アルバイトしてもRe受験で成功する人はいる
Re受験期にアルバイトをして働くことは、してもよいのかどうか、気になっている方もいるのではないでしょうか。
「勉強ばかりの毎日に嫌気が差してしまい、少し遊びたいと思っているけど、そのためにお小遣い稼ぎがしたい!」
または、そもそも、
「アルバイトをしてみたい!」
と考えているRe受験生も少なからずいるかと思います。
そのまま現役で大学に入学する同期のなかには、アルバイトを始めている人もいるため、高校時代に比べると、「アルバイト」がより身近なものに感じられるとしても、不思議ではありません。
また、
「Re受験にかかる費用を賄うために、アルバイトをするしかない。。」
というような状況にある人もいます。
このページでは、そのような方々を対象に、Re受験期にアルバイトをすることについて、書いていきます。
先にお伝えしておきますが、
「アルバイトはした方がいい!」
また、
「アルバイトはしない方がいい!」
という絶対的な答えがあるわけではありません。
アルバイトをしてRe受験に失敗する人もいますし、アルバイトをしながら第一志望の大学に合格する人もいます。
アルバイトをすることで時間が割かれてしまうので、勉強に回せる時間も減ってしまい、芳しくない結果に終わってしまう可能性も否定はできませんが、「勉強時間が減るから」という理由だけで「アルバイトをしない」と判断するのは、短絡的かと思います。
アルバイトをすることのメリット、デメリットがあるので、そうした情報を参考にして、アルバイトをするか否かの判断をしていただければと思います。
アルバイトをすることのメリット
まずは、アルバイトをすることの一般的なメリットを見てみましょう。
お金を稼ぐことができる
まず、当たり前のことですが、お金を稼ぐことができ、自分で自由に使えるお金を手に入れることができます。
Re受験期には、必要となってくる費用が案外多いです。
ケースバイケースですが、予備校に通う人であれば平均的に年間100万円ほど。それ以外に、参考書や、オンラインでの勉強教材も増えてきましたが、そういったものも含めた教材代もかかってきます。
そして、受験費もかかってきます。特に私立大学を受ける人であれば、受験費はさらに高くなる傾向にあります。
それだけではなく、受験の前後では、どこの大学を受けるかにもよりますが、家から遠いところにある大学を受ける場合は移動費や、ホテルなどの宿泊費がかかってきます。受験当日だけでなく、オープンキャンパスにも行っておきたいという人であれば、その分交通費や宿泊費がかかってきます。
また、Re受験は長期戦であり、息抜きすることも必要になってくると思います。遊びにかかる費用や、例えば服などのショッピングにかかる費用もでてきます。
多少は家庭からの経済的援助を得られるという人であっても、追加でお金がかかってしまうようなお願いをすることに気が引ける人もいるのではないでしょうか。
実際、
「少しでも、家庭に負担をかけないように、できる範囲でアルバイトをしよう」
と考える人もいます。
アルバイトをしてお金を稼ぐことで、自分でできることを増やせるというのは、アルバイトをするメリットの一つです。

生活リズムが整う
「起きたらお昼を過ぎていた。。」
というように、Re受験期には生活のリズムが崩れてしまうという人がよくいます。
午前中にアルバイトのシフトを入れることで、その強制力から、朝起きることができ、生活リズムの調整ができます。
また、一日や一週間にメリハリをつくることができるのも、よいポイントです。同様のことを、当サイト『Re受験バイブル』の「Re受験生の息抜き」のページでも紹介しています。
基本的にRe受験生は、生活の全部の時間を勉強に費やすことができます。しかしそれゆえに、時間がありすぎるためダラダラとしてしまい、勉強が非効率的になる、もしくは、勉強に身が入らないということも起きます。
そこで、アルバイトをすることで、勉強できる時間に強制的に制限をかけることができ、危機感のようなものが生まれます。その危機感が、勉強の集中度合いを高め、効率的なものにしてくれるのです。
実際、ビジネスの現場では、上記に関連するような内容で、「パーキンソンの第一法則*」というのが語られています。
*パーキンソンはイギリスの政治学者・歴史学者
「パーキンソンの第一法則」とは、「ある仕事と、それを遂行するための時間が与えられたとき、人はその時間全てをかけて、仕事を完結させる」というものです。
分かりやすい例でいうと、
「締め切りまで余裕があったのに、結局締め切り直前になってやっと仕事が終わる」
ということです。
勉強でも似た事例があり、「テスト前日に一夜漬けで勉強する」などという経験をした人も多いのではないでしょうか。
この、「締め切りギリギリになるまで、やるべきことを終わらせることができない」、言い換えると、「締め切りが近くないと作業効率が落ちる」という人間の法則を逆手に取り、アルバイトをあえて入れることで勉強効率を高めるという方法は、一理あるのです。
よい経験を積むことができる
そして、アルバイトをすることで、今後の人生に活きてくるような経験を少なからず積むことができます。
Re受験生のとりあえずのゴールは、志望する大学に合格することだと思いますが、大学のその先には、社会に出ていきます。その社会の経験を先に積んでおけることは、この先の人生に役立つはずです。
そして社会に出てみることで、学校で勉強した内容が、社会や世の中と自分の頭の中で結びついていくこともあります。
「とりあえず受験のために勉強している」というような状態から、ある内容が社会でどのように役立てられているのか理解しながら勉強でき、勉強に意義を見出せることもあるのです。
また、早い段階からさまざまな経験を積めることで、自分の人生でやりたいことや、自分が強い興味・好奇心を持てるものなどを、いち早く見つけることもできるかもしれません。
Re受験生のなかには、閉鎖的な予備校で勉強したり、また予備校などには通わず、自宅でRe受験勉強をしたりする人もいるかと思いますが、そうした人たちにとっては、いろいろな人と交流できるというのも、ある種息抜きのようなものになるかもしれません。
多種多様な人と交流をすることで、柔軟な考え方や価値観が醸成されていくことも事実です。
アルバイトをすることで、今後のキャリアや人生に大きな影響を及ぼす経験を積むことができるのは、メリットの一つでしょう。
アルバイトをすることのデメリット
続きまして、アルバイトをすることのデメリットを見てみましょう。
勉強をする時間が減る
まずは、当然のことですが、勉強するための時間が減ってしまいます。
勉強効率を上げるために、あえてアルバイトをすることで勉強できる時間に制限を設けることのメリットについては、先ほど書きましたが、アルバイトをせずとも勉強に集中して取り組める、または生活にメリハリをつけることができる他の策があるのでしたら、勉強に費やせる時間が自ずと短縮されてしまうアルバイトをする必要はないかもしれません。
また、アルバイトをするということは、アルバイトの時間のみ勉強ができないというわけではありません。アルバイトへの通勤時間や、準備時間もかかりますし、疲労(こちらについては次に書いています)からの回復に要する時間も必要となり、想定以上に時間を削られる可能性があります。
さらには、アルバイト先にもよるのですが、「欠員が出てしまったから明日シフトに入ってほしい」というような、急なシフト調整などで、スケジュールが思い通りにいかないといったリスクもあります。
疲れる
これもまた当然のことですが、アルバイトをすると多少なりとも疲れてしまいます。
そしてその疲れは、体力的なものと、精神的なものとがあります。
アルバイトといえども、あくまでも仕事であり、手抜き作業は許されません。勤務を始めたばかりでは、業務内容について覚えることも多いですし、それに加えて社会人経験がないことも考慮すると、基礎的なビジネスマナーなども学ぶ必要があります。
これもアルバイト先にはよるのですが、職場での人間関係や、お客様とのトラブルに巻き込まれてしまうことも十分起こりえます。
あくまでも、Re受験生は志望大学の合格に向けて日夜頑張るわけですが、そのための勉強がおろそかになってしまうくらい、体力的にも精神的にも疲れてしまうリスクがあるのです。

誘惑が増える
アルバイトをするなかで出会う人たちは、Re受験をしているわけではなく、大学の受験勉強が本分のRe受験生とは異なる境遇にあります。
Re受験生への理解や共感が薄い人も当然いるでしょうし、そうした人と時間をともにすることで、Re受験への熱が冷めてきてしまうことも考えられます。
大事なことなのですが、人間というのは自分を取り巻く環境に大きく影響を受けるものです。
このことは脳科学や、遺伝学の一つであるエピジェネティックスや、いろいろな学問分野で、ある程度の根拠をもっていわれていることです。
そうした環境におかれた上で、職場仲間の人から誘われて遊びに行く回数が増えたりと、勉強から遠ざかる方向へ流されてしまう恐れがあります。
Re受験生を勉強ではない方向へ誘惑してしまう環境が、アルバイトには潜んでいるのです。
Re受験生におすすめのアルバイト
以上、アルバイトをすることの一般的なメリット/デメリットを見てきました。
それを踏まえたうえで、もしアルバイトをするとしたら、どのようなところでアルバイトをするのがよいか、一般的なものをいくつかピックアップしてみました。
- コンビニ
- 飲食店
- スーパー
- 清掃業
意外に思われるかもしれませんが、「塾講師」というオプションもあります。小学生、中学生対象の講師を探している塾もあるみたいで、Re受験生であったとしても、採用される可能性があります。
また、最近では世の中の副業ブームもあり、飲食のデリバリー業務をはじめとし、隙間時間で稼げるような仕事を簡単に探すことができます。リモートでできるお仕事も、増えてきました。
一般的なアルバイトのメリット/デメリットを見てきましたが、そのデメリットがより少なくなるような働き方、稼ぎ方ができるような世の中になってきていることも事実です。
もしアルバイトをすることを考えているのでしたら、とりあえず求人サイトや副業サイトに登録してみて、自分に合ったものがないか探してみてください。
アルバイトと勉強は両立できる
冒頭触れたように、
「Re受験にチャレンジするために、どうしてもアルバイトをして費用を稼ぐ必要がある」
という人もいると思います。
そうした方にとっての励みになればと思い伝えたいのが、
アルバイトをしながら第一志望の大学に合格する人はいる!
ということです。
Re受験とアルバイトは両立できます。
また、アルバイトのデメリットについても見てきましたが、もちろん、一つの考え方として、「人生」という尺度で捉えてみると、辛いような経験であっても今後の人生で活きてくることは間違いないです。
勤務時間や勤務日数については、人によってどれくらいの費用分を賄わないといけないのかもさまざまですし、どれくらいの勤務内容であれば勉強とのバランスが取れるのかも人によって異なるので、アルバイトをしようと思う人は、とりあえずアルバイトを始めて様子を見てみるというのもよいでしょう。
アルバイトをするRe受験生にとって、とにかく大切な心構えは、
「アルバイトを勉強の成績の言い訳にしない」
ということです。
再三述べているように、Re受験期にアルバイトをする人の状況はさまざまです。人によっては、あまりに辛い状況で、音を上げたくなる人もいると思います。
しかし、どんな状況であれ言い訳が通用しないのが受験ですし、社会ですし、人生です。
そういった点では、
「絶対にアルバイトを言い訳にせず、アルバイトも勉強も両立させて、第一志望の大学に合格してやる」
という覚悟をもって挑むということが、人生という視点でみると、かけがえのない意味があるように思えます。
アルバイトをしたくてするRe受験生
アルバイトをせざるを得なくてするRe受験生
状況はさまざまだと思いますが、
「この状況でどうRe受験を乗り切れるのか?」
と前向きに考えて、Re受験を成功させてほしいと思います。
まとめ
Re受験期のアルバイトについて見てきました。こうした情報を参考にしていただき、Re受験期にアルバイトをするかどうか、ご自身で判断していただけたらと思います。
もしアルバイトをすると決めたのであれば、どうデメリットを乗り切れるのかを考えて、前向きに頑張ってください。
いずれにしても、Re受験で得られる経験はかけがえのないものですし、成長することができれば、Re受験の結果がどうであれ、この先の人生で活かすことができます。
あくまでもRe受験生のゴールは、入学志望の大学に合格することだと思いますので、そのゴールからそれないようにだけして、Re受験の成功に向かって突き進んでください!