暮らしを始めると、生活習慣が乱れてしまう人が多いです。

家族と一緒に暮らしていると、親や兄弟姉妹が朝から通勤通学するので、そのリズムに合わせて生活することができます。また、朝起こしてもらえる家庭もあるでしょう。

一人暮らしを始めると、「監視の目」みたいなものがなくなり、解放されたような感じを抱く人もいると思いますが、それゆえ自分で生活をマネジメントするのが難しくなります。生活リズムは一度崩れてしまうと戻すのが大変ですし、そのまま勉強に身が入らない状態が続いてしまう恐れがあります。

生活リズムを自分で整える能力も、いつかは必要になってくるので、それを鍛えるよい機会といえばそうなのですが、一人暮らしをすることで生活習慣が乱れやすくなるのは、デメリットです。

食事の栄養バランスが乱れる

また、一人暮らしをすることで食事の栄養バランスが乱れてしまう危険性もあります。

外食では食費が高くなるので、自炊に取り組む人も多いのですが、そこまで時間がかけられないと、例えばインスタントラーメンのような簡単に調理できる食事になりがちです。その結果、栄養バランスが崩れてしまうことがあります。

栄養バランスが崩れてしまうと、当然ながら体調を崩しやすくなり、体調不良に陥ると病院や薬にかかるさらに余計な費用が発生してしまいますし、何よりも勉強に集中して取り組める時間が減ってしまいます

食事の栄養バランスが乱れやすくなり、体調不良になるリスクが高まるのは、一人暮らしをすることのデメリットです。

食事の栄養バランスが乱れる

精神的により辛くなる可能性もある

Re受験期に孤独を感じる人は多いです。大学生活を楽しんでいる、現役で大学に進学した同期と比較してしまい、惨めさのようなものを感じてしまうRe受験生もなかにはいます。

ただでさえ、孤独感を抱きやすいRe受験期ですが、そこで一人暮らしをすると、その孤独感がさらに強まる可能性があります。

メンタルをマネジメントする方法もあるのですが、人によっては簡単なことではないでしょうし、Re受験期に一人暮らしをすることを検討している人は、精神的にかなり辛くなるリスクがあることを把握しておきましょう。

予備校の寮がある

以上が、Re受験期に一人暮らしをすることの一般的なメリット/デメリットです。

一人暮らししながらRe受験に挑むことの良さを感じながらも、そのリスクが大きく、一人暮らしをすることに踏み出せない人もいるかと思います。

そこで、予備校の寮で一人暮らしをするという選択肢があるので、紹介します。

あまり知られていないかもしれませんが、予備校の運営する寮が存在するのです。

よくあるケースでは、田舎出身のRe受験生が、予備校の寮に入寮し、都市部の予備校に通ったりします。

予備校寮に入れば、食事がついている場合がほとんどですし、Re受験を共に頑張っているRe受験生仲間に出会えます。特に、Re受験生仲間と同じ空間に身を置けるという環境は、モチベーションの維持やアップにつながりやすく、よい刺激になるでしょう。

予備校の寮に入って一人暮らしするとしても、まず費用はかさんでしまいますし、これまで見てきたデメリットが全て解消されるわけではありませんが、一人暮らしのデメリットやリスクが多少軽減されるのは事実です。

Re受験期に一人暮らしをすることを考えている人は、予備校の寮に入ることも検討してみてください。

一人暮らしでRe受験に挑む際の注意点

最後となりますが、もし一人暮らしをしながらRe受験にチャレンジするとなった際の、気をつけるべきポイントを紹介します。

実際、一人暮らしをしている、していないにかかわらず注意すべき点なのですが、重要なので、ここでおさえておいてください。

勉強する空間を整える

勉強するための空間を整えておくことは重要です。

特に一人暮らしをするとなると、基本的にはワンルームの部屋に住むことになると思うのですが、そうした場合、勉強するのも、読書やスマホいじりや趣味に取り掛かるのも、全てが同じ空間で行われるようになります。

そうなると、勉強に集中しようにも、メリハリがつきにくくなり、非効率的になりがちです。

そこで、勉強だけをする空間を整えたり、勉強するスペースを家の外に見つけておくことは重要になってきます。

部屋の中に勉強空間を設けるには、ワンルームであればスペースに限界があると思いますが、例えばベッドの配置を工夫して勉強だけの空間とそれ以外のことをする空間を区切ったり、パーテーションを活用して同じくスペースを区切る方法などが考えられます。

しかし、それでも厳密に区切ることはできませんし、数歩歩くだけで勉強以外のことをするゾーンに行けるような環境では、勉強に集中しづらいかもしれません。

「家は休むところ」と決め切ってしまい、「勉強は塾や予備校の自習室、近所のカフェ、図書館でする」というのもよい方策でしょう。

勉強だけをする空間を設けられるように工夫しましょう。

勉強する空間を整える

生活習慣に特に気を付ける

一人暮らしのデメリットで触れたことですが、一人暮らしをすると生活習慣が乱れやすくなります。

睡眠や食事などの生活習慣は、勉強の成績と直結するわけではないですが、間接的にも影響があることは理解できると思います。生活習慣は軽視されがちな点なので、特に強調しておきます。

例えば、不健康な食事を取った翌日に体調不良になることはあまりなく、いかに生活習慣が重要だといわれても、実感はできない人も多いと思います。しかし、その影響は着実に、じわりじわりと積みあがっていきます。実感がないからこそ、しっかりと意識をしてください

また、

「夜遅くまで勉強しているから、起きる時間が遅くても、勉強時間は変わらないし問題ないでしょ。」

と考えている人もいるのではないでしょうか。しかし、受験の開始時間は決まっています。そして、人間(人間以外の動物や自然にも)にはホメオスタシス(恒常性)と呼ばれる、「体内環境を一定に保とうとする機能」が備わっており、それゆえに生活リズムをいきなり変えるというのは困難なのです。早寝早起きという生活リズムを維持しておくことに越したことはありません。

自分で自分の生活を管理しないといけない、一人暮らしのRe受験生は、生活習慣に特に気を配りましょう。

趣味や娯楽に時間を取られすぎない

これまた、一人暮らしする、しないにかかわらず気をつけるべきポイントなのですが、ある意味で監視の目がなく解放された一人暮らしRe受験生にとって特に危険なものであるため、触れておきます。

Re受験生にとって息抜きは重要なもので、趣味や娯楽に時間を割くこと自体は問題ないのですが、没頭のしすぎは問題です。

例えば「テレビ」のように、「特に何か見たいものがあるわけではないけど、あるから見てしまう」というような誘惑物もあるので、そうしたものは家の中には置いておかないのが無難です。

誘惑に打ち勝つというのは至難の業です。「娯楽は1日1時間まで」と決心したとしても、それを貫けないものです。

「どうしても勉強以外に時間を費やしてしまう。。。」

というような状況でしたら、誘惑要因を部屋からなくしてしまい、誘惑されない“環境”をデザインすることをおすすめします。

あくまでもRe受験生のゴールは、「志望する大学に合格すること」だと思います。そのゴールに向かえているのかいないのかで判断し、行動していきましょう。

まとめ

Re受験期の一人暮らしについて見てきました。

冒頭述べたように、

「Re受験期に一人暮らしは勧めない」

と主張するインターネットの情報もあります。

しかし、家庭環境や、住んでいる場所、自分のおかれている状況、自分の特性によっては、一人暮らしする方がRe受験に成功しやすい人もいるでしょう。

事実として、一人暮らしをしてRe受験に成功する人もいます。

正解はありません。

メリットとデメリットの双方を考慮しながら、Re受験期に一人暮らしすることを検討し、あとは、ご自身で選んだ道を正解に導いてください。

コラム